2019年1月の動き

2019年1月3日

マーケットの急騰・急落 一時ドル円は104円に

まだ日本が年始の休み中であった2019年1月2日(アメリカ時間)の外国為替市場で円相場が急伸し、一時1ドル=104円台後半をつけました。

これは2018年3月以来の円高・ドル安水準です。

きっかけはアップルが18年10~12月期の売上高見通しを下方修正したことでした。アップル株が時間外取引で急落し、リスク回避のムードが一気に強まって、薄商いのなか円買いが優勢となったという構図です。

ただ、円買いが一巡した後は107円前後で推移しました。

円相場は2018年末にかけて上昇していて、年明け2日のロンドン市場では中国の経済指標の悪化を受けて108円台後半まで円高が進んでいました。

マーケットの急落・急騰についてのまとめ(2018ー2019年)

英製造業、12月に記録的在庫

以前にもこの記事の中で紹介しましたが、無秩序離脱に備えて、イギリスの製造業者は、在庫積み増しを強化している模様です。

あるレポートによれば、2018年12月の英製造業の在庫は過去最大に近い増加幅を記録していて、3月のEU離脱以前に混乱から身を守る手段を固めようと企業とその顧客が急ぐ中で、新規受注も上向きました。

EU離脱予定日は3月29日ですが、その期日前に離脱合意を成立させることができるかは依然不透明であることはご紹介の通りです。

これを受けて、例えば製薬のアストラゼネカ、たばこ製造のインペリアル・ブランズなどのイギリス企業は離脱前に在庫を積み増す意向を表明し、小売企業も、合意なし離脱の場合は商品が枯渇する恐れがあるとして、サプライヤーに生産増加を促しています。

BREXIT(ブレグジット)の交渉経緯と影響のまとめ(2018年11月~)

アメリカ FRBが注目する利回り指標、利下げを示唆

2019年1がつ2日、今後6四半期の米短期証券で示唆されるフォワードレートと現物3カ月物の利回りの差を反映する短期フォワードスプレッドが、2008年以降で初めてゼロを下回りました。

この指標はFRBが経済の健全性を示す最も的確な市場の尺度の一つとして注目している指標です。

短期フォワードスプレッドがこの目安を割り込むのは、「向こう数四半期」内の政策緩和および景気後退を市場が予想していることを示唆すると言われています。

各国の統計・データのまとめ(2019年)

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統計・データに関してまとめた記事2019年度版を投稿しました。

各国の統計・データのまとめ(2019年)

中国 景況感悪化止まらず

中国が2018年12月31日発表した2018年12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月に比べ0.6ポイント低い49.4となり、4カ月連続の低下で2年10カ月ぶりの水準に沈み、かつ好不況の節目である50も割り込みました。

もちろん背景は貿易戦争です。共産党指導部もこれ以上の景況感悪化を防ぐべく、貿易交渉を急ぐとみられます。

人民元と中国株で儲けたい方へ 中国投資情報ひとまとめ

英国離脱問題 メイ首相、週内にEU首脳と会談

メイ首相が、オランダのルッテ首相やドイツのメルケル首相、EUのトゥスク大統領ら域内の首脳陣と、離脱問題を話し合う見通しとなったようです。

メイ氏はアイルランド国境の管理強化回避を狙った安全策(バックストップ)について、期間を限定すると確認するのが主たる目的との事です。

BREXIT(ブレグジット)の交渉経緯と影響のまとめ(2018年11月~)

ブラジル ボルソナロ氏が新しい大統領に就任

2019年1月1日、ジャイル・ボルソナロ新大統領(63)が就任し、就任演説を行いました。

低迷する経済を構造改革路線で立て直すと強調し、外交では米トランプ政権と接近し、キューバやベネズエラなど反米諸国と対立する姿勢を鮮明にしました。

ボルソナロ氏は首都ブラジリアの議会で宣誓し、経済について「政府は収入以上に支出しない」と述べて財政再建に意欲をみせるとともに、市場開放や自由貿易などの重要性も強調しました。

また、「官僚主義を排除し、生産者や労働者から負担を取り除く」と述べ、構造改革にも意欲を燃やしました。

これらについて、いずれも投資家にとってはとても良い響きですがどこまで実現させるのかが最も重要です。

ブラジルレアルは上がるのか?現状から今後の行方まで色々なポイントで考えるブログ

2019年1月1日

2018年のニューヨークダウは記録ラッシュ

2018年のアメリカの株式市場は記録ずくめでした。

ダウ工業株30種平均は10月3日に史上最高値を更新した後、下げ基調に転換し、12月単月では9%安となって、米金融危機による景気後退期に入っていた09年2月以来、約9年10カ月ぶりの下落率となりました。

また、1日の値幅としても過去最大の下げと上げを記録するなど値動きの不安定が際立つ一年となりました。

ニューヨークダウの2018年12月31日終値は前営業日比265ドル06セント高い2万3327ドル46セントとなり、2017年末(2万4719ドル22セント)を6%下回りました。

これで、中国・人民元ショックが市場を襲った2015年以来、3年ぶりに年間の収益率がマイナスとなりました。

マーケットの急落・急騰についてのまとめ(2018ー2019年)

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米中貿易摩擦に関するまとめと経緯について2019年度版を新たに投稿しました。

米中貿易摩擦についての経緯とまとめ2019

2018年の動きについては↓をご参考!

米中貿易摩擦問題について整理してみた2018


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