【2019年5月】BREXIT関連、主なメイ首相の後任候補の顔ぶれ

2019年5月中旬、メイ首相は6月中に退任スケジュールを表明すると発表しました。

2019年5月下旬現在は具体的な退任時期にはまだ言及していない状況ですが、保守党の有力メンバーは後任候補を巡って活発な駆け引きを始めつつあるようです。

ここではメイ首相の後任候補について簡単にまとめます。

BREXITに関する経緯は↓

BREXIT(ブレグジット)の交渉経緯と影響のまとめ(2019年4月~)

BREXIT(ブレグジット)の交渉経緯と影響のまとめ(2018年11月~2019年3月)

BREXITとイギリスポンドの動きは↓

BREXITとイギリスポンドの動き2019

ボリス・ジョンソン氏(54歳)

メイ政権の前外相でメイ氏批判派の急先鋒です。

2018年7月に外相を辞めたのは、メイ氏の離脱交渉の進め方に不満があったためといわれています。

2016年の国民投票においてジョンソン氏は、多くの欧州懐疑派から絶大な支持を得て、一時は党大会の演説を聞こうとする党員であふれかえったほどでした。

2019年5月中旬の調査によれば、ジョンソン氏は保守党議員の39%の支持を獲得しています。

マイケル・ゴーブ氏(51歳)

2016年の国民投票の選挙期間中は最も知名度が高かった人物の1人でしたが、キャメロン前首相の後継を決める党首選でメイ氏に敗北し、メイ内閣に加わりました。

行動力があり、新たな政策を進める上で実行力があると言われています。

大方の予想に反してメイ首相の味方になり、これまでのところ首相の離脱方針を支持しています。

2016年の離脱キャンペーンではボリス・ジョンソン氏と手を組んだが、党首選では土壇場でジョンソン氏への支持を引っ込め、自身が出馬しました。

ジェレミー・ハント氏(52歳)

ジョンソン氏に代わり、メイ政権の外相に就いた人物です。

保守党員はBREXITを巡る見解の相違をいったん棚上げし、EUとの戦いで協力すべきと訴えています。

2016年の国民投票ではEU残留を支持していました。

ドミニク・ラーブ氏(45歳)

ブレグジット推進派の一人です。

メイ氏の離脱案が2017年の総選挙で保守党が掲げた公約に違反していると主張し、EU離脱担当相を5か月で辞任しました。

2019年5月中旬の調査によれば、ラーブ氏が保守党議員の中で支持率2位の13%でした。

エスター・マクベイ氏(51歳)

テレビ司会者出身のBREXIT推進派です。

2018年11月にEUとのBREXIT合意案に抗議して雇用・年金相を辞任しました。

同氏は十分な支持があれば党首選に出ると表明しており、今回もその意気込みを見せているようです。

アンドレア・レッドサム氏(56歳)

BREXIT推進派です。

2016年の党首選ではメイ氏とともに決選投票に残りましたが、湿原問題で出馬を取りやめた経緯があります。

ローリー・スチュワート氏(46歳)

元外交官の政治家です。

2019年5月に国際開発相に抜てきされた人物で、今はメイ氏の離脱案を支持しています。

同氏は、自分はBREXITを受け入れたとはいえ、EU残留派の人たちにも手を差し伸べたい旨のコメントをしています。

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