BREXIT(ブレグジット)の交渉経緯と影響のまとめ(2018年11月~2019年3月)

この記事では、BREXITの動向について、2018年11月~2019年3月までの動きを時系列でまとめていきます。

また、2018年11月以降のメイ首相(当時)の動きのまとめとそれに関する簡単なコメントを付けた電子書籍もご参考までにご活用ください!

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BREXITがいわゆる「無秩序」に行われると、その影響は世界経済全体に及ぶことが懸念されています。もちろん新興国もどんなにファンダメンタルズがよかろうと、急落を余儀なくされるでしょう。

そこでBREXITの経緯と動向を深く理解するために専用の記事を作りました。

基本的に、新しく起きたものが上に来るように記述していきます!

2019年3月

ドイツのメルケル首相がアイルランドを訪問、合意なき離脱見据え

ドイツのメルケル首相がアイルランドのバラッカー首相と2019年4月4日にダブリンで会談します。

EUは合意なき離脱の可能性がかなりあるとみていて、その際の悪影響をいかに少なくするかにほぼ全ての作業を集中させているとの事で、メルケル首相はアイルランドに対して合意なき離脱となった場合のアイルランド国境を守る計画を求める予定との事です。

EUはもうイギリスをEUとして助けることは出来ないとして、イギリスに対し、4月の第一週に「合意なき離脱」か「離脱の長期延期」か方針を示すよう求めています。

3月29日の否決を受け、EUは4月12日の合意なき離脱の準備加速

2019年3月29日の離脱案否決を受け、EUは4月12日に合意なき離脱に突入する公算が大きくなったとの認識を示しました。

EU首脳は、離脱協定案が英議会で承認されない場合、4月12日まで離脱日を2週間延期し、それまでに新たな計画を示すか、合意なき離脱を選ぶか決断するよう求めています。

その上でEU報道官は「EUは4月12日の合意なき離脱シナリオへの準備を完全に整えた」と説明しました。

2019年3月29日、三度目の否決。総選挙を示唆

3月29日、離脱協定案を3度目の下院採決に付したが、三たび否決されました。

合意なき離脱、又は早期の総選挙の可能性が少しずつ現実味を帯び始めています。

メイ首相は採決後に、「このやり方は限界に達しつつあるのではないかと懸念している」とコメントし、場合によっては総選挙の実施が必要になることもあり得ると示唆しました。

下院議長が同じ離脱案の再々採決受け入れ

2019年3月28日、イギリス下院のバーコウ議長は離脱協定案を巡る29日の投票実施要請を受け入れました。

議会が膠着状態にある中で、メイ首相は協定案の一部のみを採決することで、離脱延期に万全を期したい考えです。

投票はEUとの合意案のうち離脱条件を定めた離脱協定についてのみ行われ、離脱後の新協定の大枠を定めた政治宣言は含まれないようです。

ただ、既述の通り、事態はかなり不透明です。

メイ首相の辞任表明は不発、合意なき離脱リスク残る

既報の通り、メイ首相は2度否決された離脱案が可決されれば「辞任する」と表明しましたが、反対派の切り崩しは進んでいないようです。

議会も代替案を導き出せず、次の期日である4月12日まで依然として混とんとした状況は続いています。

3月29日までに離脱案が可決できれば、5月22日まで離脱を延期できるようになっていますが、どうなるか分かりません。

メイ首相の後継者とは

メイ首相は自身の辞任と引き換えに離脱案の支持を訴えたわけですが、どの様な候補者の顔ぶれとして挙がっているのでしょうか。

●マイケル・ゴーブ氏(51歳)

2016年の離脱キャンペーンで最も知名度が高かった人物の1人です。

キャメロン前首相の辞任表明に伴い16年に行われた保守党党首選ではメイ氏に敗れ、環境・食料・農村相に就きました。

精力的で、新たな政策を進める上で閣内で最も実行力があると目されていましたが、予想に反してメイ首相の味方になり、これまでのところ首相の離脱方針を支持しています。

2016年の離脱キャンペーンではボリス・ジョンソン氏と手を組んだものの、党首選ではジョンソン氏への支持を引っ込め、自身が出馬しました。

●ボリス・ジョンソン氏(54歳)

メイ氏批判の急先鋒です。

メイ氏のEU離脱交渉の進め方に抗議し、2018年7月に外相を辞任しました。

多くの反EU派から2016年の離脱キャンペーンの顔と目されています。保守党は低税率と強硬な政策という従来の方針に回帰し、左派、労働党の政策を模すべきではないというのが持論です。

●デービッド・リディントン氏(62歳)

メイ政権の事実上の副首相で、2016年の国民投票ではEU残留を支持しました。

国民投票に先立ちキャメロン前首相がEUと再交渉を試みた際、主要な役割を果たしました。

暫定的な首相候補として名が挙がりますが、メイ首相の後任に就く意思はないと述べました。

●ジェレミー・ハント氏(52歳)

2018年7月のジョンソン外相退任に伴って、保健相から横滑りで外相に就きました。

保守党員は見解の相違をいったん棚上げし、共通の敵であるEUとの戦いで団結すべきだ訴えていますが、2016年の国民投票ではEU残留に投票しました。

●ジェイコブ・リースモグ氏(49歳)

離脱急進派の一部から熱狂的な支持を得ている、反EU議員グループのトップです。

離脱協定案が公表された翌日にメイ氏に不信任の書簡を送りつけました。ただ、自身が首相になりたいとは語っていません。

●ドミニク・ラーブ氏(44歳)

2016年の国民投票では離脱を訴えました。

首相になりたいかとの問いに「あり得ないとは言わない」と答えています。

●サジード・ジャビド氏(48歳)

パキスタン系移民の第二世代で元々金融機関に勤めていました。

入閣後は大臣の座を歴任し、党内で支持を固めてきた人物です。

反EU派とみられていましたが、2016年の国民投票では残留支持に投票しました。

●デービッド・デービス氏(69歳)

反EU派です。2016年7月に離脱担当大臣に指名されましたが、メイ氏の政策に反発して2018年に辞任しました。

●ペニー・モーダント氏(46歳)

国際開発担当大臣で、現メイ内閣では数少なくなった離脱支持派に属します。離脱協定案の公表を受けて辞任するとみられていましたが、辞任表明しませんでした。

●アンドレア・レッドサム氏(55歳)

2016年の保守党党首選ではメイ氏と決選投票となりましたが、出馬を取りやめ、メイ氏支持に回ったという経緯があります。

下院議長の「同じ内容なら採決できない」問題

既報の通り、下院のバーコウ議長は否決された過去の案と実質的な変更がなければ、離脱案の再々提出は認めないと警告しています。

これについて、実質的な変更をせずにメイ首相が29日にもまた法案提出するとの報道があったりするわけですが、ここはどうなっているのでしょうか。

イギリス政府は、3月18日の週のEU首脳会議で、アイルランド国境問題に関する共同文書をEU全加盟国が承認した事を「変更」と主張しているようです。

離脱時期の延期が加わったことも「変更」にあたると訴える説も浮上しているようですが、いずれにせよバーコウ氏が認めなければ離脱案は提出自体ができません。

メイ首相、離脱案可決なら辞任表明

メイ首相最後の手段ですね。

3月27日、保守党の会合で、メイ首相は自身の離脱案を議会が承認した場合、辞任する考えを表明しました。

しかし、一部の与党の反対派は姿勢を変えないと表明していて、まだまだ不透明です。

離脱時期延期が確定

イギリス議会は3月27日、EUからの離脱時期を当初の3月29日から4月以降に延期することを決めました。

しかし、依然として離脱の具体的な方針は何も決まっていない状況です。

また、メイ首相の離脱案に代わる選択肢も27日に議論しましたが8つの議員提案を全て否決しました。

離脱強硬派の支持で3月28日に採決?

既報の様に、離脱強硬派の一部がメイ首相案に賛成する事で28日にメイ首相案を採決する可能性が高まっているようです。

親EU派も何とか巻き返そうと必死に票集めや代替案の作成に専心している所と思われます。

3月26日、離脱強硬派の一部が首相案に賛意を示唆

離脱推進派のジェイコブ・リースモッグ議員がメイ首相の離脱協定案を支持する考えを示唆し、同案が可決される望みが出てきたようです。

もしそれが勢いを増せば、メイ首相と親EUの争いという構図になってきます。

離脱強硬派はメイ首相案に賛成する代わりに辞任など様々な交換条件を出しているのだと思われます。

首相から議論の主導権を奪おうとする議員

イギリス議会は3月27日に、首相案に代わる複数の案について採決する予定です。

メイ首相の所属する与党保守党のオリバー・レトウィン議員が、代案としてどのような選択肢を議論するかを決定する超党派のプロセスを主導します。

メイ首相が掲げる離脱協定案とは別の選択肢への投票を実現させることが狙いなわけです。

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