2019年4月の出来事

2019年4月6日

元高修正が相次ぐ??

2019年4月初頭に行われたエコノミスト調査で、人民元の対ドル相場の見通し修正が相次いだようです。

2019年末の予測平均は1ドル=6.8元と2018年12月時の調査の時6.95元だったのと比べて2%ほど元高・ドル安になりました。

これはFRBが利上げを停止し、元売り圧力が後退したためです。ドルが低下する状況では人民元が強くなる傾向にあるのが最近です。

中国人民銀行の金融政策をめぐっては今後1年で1~4回の預金準備率下げを予想する声が多いようです。

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インドルピー、3月は新興国としては最もパフォーマンス高

インドルピーは、2019年3月に対米ドルで+2.3%上昇と、ドル高基調の下で多くの新興国通貨が下落する中でも堅調に推移しました。

主要アジア通貨最大の上昇率を記録した事で、2019年1-2月のアジア最弱通貨の地位を返上しました。

理由としては、

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トランプ大統領のFRB理事人事介入

トランプ大統領が人事権を行使してFRBに金融緩和への圧力を強めていますが、その一環として自らに近い元実業家と経済評論家の2人を理事に指名すると表明しました。

政治の介入が強まって中央銀行の独立性への信認が揺らげば、金融市場にゆがみが広がるリスクがあります。

7席あるFRB理事ポストのうち、現在空席は2つあります。

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米中協議は4月8日の週もTV会議で継続

アメリカのカドロー米国家経済会議(NEC)委員長は米中通商協議がテレビ会議形式で来週も継続すると明らかにしました。

劉鶴副首相は中国に帰国しますがその後も協議は継続されるようです。

米中貿易摩擦についての経緯とまとめ2019

WTI、5か月ぶりの高値

2019年4月5日のWTIが5カ月ぶりの高値を付けました。

終値は前日比0.98ドル高の1バレル63.08ドル。

日本の景気指数、4か月ぶりに上昇

2019年4月5日に発表された2019年2月の景気動向指数速報値は、景気の現状を示す一致指数が98.8と前月から0.7ポイント上昇し、4か月ぶりの上昇となりました。

指数の推移で機械的に決まる基調判断は「下方への局面変化」で据え置かれました。

一致指数に基づく景気の機械的な基調判断は、2016年10月から18年8月まで23カ月連続で「改善」でした。その後の2018年9~12月は「足踏み」に転じ、2019年1月からは「下方への局面変化」に引き下げられたという経緯があります。

先進国・その他の状況2019

BREXITの6月末までの延期理由は労働党党首との協議のため

既報の通り、メイ首相派EUに対して4月12日の期日を6月30日まで延期する様に申請しました。

この理由ですが、メイ首相派EU大統領への書簡の中で、コービン労働党党首と協議しているため、としているとの事です。

メイ首相は「このプロセスがうまくいっていない事に、いら立ちを覚える」と記し、「イギリス政府の決意に変わりはない」と表明しています。

メイ氏はこれまで拒絶し続けてきた2度目の国民投票といった案についても、前向きになりつつあると言われていますが、コービン氏との協議に進展の兆しはあまり見えないという報道もあります。

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金相場は伸び悩む

最近金の上値が重いようです。

アメリカや中国の景気が底堅いとの見方が長期金利を押し上げ、金利が付かない金の価格を抑えているのです。

景気が良くなると判断されるときは金は冴えません。しょうがない所です。

ただ、BREXITや中東情勢など、金を上昇させる要因がないわけでもないのです。

続きはこちら 金の動き、金相場についてのまとめ

メイ首相、6月末まで離脱再延期をEUに申請

2019年4月5日、メイ首相は5日EUのトゥスク大統領に書簡を送り、EUからの離脱の期限をいまの「4月12日」から、「6月30日」まで再延期するようにEUへ申請しました。

これまで拒んできた5月下旬の欧州議会選への参加にも含みを残しました。

EUは10日の臨時首脳会議で再延期を議論する予定ですが、繰り返される引き延ばしについて早くもEU加盟国から反発の声が上がっていますし、イギリス国内でも強硬派から反発があがりそうです。

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アメリカ雇用統計、予想以上の伸びで前月から加速

2019年4月5日発表の2019年3月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が19万6000人増と、前月の17カ月ぶりの弱い伸びから加速しました。因みに市場予想は18万人増だった。

これによってアメリカ経済が第1・四半期に急減速したとの懸念も少し和らぐかもしれません。

アメリカの金融政策の経緯とまとめ

米中協議、4月内の決着は難しい?

米中間での溝が残っている状況で、3月中の首脳会談は4月に延期され、それも怪しくなりつつあるようです。

米中協議は再び持久戦の様相を見せ始めています。

米中とも2018年末に比べて株価が持ち直し、景気失速への懸念が薄れつつあることも早期合意の機運を薄れさせていますし、習近平は一帯一路を世界中に広げるべく4月下旬に北京で開くなど、外交日程が立て込んでいます。

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