2018年9月7日
中国 銀行の預金残高が増加
国債投資が人気なのと同じ背景で、銀行預金の残高も増えているようです。
中国本土株は急落し、債務不履行も記録的ペースで増加する中、不安に駆られた貸し手が資金返還を求めて慌ただしく動いています。高利回りの金融商品投資が想定よりリスク高いことが明らかになるにつれて、銀行預金の魅力が再び高まっているのでしょう。
ブラジル 2019年には政策金利が8.0%に?
中央銀行は定期的に民間エコノミストへの聞取り調査を行っています。
直近2018年8月31日時点のものによれば、2018年には政策金利は据置かれるものの、2019年中に6.50%から8.00%への利上げが行われること、2018年末に1米ドル3.75レアルまでのレアル高が進むことが予想されています。
因みに、これらは中銀が物価見通しのシミュレーションを行う仮定として利用されています。
ブラジルレアルは上がるのか?現状から今後の行方まで色々なポイントで考えるブログ
ブラジル ルラ氏の票を奪い合って、バラマキ復権?レアルは落ちる
現在、ルラ氏を除いて一番人気をほこるのはボルソナロ氏です。
しかし、現状は大差をつけているものの、すんなり当選するとの予想は少ないようです。
過激な発言で支持を集めるボルソナロ氏は敵が多く、決選投票に進んだ場合、他の候補者が団結する事で逆転勝ち出来るかもしれないからです。
こうした状況下で、少なくとも決戦投票に進むべく、各候補者はルラ氏の支持者層を新たな票田として狙っています。
中でもゴメス氏は、かなり現実を無視したバラマキ政策を訴えて、支持者を拡大させようとしています。
2018年8月末のテレビ演説ではルラ氏を擁護し、同氏の支持者取り込みに積極的で、政策でもルラ氏と似て、とにかくバラマキを重視します。
一方で、市場からの信認が厚いアルキミン氏も一部バラマキと捉えられるような動きをしています。
アルキミン氏は2018年9月3日、低所得者向けの光熱費補助政策を発表しました。
市場はこうした動きを警戒し、ブラジルレアルは下落基調です。
最悪なシナリオは、目先の人気取りに終始し、財政政策やファンダメンタルズの改善策などの政策論争が置き去りにされてしまい、誰が勝っても状況が好転しない事です。
そうなれば、レアルの一段安が現実的となるでしょう。
2018年9月6日
中国 トランプ大統領:中国とまだ合意できない
2018年9月6日のパブリックコメント期間終了直前の5日、トランプ大統領は中国と合意はまだ出来ないと述べました。
今後協議は続けていくとしながらも、新しい対中関税の発動がいよいよ行われるかもしれません。
フィリピン 2018年9月 再び利上げか??
フィリピン統計機構が2018年9月5日に発表した8月の消費者物価指数は前年同月比6.4%上昇のでした。
実は6%を超えるのは9年ぶり。
この結果を受けてエスペニーヤ中央銀行総裁は追加的な政策行動の必要性について検討すると表明しています。
2018年1ー8月のインフレ率平均は4.8%になっていて、フィリピン中銀は2018-20年の年間平均インフレ率目標を2-4%としているので、それを上回っている状況です。
なので、利上げなんですかね。
因みに次回の金融政策決定会合は2018年9月27日です。
インドネシア 通貨防衛を目的に輸入関税を引き上げ??
インドネシア財務省は2018年9月5日、消費財など1147品目の輸入に課す税金を最大で10%に上げると発表しました。
アルゼンチンやトルコと同じく、インドネシアは経常赤字の国です。ジョコ政権は輸入を制限することで経常赤字の主因である貿易赤字の改善を目指そうとしているのです。
もちろんその先には通貨防衛の意図と、自国通貨安によるインフレで、国民が政権の経済運営に不満を持たないようにするというのがあるでしょう。
選挙が近いですからね。
しかし、これは一方的な通商政策だとして反発を受ける可能性が結構あります。
特に、以前からインドネシアの対米貿易黒字を問題視していた米国などが強硬姿勢をとることも考えられます。
インドネシアが内向きばかりになって、世界との摩擦を増やさない事を祈るばかりですね。
2018年9月5日
ブラジル 大統領選挙 2018年8月以降のスケジュール
これからどうやってブラジルの大統領は決まっていくのかをまとめました。
2018年8月31日~:政見放送開始
これによって大統領候補はテレビ・ラジオで支持を訴えることが出来ます。
2018年9月11日:労働者党がルラ氏の代替候補を決定する期限
ルラ氏は大統領選挙に出る事はかなり難しく、労働者党はルラ氏の代替候補をたてる必要があります。今の所、代替候補となる人は副大統領候補のハダジ元サンパウロ市長です。
ただ、彼の認知度はかなり低く、ルラ氏の後継者だというだけで当選する可能性はかなり低いと思われています。
2018年10月7日:第一回投票
大統領選挙の第一回投票が行われます。しかし、過半数の票を得る者がない場合、決選投票で最終当選者が決まる事になっています。
2018年9月時点では決選投票に行く可能性が高いと言われています。
2018年10月12日~:第二回投票に向けた政見放送開始
まさに、一騎打ちの政見放送が行われる予定です。
2018年10月28日:第二回投票
これでブラジルの次期大統領が決定します。
2018年9月4日
トルコ 2018年8月のインフレ率17.9%
2018年9月3日、8月の消費者物価指数が前年同月比17.9%上昇したとの発表がありました。
通貨リラの急落を受け、2018年7月の同15.85%から2ポイントも上昇です。この悪性インフレは消費の低迷や企業財務の悪化に直結しています。
中央銀行が9月13日の金融政策決定会合で大胆な利上げに踏み切るかが焦点となりそうですね。
トルコ 中央銀行の独立性を強調⇒利上げの示唆?
因みに、中央銀行は今回の引き続き凄まじいインフレ率を目の当たりにし、2018年9月3日、物価安定への「重大なリスク」に対応する考えを示しています。
つまり、利上げを示唆した、という事でしょう。
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