トルコリラと中長期的に付き合う 基礎から学ぶ4つのポイント

このブログは、

①下がり続けているトルコリラに投資をしてみたいが、どういう所に気を付けたら良いのか分からない人、または

②既に投資をしているが大きな含み損を抱えていて一旦冷静にトルコについて考えてみたい投資家の人たちに向けて書いています。

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まず始めに言っておきます

トルコ投資にとって大切なのは「忍耐」です。

長年下がり続けたトルコリラ。私も投資しているのでイライラ感が半端ではない。

全くもって上がらないではないか。

利回りの高さからFXでスワップポイント狙いで投資をしている人も多いと思いますが、ロスカットに陥った人も多いとのこと。

筆者はバリュー平均法でトルコに2016年から投資をしている個人投資家です。含み損を抱えている状況ですが、投資は継続しています。

ずっと投資し続けています。

このブログはトルコの基本情報のみならず、最近トルコで何が起こっているか網羅的に知りたい人に向けて書いているものです。

トルコリラの現状と金利

トルコの通貨

トルコの通貨はリラ。

トルコの通貨は忍耐が大切です。

どこまで落ちるんでしょうという感じです。ここまで裏切られ続けると、さすがに押し目買いをする勇気も失せますね。

投資の極意は暴落した所で買え、という事だと思っていますが、暴落しても次の暴落が次々に起こるものだから、どうしようもありません。

トルコリラ・円とドル・トルコリラの為替チャート

トルコリラの動きについてまとめている記事を作成していますので、経緯は↓からご確認ください。

トルコ・リラの動き、経緯とまとめ

直近5年間にわたるトルコリラー日本円のチャートです。(出所:TradingView)

グラフ左上の「TRYJPY」がトルコリラー日本円、「USDTRY」がドルートルコリラのチャートです。


2015年1月以降ずっと下がり続けてきたのがわかると思います。

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特に2018年3月以降のトルコリラの下落は急速ですが、これがいわゆるトルコショックです。

トルコリラの通貨危機について記した記事もご確認ください!

2018年のトルコリラの通貨危機・デフォルトについて考える2018年のトルコリラの通貨危機・デフォルトについて考える

2020年5月、最安値を更新

2020年5月7日、リラの対ドル相場が一時前日比0.9%安の1ドル=7.2リラ台に下落し2018年の通貨危機「トルコショック」時の最安値を下回りました

リラを買い支えようとする中央銀行の外貨準備は急減しており、トルコはアメリカなど主要中銀との通貨スワップ協定の締結を目指していますが上手くいくかは分かりません。

対米関係でも対欧州でも決して外交的に上手くいっているわけではないので、マーケットも懸念しているでしょう。

年初からのリラの下落率は5月時点で18%に達しています。

5月6日にはアルバイラク財務相が投資家らとの電話会議で2020年のプラス成長見通しなどを語りましたが、リラ売りは止まりませんでした。信用されてないという事でしょうか。

市場操作を巡る規制を強化した事も一因

同日、トルコの銀行監督当局は、金融市場で操作的と見なされる取引の範囲を拡大しています。

通貨リラが対ドルで最安値を更新する一つの要因となったと思われます。

銀行調整監視機構の新たな規制によれば、「誤解を招く価格」をもたらしたり、資産価格を「異常もしくは不自然な」水準に維持する結果となった銀行取引は今後、操作的とみなされるようです。

トルコでは今年2月にインサイダー取引や市場操作に関する罰則を強化し、刑期を延長する法律が成立しましたが、今回はこれを補完するものです。

今回は外為や金利を含む広範な資産が新たな規制の適用対象となるようです。

加えて低い流動性を利用した取引や、CDS取引でも特に急激な価格変動を利用したものを今回のリストに加えたようです。

その後、6月の予想外の金利据え置きでリラは上昇

5月に過去最安値を記録した後の6月、トルコ中央銀行が主要な政策金利の1週間物レポ金利を年8.25%で据え置くと予想外に決めた事を受け、リラは上昇しました。

6月25日の外国為替市場で通貨リラの対ドル相場は一時、前日より0.3%上昇しました。

5月下旬に記録した1ドル=7.2リラ台の過去最安値から回復し、足下では1ドル=6.8リラ台で推移しています。

国営銀行などが買い支えているとみられます。

外貨準備不測の懸念

4月17 日時点で259 億ドルに留まっており、その後も中央銀行は通貨安を抑えるべく通貨スワップを実施していますので、4月下旬における外貨準備高はゼロ近くになっている可能性もあります。

中銀のウイサル総裁は公式の場で外貨準備高の縮小を認めており、不測の事態に備えてアメリカやイギリスに通貨スワップ協定の締結協議を進めていたりするようです。

普通こういう時に力になるのはIMFですが、エルドアン大統領のIMF嫌いによって、あまり期待できません。

トルコの状況は厳しくなることが予想され、中国がここぞとばかりに手を差し伸べる事態も考えられ、そうなると事態は更に政治性を帯びて厄介になります。

日本、イギリス、中国などにスワップ通じた支援を要請

通貨リラの急落に備え、日本やイギリス、中国、カタールに通貨スワップを通じた支援を呼び掛けているようです。

先週、トルコリラが最安値を更新し外貨準備が減っている事で、多くの投資家がトルコリラの行く末を心配しています。

多額の債務を抱えるトルコがこのまま危険状態を放置していると、2018年のようなトルコショックがまた起こるかもしれません。

アナリストらは、トルコが数百億ドル相当の資金を確保できない場合、2018年のトルコショックと同様の事態が起こる恐れがあると考えています。

トルコ高官によれば、トルコ政府は各国との協議で手ごたえを感じているようです。

ただ、新型コロナウイルス危機で各国の政府と中銀が異例の対応を迫られる中、合意にどこまで近づいているかは分かりません。

購買力平価からみたトルコリラのレート

購買力手平価というと少し難しい響きがしますよね。

この用語については少し勉強した事がある方ならよくご存知かもしれませんが、ここでも一応簡単な説明をしておきます。

学術的な説明はしません。イメージを持って頂くための説明です。

こう考えると一番わかりやすいです。

『各国のビッグマックの値段で比較』

例えば、今、日本のビッグマックが100円だったとします。一方でアメリカでのビッグマックが2ドルだったとします。

この時の購買力平価によるドル円レートは、100円=2ドル(1ドル=50円) になります。

これだけです。

2020年1月時点

これを基に計算すると、2020年1月時点で、1リラ=30円程度です。

あくまでご参考程度ですが、ビックマックの水準から考えると、相当なリラ安です。

割安な新興国通貨はどれだ??購買力平価(ビッグマック指数)で考える簡単チェック割安な新興国通貨はどれだ??購買力平価(ビッグマック指数)で考える簡単チェック

トルコの金利

トルコの金利は2020年7月現在で8.25%です。

利回りに飢えている日本の個人投資家にとっては、信じられないくらい高い利回りとなっています。もちろんそれだけリスクが高いという事ですが。。。

2020年5月、0.5%の利下げ

2020年5月21日、トルコ中央銀行は主要な政策金利の1週間物レポ金利を0.5%下げ、8.25%としました。

利下げは9会合連続です。

新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済悪化があるとはいえ、拙速な利下げで通貨リラは年初から対ドルで1割超下落しています。

リラ防衛のため、金融監督当局は外国市場でのリラ取引や金融機関の情報発信の制限に動きますが、外国からの資金流入を細らせる懸念は拭えません。

中央銀行はインフレは短期的に若干高まる可能性があるものの下期には需要面からのデフレ効果が優勢になるとの見通しを示し、利下げを正当化しました。

5月のインフレ率は上昇が加速

2020年6月3日に発表された5月の消費者物価指数は前年同月比11.39%でした。

市場予想は10.87%でしたので予想を上回り、また前月(4 月)の10.94%からも伸びが加速しました 。

元々、利下げが難しい通貨ではありますが、更なる通貨安を伴わない追加利下げはより困難な状況かもしれません。

トルコ中央銀行のインフレ目標は5%±2%

トルコ中銀のインフレ目標は5%±2%です。

現在のインフレ率は上限の2倍近い水準になっています。しかし、それに構わず、どんどん利下げしていったのが、2019年後半以降のトルコです。

2020年末のインフレ率見通しを下方修正

2020年4月30日にトルコ中央銀行が四半期に1度のインフレ報告書を発表しました。

2020年末のインフレ見通しが前回の前年比+8.2%から+7.4%に下方修正されました。

これでさらなる利下げを正当化することになりますが、もちろんトルコリラの更なる下落が懸念されます。

エルドアン大統領や政治家の介入があるとまずい

2018年のトルコリラショックは政治の不要な介入が事態を悪化させたことは、少なくとも海外の投資家から見ればもはや常識だと思われます。

同じ過ちを犯さないようにしてほしいというのが投資家として切に願う所です。

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この意味において、トルコの政治と外交状況をウォッチしておくことは、トルコへの投資を考えるにあたって重要だと思っています。

以下の記事でトルコの政治や外交についてのイベントをフォローしています。ご参考ください。

トルコへの投資、政治と外交のまとめ

FXでの投資

高い金利という事で、スワップポイントで稼ぎつつ上昇するのを待つといったFXスタイルで投資をされていた方も多いと思います。

トルコリラの投資ブログを拝見していても、FXで投資をされている方がとても多いです。スワップ収益狙いの方も多く、高い金利がそれだけ魅力的だからだと思います。

ご参考↓
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個人的には投資信託がお勧めだし、自分もそうしている

レバレッジをかけて投資できることがFXを使った投資の魅力の一つですが、急落したときの対処を考えると、個人的には投資信託での投資をお勧めします。

もっとも、自分も投資信託でしか投資をしていませんが、凄い含み損を抱えています。。。

みんなが退場せざるを得ない時に、細々とでも仕込む

トルコの将来がどうなるか分からないので、自信満々なわけではないですが、暴落している時はネガティブなニュースばかり出るものです。

だからどうしても投資に及び腰になってしまう。

私はトルコリラで相当な含み損を抱えているのですが、もう半ば機械的に暴落した所で引き続き買い進めています。それが巨大な含み損を抱える事となった原因だろ、と言われると思いますけども。

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元々10年単位で持ち続けるつもりなので、良いのです。

気長にやっていく感じです。

と言っていたところで、通貨がデフォルトしたらたまったものではないですが、、、

コロナウイルス対策

コロナ対策に150億ドルの景気対策

2020年3月18日、エルドアン大統領は新型コロナウイルスの感染拡大による影響を緩和するため、総額1000億リラ(154億ドル)の経済対策を発表しました。

主な内容

新型ウイルスの影響を受けた企業については、債務返済を少なくとも3カ月延期できたり、様々な業種を対象に、付加価値税と社会保障費の納付期限を延期します。

国民に対し、不要不急の場合や通勤を除き、向こう3週間の外出自粛も勧告した事に加えて、銀行に貸し渋りをしないよう求めたほか、企業には人員削減回避を呼び掛けました。

ロックダウンの一部緩和を発表(2020年5月)

2020年5月4日、エルドアン大統領は都市封鎖措置の一部緩和を発表しました。

理髪店やショッピングモールは11日から、大学や裁判所は6月15日から再開する予定です。

5~7月にかけて徐々に正常化を進めるようです。

出入りを原則禁止している31都市のうち7都市について禁止を解除しますが、最大都市イスタンブールや首都アンカラを含む24都市の移動禁止は5月中旬まで延長します。

トルコでは既に12万人以上の感染が確認されていますが、新規の感染者数は4日まで3日連続で2000人を下回るなどピークを越えたとの見方が出ています。

国営銀行への資本注入を検討

2020年4月下旬現在、新型コロナウイルスのパンデミックで打撃を受けている企業への支援を銀行に促す事が狙いで、国営銀行への追加資本注入を検討しているようです。

この計画は始まったばかりで、注入規模などもまだ明確になっていません。

資本注入の原資は、リラ建て国債の発行などが選択肢に挙がっているという事です。

資本注入先として検討されているのが、国内最大手のトルコ農業銀行とハルク銀行、バキフラール銀行の三つのようです。

トルコリラの見通し

コロナウイルス、シリア問題、対米関係

2020年においてはコロナウイルス問題抜きには語れません。

これはトルコ固有の問題ではありませんので、ある程度注視する必要があります。

ただ、トルコについてはそれ以外にも同国固有の問題がある所が難しい点です。

エルドアン大統領の強硬姿勢

エルドアン大統領は対欧米に対して最近強硬な姿勢に出がちです。

アメリカの反対を押し切ってシリアのクルド人勢力に対する軍事作戦を始めたり、等です。

こうした動きはもちろん対米関係の悪化につながり、それを嫌う投資家にとってトルコリラ売りの材料となってしまいます。

具体的な行動のみならず時に政府関係者の発言だけでマーケットが大きく動くこともあると思います。当面はシリア北部情勢に関するニュースに注目していくのが現実的なやり方でしょう。

先進国マネーがどうなるか注意

これはトルコに限った事ではありませんが、今まで先進国から新興国に流れていた資金が金利上昇の結果先進国に戻ってしまうと、新興国の資産は売られるという事になります。

新興国の通貨などはそれを受けて当然下落圧力にさらされます。2014年1月には米金利上昇を受けてアルゼンチン通貨ペソが急落していたりします。

これまで繰り返し述べてきた通り、先進国の動向は新興国投資にとっては見逃せないものです。

トルコの経済についてのおさらい

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トルコの経済について簡単なおさらいです。

経済規模、人口、産業

GDPは8,500億ドルくらいで、世界17位。

人口は8,000万人程度で一人当たりのGDPは1万ドルくらい。

これは世界平均を若干上回った数値です。

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因みに出生率は2.05人となっています。

産業は近代化が進められた工業と商業、昔ながらの農業が中心であり、農業人口が国民のおよそ40%を占めています。

2017年の実質GDPは前年比+7.4%でした。

クーデター未遂事件の起きた2016年の+3.2%から成長は加速しています。

減税や融資拡大支援といった政府の景気刺激策が主因ですが、過熱感がささやかれています。この問題は後でも言及します。

IMFは2020年の経済成長予想を▲5%と予想(2020年4月)

2020年4月14日に発表されたIMFの世界経済見通しで、2020年のトルコの成長率は▲5.0%と見込まれています。

もちろんこれは前回から大幅に下方修正されています。

ただ、2021年は+5.0%となり、2020年の落ち込みをほぼ取り戻すとの想定のようです。

2020年1-3月の経済成長はプラスを維持

1-3月(第1四半期)はプラス成長を維持したようです。

新型コロナウイルス感染拡大の厳しい影響はありましたがマイナス成長は免れました。

1ー3月GDPは前年同期比4.5%増となりました。

予想中央値は4.9%増でした。

昨年10-12月(第4四半期)は6%、1-3月GDPは前期比0.6%増でした。

よくやり玉にあがる経常収支問題

トルコのアキレスけんとしてよく言われるのが慢性的な経常赤字。

ただ、少し状況は変わっています。

リラ安の恩恵でトルコの観光業は2019年1~7月において、前年同期比14%増となる2500万人の外国人観光客を呼び込みました。

内需や輸入の低迷から貿易赤字は縮小し、2019年6月までの1年間の経常収支は17年ぶりにプラスに転じました。

トルコ=慢性的な経常赤字=通貨がなかなか上がらない

という式は少しずれてきているようです。

新興国におけるトルコの立ち位置

では、新興国の中でトルコはどういった位置づけなのでしょうか。

実は新興国ではリーマンショック後の回復力に違いがあります。

トルコの2013~2017年の実質GDP成長率は2008~2012年の+4.1%から+5.6%に加速しており、ロシアやブラジルなど成長率の伸びが鈍化した所と一線を画しています。

また、トルコの2017年の一人当たりGDP(購買力平価ベース)の2012年に対する増加額は約 6,500ドルですが、これは中国の約5,300ドル、インドネシアの2,800ドル、メキシコの2,300ドル、インドの2,100ドルなどを大きく引き離しており、一人当たりの豊かさの成長スピードでは他の主要新興国よりも優秀です。

懸念ポイントとしては、トルコの慢性的な経常赤字です。

経常赤字国だと赤字の埋め合わせを海外からの証券投資資金の流入に依存しなければならず、今の様に金融引き締め局面になるとそういった埋め合わせが難しくなってしまうかもしれないのです。

2013年ごろ、フラジャイル・ファイブ(Fragile 5)という言葉が語られました。

これは、対外的な危機にフラジャイル(脆弱)な5ヵ国を指す言葉で、トルコ、インド、インドネシア、ブラジル、南アフリカが該当しました。

当時は、この5ヵ国の高インフレ、経常赤字が問題視されていたものの、直近ではトルコを除く4ヵ国は、インフレの沈静化と経常赤字の縮小が進んでいます。

ブラジルやインドのインフレ、景気を参考にしたい方は↓をどうぞ。

ブラジルのブログ

インドのブログ

トルコの格付け

2019年11月、フィッチが格付け見通しを「安定的」に

2019年11月1日、フィッチがトルコの長期外貨建て発行体デフォルト格付けを「BBマイナス」に維持すると同時に、格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げました。

トルコ経済は一段と安定化したとして、前回7月の格付け見直し以降、下向きリスクは低減したと指摘しています。

地政学的なリスク

地政学リスクは引き続きリスクとしながらも、対シリア軍事作戦は著しく戦況が悪化してはなっていないため、トルコの基調的な信頼に大きな影響は及ぼさないとの見方を示しました。

トルコの政治

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トルコリラは政治や外交問題でふられやすい通貨です。

このため、政治や外交でトルコがどういった動きをしているかある程度把握する事が大切でしょう。

↓にてトルコの政治的な動きの経緯をご確認いただけます。

トルコへの投資、政治と外交のまとめ

地政学的に重要

元来、アジアとヨーロッパの中間という意味で、地政学的にとても重要な位置を占めてきました。

ロシアを経由せずにアジアとヨーロッパを結べるという点は多くの国にとってとても魅力的で、いつの時代も一目置かれてきた存在です。

大国と不安定国家に囲まれてきたトルコは、その外交政策も全方位的で時に動きや意図がつかみづらいという所がありますが、これはこの国特有の感覚的な所もあるのでしょう。

中長期的に投資をするならば、こうした歴史的背景を頭に入れておくのもとても重要です。

対米関係問題

トルコがロシア製ミサイルシステムを導入する事について、アメリカは反発しており、関係悪化が懸念されています。

ただ、トランプ大統領とエルドアン大統領は馬が合うのか、2019年後半時点においては、特にアメリカから制裁や罰を受けているといった感じではありません。

ただ、状況はしっかりと注視しておいた方が良いでしょう。

詳細は↓の記事でご確認ください。

トルコへの投資、政治と外交のまとめ

シリア問題

地政学問題と言って出てくるのはシリア問題です。

2018年4月中旬にアメリカは英仏と共同でシリアへの軍事行動に踏み切りました。

他の箇所でも言及している通り、シリア紛争が泥沼化する事はトルコ投資を考える上ではネガティブです。

MEMO

シリア問題でも、本質的な問題は対米関係です。シリア問題をきっかけにして対米関係の悪化が進んでしまうとトルコリラは下落する傾向があります。シリア情勢そのものよりも、トルコ投資に限っては、それによって対米関係がどの様に変化するのかを見る事が大切です。

2020年2月、大規模衝突

2020年2月27日、シリア北西部イドリブ県でアサド政権軍とトルコ軍が大規模衝突しました。

アサド軍の空爆から始まり、トルコ軍の少なくとも33人が死亡、トルコ軍は即座に大規模な反撃を実施したもようです。

アメリカはトルコを支持する旨のコメントを発表しています。

シリア情勢は一段と緊迫し、更なる混乱が発生する可能性もあります。

NATO各国はトルコと連帯する意思を示し、アサド政権とロシアによるイドリブ県での無差別攻撃を非難すると共に、トルコへの追加支援を検討している事を表明しました。

図らずもここ最近ぎくしゃくしていたトルコとアメリカ、トルコとNATOの関係を回復させる一つの契機となる可能性があります。

EU、ヨーロッパとの関係

第二次大戦後、アメリカを含む西洋重視の外交の中で、重視されていたのがヨーロッパとの関係でした。

1952年にはNATOへ加盟、1996年にはEUとの関税同盟締結、更に2005年からEU加盟交渉を行っています。

ただ、最後のEU加盟はなかなか成就していません。

この西洋重視の政策に加え、中東重視の価値観を与えたのが、2002年から今も続く政権党の公正発展党でした。

EUとはキプロス沖でのガス田開発という新たな問題もあります。

この問題が激化するかは分かりませんが、ここでも問題を起こすと、対米関係でも悪材料がある状態なので、トルコリラ投資家にとってはかなりダメージが出てしまうかもしれません。

詳細は同じくトルコへの投資、政治と外交のまとめで記しています。

公正発展党を語るときに絶対に外せないのが、エルドアン大統領です。

エルドアン大統領

トルコへの投資を語る上で絶対に外せないのがエルドアン氏ではないでしょうか。

現大統領のエルドアンは、大学時代から政治活動を開始しています。

1994年にはイスタンブール市長に当選しますが、1997年にイスラム教を賛美する詩を集会で朗読したことがイスラーム原理主義を煽動したとして告発され2年間服役します。

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この時被選挙権もはく奪されます。

彼は2001年に公正発展党を結成し、被選挙権剥奪のまま党首に就任します。

2003年に被選挙権回復の後、軍部の政治介入をやめさせてトルコを「先進的な民主国家」にするという公約を掲げて議員になります。

それに伴い、公正発展党副党首で当時の首相であったアブドゥラー・ギュルから首相職を譲り受ける事となります。

就任当初は公約どおり改革に取り組み、ヨーロッパもそれを歓迎しました。

エルドアンは2011年まで、トルコの好調な経済に加え、イスラエル以外の中東諸国やそのほかの地域とも良好な外交関係を保ち、軍の介入を排して政局を安定させた為、高い評価を受けました。

しかし、徐々にそれが変化していきます。

2011年以降、政権に批判的なジャーナリスト・政治家・企業に対して圧力が強まっているとして、国際社会におけるエルドアンの評価は下がり始めました。

エルドアンはそれも気にせず、SNSの規制など言論統制に注力する様になっていきます。

そして2014年、トルコ初の大統領直接選挙に立候補し当選します。

後釜の首相にはエルドアンに従順なアフメト・ダウトオール外相が就任し、エルドアンが引き続き政治の実権を握りました。

その後2017年には大統領権限の拡大を目的とした憲法改正を発議し、国民投票で過半数の賛成で可決され、現在に至ります。

政治についてはエルドアン氏の姿勢の変化に少し懸念が残ります。

大統領の独裁制に近い形になっており、注意深く見守っていく必要があります。

情報量の少なさはネック

トルコ投資の難しさの一つは、なかなか自分でトルコのニュースを効率的に入手する事が出来ない事だと思います。

運用会社のレポートでも、トルコにフォーカスして情報提供しているものがなかなか無いのです。

新興国というくくりの中ではそれなりの頻度で出てきますが、情報量は限られます。

個人投資家の方々はこうした情報量の少なさを克服して儲け続けていく必要があります。

少しでも情報収集の効率性を高めるため、例えば、トルコというキーワードが入っているレポートなどで調べたいとき下記にリンクを貼っている検索エンジンで「トルコ」と検索すると関連するレポートが出てきます。

参考 トルコ関連のレポート一覧レポート一括検索invstems.com

中長期的に見れば政府の景気刺激策を背景とした良好な個⼈消費や欧州向けの輸出の増加により景気の回復が続いていること、これまで一方的に売られ続けてきた事、等を考えれば良いタイミングなのではないでしょうか。

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1 COMMENT

Nadia Leilich

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