2018年9月20日
中国 李首相、輸出刺激目的の通貨切り下げはしないと明言
アメリカとの貿易摩擦が激しさを増す中、中国の李克強首相は2018年9月19日、輸出競争力の向上を目的に人民元を切り下げることはないと述べました。
中国は先日、アメリカによる対中追加関税第三弾の発動に報復する方針を示したばかりです。
李氏は、最近の元相場の変動が意図的とみられているという点にも言及し、実際はそうではないと説明した上で、「一方的な切り下げは中国経済にとって不利益であり、中国が元切り下げを通じて輸出を刺激することは決してない」と表明しました。
これを受けて、人民元はいくばくか上昇しています。
NAFTA関連 米加お互い「柔軟に対応して」と言い合う
NAFTA再交渉を巡るアメリカとカナダの閣僚協議が2018年9月19日に報道通り再開しました。
両国は毎週、断続的に協議を開いていますが乳製品や農業の所で妥協点を見いだせていません。
2018年9月末の期限が近づく中、アメリカの共和党の幹部は「期限を変えることはない」と強調し、早期の妥結をカナダ政府に求めています。
一方でカナダのトルドー首相も、「カナダにとって良い内容で妥結することに関心があり、アメリカの柔軟な対応に期待している」という趣旨の発言を9月19日にしてます。
引き続きどうなるか注視する必要がありそうですね。
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ブラジル 2018年9月の金融政策決定会合
中央銀行は2018年9月19日、政策金利を年6.5%に据え置くと発表しました。
これで4会合連続の据え置きですね。
ブラジルレアルは10月の大統領選に向けた不透明感が嫌気されて対ドルで最安値を記録しています。それでも、足元でインフレは落ち着いているので、利上げは必要ないと判断したのでしょう。
ブラジルレアルは上がるのか?現状から今後の行方まで色々なポイントで考えるブログ
2018年9月19日
インドネシア 今後の外貨準備高の減少も気になる
以下に記した通り、進行するルピア安に対して、色々な施策を行っている政府と中央銀行ですが、完全に食い止める事は不可能です。
中央銀行は、度重なる介入で、何とかルピア安の速度を遅くしているようですが、完全に食い止める事は不可能です。
そこで懸念されるのが外貨準備高の減少です。介入をしているという事は自分たちの外貨準備高を売ってルピアを買っているわけですからね。
今後も資本流出と介入が続いた場合、外貨準備が更に減少し、同準備の水準が不十分なのではないかという懸念も出始めるかもしれません。
NAFTA関連 2018年9月19日 米加の交渉再開
カナダのフリーランド外相は18日夕にワシントン入りし、19日に米通商代表部代表と協議を再開する予定です。
2018年9月30日までに協定の文書をまとめるためには、数日以内の大筋合意が必要です。
また、メキシコ新大統領の就任前に新たな協定を結ぶには9月30日が期限となります。
アメリカの共和党はカナダに対して、交渉について時間切れが迫っていると警告しています。
アメリカは対中制裁の第三弾を表明するなど、中国との貿易戦争も同時に行っており、カナダとの交渉を長引かせたくはないと考えていると思いますが、それがどこまでアメリカ側の妥協につながるかは分かりません。
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ブラジル 大統領選 アダジ氏が頭角を表す??
最新の世論調査で、これまで目立ってこなかったアダジ氏が急浮上しました。
アダジ氏はルラ元大統領が後継者に選んだ左派候補。もし、決選投票に進む場合は、ボルソナロ氏とアダジ氏が激突することになるかもしれません。
最新の世論調査によれば、第1回投票におけるボルソナロ氏の支持率は28.2%、次いでアダジ氏が17.6%、ゴメス氏は10.8%、市場関係者に人気のアルキミン氏は6.1%となりました。
10月28日に予定されている決選投票については、ボルソナロ氏が39%対35.7%でアダジ氏をリードしている状況です。
もしアダジ氏が大統領になったなら、ルラ氏の影響力は残り、バラマキ政治が再び行われることでブラジルのファンダメンタルズ悪化を懸念したレアル売りが浴びせられるかもしれません。
2018年9月18日
トルコ 利上げしてもエルドアン氏の発言でリラ上昇分は帳消しに
トルコリラは2018年9月13日の利上げによって急騰しました。
しかし、その後の14日(前日比▲1.4%)と17日(同▲2.3%)に対米ドルで下落、利上げ後の上昇を失いました。
エルドアン氏が余計な事を言ったから、という事でしょうかね。
エルドアン氏は、まず2018年9月14日、「中銀の対応に我慢しているが、忍耐には限りがある」と中銀の利上げに対し嫌悪感を示しました。
中銀総裁や副総裁の人事権は大統領にあるため、今回の利上げを受け、大統領が委員を辞任に追い込むなど強硬手段を取る可能性に注意が必要かもしれません。
しかし、彼が守りたいのはトルコ国民なのかそれとも彼自身のプライドなのか、どちらなのかと疑問に思ってしまいます。。。
独裁制とはこのようなものなのかもしれません。
中国 上海株指数下落止まらず、2016年1月以来の安値に
2018年9月17日の上海総合指数は2651まで下落し、2016年1月の「人民元ショック」後の最安値を更新しました。
アメリカとの貿易戦争も終わらず、殆どの銘柄が値下がりするほぼ全面安の展開です。
貿易戦争が長引くほど中国景気への悪影響が強まるとの見方は多いでしょう。最近は米国からの輸入の伸び悩みや購買担当者景気指数(PMI)の低下など、景気減速を示すデータも増えています。
嫌なのはこの流れがアジア株全体、世界株全体に広がる事ですね。どこら辺が底値になるのかまだ分からない所が不安な所です。
NAFTA関連 カナダは乳製品保護堅持を改めて表明
2018年9月17日、カナダ政府は乳製品を保護する国内システムを守るとの姿勢を改めて表明しました。
恐らくこれは、アメリカがカナダに対して乳製品の分野での譲歩を要請する中で、あるカナダ当局者が、『カナダ政府は米国に対し一段の市場開放を提供する可能性がある』との見方を示した事を意識したコメントでしょう。
乳製品を扱うカナダの業者から懸念が表明され、それに配慮したコメントなのだと考えられます。
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