先進国・その他の状況2018

アメリカ 2018年10月24日 ダウが急落 前日比▲608ドル

2018年10月24日のアメリカ株式相場は急落し、ダウは大幅に3日続落です。

前日比608ドル15セント安の2万4583ドル28セントと2018年7月上旬以来の安値で終えています。

背景にあるのは世界景気への不安。今回は10月のユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)が市場予想以上に低下した事が直接のきっかけです。

マーケットがセンシティブになって時間がたっていますが、安定した推移に戻るのはまだかかるのかもしれません。

アメリカ サウジ記者死亡を「最悪の隠蔽」

アメリカのトランプ大統領は2018年10月23日、サウジアラビアの著名記者ジャマル・カショギ氏の殺害でサウジが「史上最悪の隠ぺい」を行ったとの見解を示しました。

アメリカの国務省は、今回の件に関連して21人のサウジ人を対象に、ビザの取り消しや将来取得できなくなる処分を行うと発表しました。

報道されている事が本当なら、人道的にありえないし、二度と繰り返されてはならない事件ですが、マーケットは、これによって先進国各国が人道上の制裁としてサウジアラビアの投資活動や石油について色々なペナルティを課したらどうなるかを考えています。

経済最優先で、人道上の問題は無視、という事はあってはなりません。しかし、色々な事を考えて自身の資産運用についても考える必要がありそうです。

日本 日経平均急落604円安

2018年10月23日の日経平均株価は前日比604円急落しました。

終値は2万2010円。

今回の急落は中国不安に加えて「サウジリスク」という新要因が加わって、元々ボラティリティで儲ける投資家の動きが加わってここまで下落したと思われます。

サウジリスクの一つが、巨大投資家であるサウジアラビアが米国債や保有株を売却する事によるマーケットへの影響です。どうしておマーケットを押し下げてしまうのです。

日本株は予想PERなどのファンダメンタルズから割安感も出てきたと言われていますが、マーケットはあくまで需給。

機関投資家は今の状況で積極的に買いに行く事が出来ないかもしれません。

ドイツ 7-9月は経済成長失速か??

ドイツの中央銀行が2018年10月22日に発表した月報によれば、7-9月の経済成長が0%になった加納氏があるとの事です。

ドイツ経済がプラス成長を記録できなければ、過去3年余りで初めての現象です。

同月報では、この停滞の主因が自動車業界の新たな排ガス規制によるものだったとして、今回の落ち込みは一時的なものの可能性が高いとしています。

日本株、海外投資家が売り越し

2018年の10月第2週(9-12日)の日本株市場で、海外投資家は現物と先物の合計でかなり売り越したようです。

こえは5週ぶりの売り越しで、売越額は2015年8月のチャイナショックの時以来、およそ3年2カ月ぶりの売り圧力だった模様です。

一方、個人や投資信託は買い越しだったようです。

日本株のみならず世界全体でどの様にマネーが動いているか、しっかりウォッチしたい所です。

2018年10月 日米の為替条項についてムニューシン氏言及

アメリカのムニューシン財務長官は、G20のとある会議の終了後、日米物品貿易協定(TAG)において、日本に通貨安誘導を制限する「為替条項」の導入を求める考えを示したとの報道がありました。

為替条項については親NAFTAでも設定されていて、日本にも同様の要求をしてくる可能性が高まっています。

2018年10月現在、日米間で為替が問題になっているわけではないので、即座に急激な円高にふれるということはないと思われますが、マーケットでは「これ以上の円安はもうない」とのイメージが強まる可能性もあり、円売りは進みにくいかもしれない。

また、アメリカでの選挙前はよく為替の問題がやり玉に挙げられることも多く、今回もその一環で結果的には大した影響もないまま終わるという可能性もあります。

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