2018年10月16日 アメリカ株急反発
最近ボラティリティが増しているアメリカ株や日本株ですが、2018年10月16日のアメリカ株式市場は急反発しました。
ダウ工業株30種平均は前日比500ドル以上の上昇。
好決算銘柄や先週来の下げがきつかったハイテク株への見直し買いが勢いを増し、先週とは逆に「買いが買いを呼ぶ」展開になったようです。
しかし、最も大きな理由は需給と思われます。
2018年10月8日の週の急落劇は、いつもの様にシステム的な売りだったわけですが、それらの大半は終了しており、残る売り圧力はそれほどでもなかったようなのです。
投資家の不安心理を表すアメリカ株の「VIX(変動率指数)」も、前日までの20台から17台に戻っており、少しだけ落ち着きを取り戻したのかもしれません。
2018年10月15日 日本株は2か月ぶりの安値
2018年10月15日の日経平均株価は大幅反落しました。価格のレベル感としては8月21日以来2カ月ぶりの安値。
消費税が10%になる事以外にも、アメリカが日本に対して通貨安誘導を封じる「為替条項」を求める考えを示した事や、前週末のアメリカ株のボラティリティから来る投資家の不安心理もあって、短期的な売りも膨らんだのでしょう。
一部にはドイツでメルケル氏率いる与党が州選挙で敗北した事を嫌気した売りも出たとの推測も聞かれました。
これが一旦の調整なのか、更なる下落に続くのか注視が必要ですね。
2018年10月11日日本株も連鎖安
2018 年10 月11 日の日本の株式市場も、日経平均株価が前日比3.89%下落、TOPIXが同3.52%下落と、アメリカ市場の動きを追う形で大幅安となりました。
場中は、開始当初から急落したものの、いったん下げ渋る局面もありました。
しかし、その後は円高が進んだことや、中国株を含むアジア株も大きく下落した事から更に下げ幅を広げる形となりました。
マーケットも一気にリスクオフモードに傾きつつあります。
こういったエモーショナルな暴落期は何もしないで待って、さすがに落ちすぎだろうという所で丁寧に拾っていく事が大切です。
2018年10月10日 ニューヨーク市場の大暴落
2018年10月10日のダウ工業株30種平均が大幅に下落しました。
前日比831ドル83セント(3.1%)安の2万5598ドル74セントで終えています。この下落幅は2月8日以来の大きさとなっています。
何となくいつか来るんじゃないか的な雰囲気はありましたが。
背景としては米長期金利の上昇を受けやた株の割高感。もちろん、米中貿易摩擦の長期化懸念から投資家がリスク回避姿勢を強めたのも相場の重荷だったはずです。
今後の景気失速のリスクがあるなか、FRBも利上げを早めに止めるのか、それとも加速させるのか、長期金利も株価も動きが派手になるかもしれません。
資源価格の上昇に懸念
国際エネルギー機関(IEA)のファティ・ビロル事務局長が、原油など足元の資源高について「世界経済にとってリスクだ」との認識を示しました。その上で極端な値上がりは抑えていく必要があるとの認識の示しました。
資源価格の上昇自体もさることながら、世界経済の状況に懸念を示しています。
アジアにおける石炭やLNGの値上がりにも触れて、新興国の通貨安や貿易摩擦も懸念されるなかで資源価格が高騰すると、世界経済にとって悪い循環が始まってしまうとの認識からです。
もちろん、影響は新興国だけではありません。アメリカ株もそうでしょう。
原油高が物価を押し上げ、アメリカの長期金利の上昇を促せば、米株が天井を形成しかねません。
資源価格は引き続き注目され続ける事になるかもしれません。
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