トルコの金融政策の経緯とまとめ

ここではトルコの金融政策について記していきます。

トルコの金融政策は かなり政治に翻弄されている所があります。独裁制に近い権力を持っているエルドアン氏に遠慮してしまうのです。

しかし、トルコは高金利通貨国として、リスクが高い事は分かっているものの、日本人にとってはトルコは旅行先でもかなり人気でなじみのある国でもあるので、興味が出てしまう通貨であることは確かです。

トルコの金融政策とそれに関連するマーケットの動きを中心にここでは記述していきます。

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トルコに関する本ブログは↓

トルコリラと中長期的に付き合う 基礎から学ぶ4つのポイント

トルコの政治と外交についてのまとめ記事は↓

トルコへの投資、政治と外交のまとめ2019

トルコ・リラの動きについては↓

トルコ・リラの動き、経緯とまとめ2019

2021年9月

インフレ率が政策金利を超えるも、利下げの懸念

先週末に発表された8月消費者物価指数は前年同月比+19.25%でした。

これは政策金利の19.00%を上回っています。

トルコ中銀は政策金利をインフレ率より高位に維持する方針を掲げているため、9月23日の金融政策決定会合では、この方針を変更するか利上げするかを選択しなければならなくなりました。

こうした中、8日にカブジュオール総裁は、今後の金融政策においてはコア消費者物価指数を重視すると発言しました。

コア指数は直近で前年同月比+16.76%となっているため、上記の方針を維持しても利上げする必要はなくなるどころか、利下げさえも可能になってしまいます。

もちろんトルコ・リラは売られました。

市場はいつ利下げをするかに関心

経済成長率は堅調な中、市民は高インフレに苦しんでいますが、市場はいつ中銀が大統領に忖度して利下げするか関心を持っています。

景気刺激のための資金供給拡大や通貨安によって、足元のCPIは前年同月から2割近く上昇しました。

今後のCPIを占う生産者物価指数(PPI)も4割以上上昇し、早期の物価安定は見通せません。

本来はインフレ抑制のため利上げを迫られてもおかしくない局面ですが、トルコでは19%の政策金利をいつ下げ始めるかに関心が集まっています。

金利を悪いものとして、成長を優先するエルドアン大統領が中央銀行に利下げを求めているためです。

エルドアン氏は8月上旬にも高金利はインフレをもたらすという独自の議論を繰り返しました。

他の新興国は相次いでインフレ抑制のための利上げを行っていますが、トルコ中銀は大統領に忖度して利下げに動く可能性を示唆しています。

アフガニスタン情勢は地政学リスクを招いてリラ相場を揺さぶる可能性もあり、経済のみならず地域情勢にも注意する必要性は高まっています。

2021年8月

政策金利を19%に維持

トルコの中央銀行は12日、政策金利の据え置きを発表しました。

インフレ加速で、エルドアン大統領が望む利下げの余地はほぼ皆無となっています。

据え置きは5カ月連続となっています。

この決定は予測通りです。

中銀は声明で、政策金利は引き続き、インフレ率を上回る水準に設定され、インフレ低下の兆候と中期的インフレ率目標5%の達成までは、強いインフレ低下圧力を維持すると表明しました。

7月のインフレ率は18.95%に達しています。

2021年7月

中銀、インフレ予想を修正

トルコ中央銀行は29日、年末時点のインフレ率見通しを14.1%と、従来予想の12.2%から引き上げました。

世界的な商品相場上昇が上押し圧力となっているほか、最安値に迫っているリラの下落が背景にあります。

インフレ率は来年末までに7.8%に低下すると予想し、これまでの7.5%から引き上げました。

今年年末時点での食料品価格は前年比15%上昇が見込まれており、従来予想の13%上昇から上方修正されています。

この様に予想していて利下げした場合は大きなショックとなるかもしれません。

政策金利を19%で維持

トルコ中央銀行は14日、政策金利据え置きを発表しました。

据え置きは4カ月連続となります。

エルドアン大統領が利下げ圧力を強める中、金融政策の動向が心配されましたが、高インフレとリラ安の中で利下げの余地はありませんでした。

金融政策委員会は1週間物レポ金利を19%で維持する事を決定しました。

これは予想通りの結果でした。

中銀の声明では、4月のインフレ報告書で示した予測に沿ってインフレ率が大幅に低下するまで、現在の引き締め的な金融政策スタンスを断固として維持すると明記されています。

その他も、今後の方針に関する文言は前回と全く同じになっていて、早期の利下げ開始が示唆されることはありませんでした。

インフレ率は一転して加速、利下げはどうなる??

トルコのインフレ率は5月の数値から一転、6月は加速しました。

インフレ率は全ての予想を上回りました。

エルドアン大統領が望む利下げがどうなるのか、注目されます。

5日発表された統計によると、6月のインフレ率は前年同月比17.5%。これは2年強ぶりのインフレ水準です。

5月は16.6%でした。

食品を中心に幅広い品目が値上がりしたようです。

あるメディアによるエコノミストの予想中央値は16.8%でしたので、これを上回っています。

トルコは新型コロナウイルスの新規感染者数が減少したことを受けて、6月に厳格なロックダウンを緩和し、これが消費者信頼感を押し上げたようです。

リラ安の持続と世界的な商品価格上昇は、金融緩和サイクル再開が尚早であることを意味しています。

エルドアン大統領が求める7月か8月の利下げがどうなるのか注目されます。

支持率が低迷するエルドアン氏は、人気を回復するために経済を刺激する必要があり、それを実現するために利下げによって借り入れを促そうとしています。

カブジュオール中銀総裁は2日、投資家らとの会合で、第4四半期の初めまでにはインフレ率は低下するとの認識を示し、秋以降の利下げを示唆しています。

もっとも年末時点で12%とする中銀のインフレ予測には楽観的に過ぎると、懐疑的な声も多いようです。

預金準備率を2%引き上げると発表

トルコ中銀は1日、外貨預金の預金準備率を2%ポイント引き上げると発表しました。

これにより中銀の外貨準備が増えることが見込まれ、外貨売り・リラ買いの為替介入を行う余地が増すとの期待でリラが上昇しました。

2021年6月

政策金利を据え置き

トルコ中央銀行は17日、金融政策決定会合を開き、主要な政策金利の1週間物レポ金利を年19%で据え置くと決めました。

据え置きは3会合連続で、エコノミスト25人全員が予想した通りでした。

中銀はインフレが顕著に低下するまで「引き締め的な」金融政策姿勢を「断固として」維持すると表明しています。

前月は現行の姿勢を維持するとの表現でしたが、タカ派色を強めました。

声明は高水準のインフレとインフレ期待を考慮し、4月のインフレ報告で予測された軌道からの大幅な低下が実現するまでは、現行の引き締め的な金融政策姿勢を断固として維持するとしています。

ただ、市場では8月ごろに利下げに転じるとの見方が出ています。

予想外にインフレが減速

トルコの消費者物価指数(CPI)は8カ月ぶりに減速しました。

利下げを開始するよう圧力を強めるエルドアン大統領に対し、中央銀行総裁が抵抗し続けることは難しくなりそうです。

5月のCPI上昇率は前年同月比16.6%となり、4月の17.1%から低下しました。

アナリストの予想中央値は17.3%でしたので、もちろんそれよりも低い水準です。

中銀はインフレ率が7-9月(第3四半期)の終わりから大きく減速し、年末には12.2%まで低下すると予想しています。

エルドアン大統領、「利下げが必要」と発言

エルドアン大統領は6月1日、国営放送のインタビューを受け、「7~8月ごろに金利は下がり始めるべきだ」と述べました。

中央銀行総裁に利下げが必要だとの考えを伝えたとも明らかにしました。

もちろん通貨リラは直後の2日未明に急落し、対ドルの史上最安値を更新しました。

エルドアン氏はインタビューで、投資を促進して経済を安定させるには利下げが必要だとし、高い金利はインフレを引き起こすという従来の独創的な持論を繰り返しました。

この発言の後、中央銀行のカブジュオール総裁は6月2日、投資家との電話会議で早期利下げへの不安は理にかなっていないとの見解を示しました。

同総裁は、政策の早期緩和に対する観測には根拠がなく、消し去る必要がある趣旨の発言をしており、この報道を受けて、トルコ・リラは対ドルでの下げ幅を縮小しました。

2021年5月

金利据え置き

5月6日の金融政策決定会合では、市場予想通り政策金利が19.00%で据え置かれました。

政策金利がインフレ率を上回る水準を維持する方針も継続しており、次回6月の会合でも利下げに踏み切るのは難しいと思われます。

もっとも、エルドアン大統領がそれに耐えられるかがより大きな問題ではあります。

インフレ率に関するトルコ中銀の見通しや市場コンセンサスに従えば、今年後半は大幅な利下げを実施できるかもしれません。

そのインフレ率ですが、4月に7カ月連続の上昇で17.1%となったものの、カブジュオール総裁はこれをピークに低下し始め、年末には12.2%になるとの見通しを示しています。

2021年4月

引き締め姿勢を継続と表明

トルコ中央銀行は今年末のインフレ予測を引き上げ、金利を高水準に保つと約束しました。

カブジュオール氏は4月29日、四半期インフレ報告を発表し、現在のインフレ見通しでは「強い決意と忍耐」で金融引き締めの姿勢を維持する必要があると表明しました。

トルコ中銀は年末時点のインフレ率を12.2%と予測し、従来予測の9.4%から引き上げています。

政策金利据え置き

トルコ中央銀行は4月15日、主要な政策金利の1週間物レポ金利を年19%で据え置きました。

新しい総裁の下での、初の金融政策決定会合でしたが、通貨リラの下落で利下げを断念しました。

カブジュオール氏はエルドアン大統領と同じく、「金利を下げればインフレ率は低下する」という主張をしています。

就任後に利下げ観測が広がると、対ドルでリラが急落し、その火消しに追われました。

その後もリラ安傾向は続いていて、4月に入って以降は1ドル=8リラ台前半で推移していました。

中銀が声明で、この日の決定について「引き締め姿勢を維持した」と述べるにとどめ、必要に応じて追加的な引き締めを行うとのタカ派的な文言を取り除いたためリラは下落しました。

声明を受け、リラは一時、ドルに対して前日比で約1%下落しました。

エネルギーなどを輸入に頼るトルコでは、通貨安はインフレに直結します。

このまま行けば消費者物価の前年同月比でみて、足元で16%台のインフレ率は総裁交代に伴うリラ安で4~5月に一段と高まるとみられています。

とりあえず現状を無視して利下げをするといった最悪のシナリオは避ける事が出来、その意味では安心感があったかもしれません。

エルドアン大統領、政策金利1ケタ台を目指すと発言

トルコのエルドアン大統領は4月7日、政策金利について10%を下回る水準まで下げることを目指す姿勢を示しました。

国内の物価上昇率も1桁台に下げることに注力すると述べています。

長い間利下げを主張してきたエルドアン大統領は議会での演説で、政策金利を1桁台に下げることで予算の負担も減ると指摘しました。

エルドアン氏が3月20日にタカ派的な中央銀行総裁を解任し市場に衝撃が走ったことでトルコリラが暴落し、物価上昇圧力が強まっていました。

3月の物価上昇率は16%を超え、リラは総裁解任以降、12%値下がりしています。

カブチオル総裁が変心

4月1日、カブチオル氏のタカ派的な発言でトルコ・リラは約2週間ぶりの大幅高となりました。

トルコ中央銀行のカブチオル新総裁が前任者のタカ派的な政策から逸脱しない姿勢を示唆しました。

この日、カブチオル氏は国内投資家向けの初の会合で引き締め気味の政策スタンスに言及しました。

この発言を受け、リラは対ドルで一時、1.7%上昇しています。

同総裁はインフレ目標は引き続き有効で、高いインフレ期待には引き締め方向の政策で対処する必要があるとの見解を示しました。

さらに、5%のインフレ目標へのコミットメントを強調し、中銀はリラの信頼を回復する決意だと述べました。

ただ、この総裁の変心は歓迎出来るものの付和雷同感は否めない上、仮に引き締めに動けば更迭されるリスクもあります。

外貨準備高の少なさにも引き続き注意を払う必要があると考えられます。

2021年3月

GS、インフレ率は4月の18%がピークと予想

ゴールドマン・サックスは3月30日、トルコのインフレ率は4月に18%に上昇してピークとなり、年末までに15%に低下するとの見通しを示しました。

これまでは年末時点のインフレ率を12.5%と予想していました。

トルコの通貨リラは、エルドアン大統領が今月20日に中銀総裁を解任して以来、13%下落しています。

ゴールドマンは、リラ安を背景に、トルコ中銀の利下げが可能になるのは第4・四半期以降と予想しました。

また、2021年のトルコの経済成長率予想を3.5%とし、中銀総裁解任前に示していた見通しの5.5%を引き下げました。

エルドアン大統領、中銀副総裁を更迭

エルドアン大統領は3月30日に、中央銀行のチェティンカヤ副総裁を更迭し、後任に元モルガン・スタンレー幹部のムスタファ・デュマン氏を指名しました。

リラは副総裁更迭のニュースで下落し、現地午前10時時点で0.6%安の1ドル=8.2566リラとなっています。

実は29日に新総裁が金融政策は委員7人の総意によって運営されると主張したため、大統領が総裁以外の委員にも矛先を向けた可能性があります。

カブジュオール総裁、引き締めを明言

トルコ中央銀行のカブチオル総裁は3月30日、インフレ抑制のため金融引き締め策を維持する考えを明言しました。

通貨のリラ売りが進んだことで、利下げをすればインフレ率が下がるとする就任前の自説を180度転換しました。

ただ、市場では懐疑的な見方が強く、リラの反発は限定的となっています。

むしろ中銀総裁が言説をころころ変える人物だという印象も与えてしまったと指摘する人もいます。

同総裁は30日に開いた年次の中銀理事会でインフレ率の低下が達成されるまで引き締めを維持すると発言しました。

金融政策を独立して実施し、足元で15%台のインフレ率に対して、その影響を除いた実質金利をプラスに保つとも述べています。

カブジュオール氏の職歴

新総裁がどのような人物かは、トルコ国内でもあまり知られていません。

リンクトインに記載されたプロフィルによると、53歳の同氏は銀行論と保険プログラムでイスタンブールにあるマルマラ大学の大学院を卒業しており、昨年、母校の教授に就任しました。

国会議員を1期務め、その前は商業銀行と国営銀行に勤務していました。

マネーロンダリングや詐欺、対イラン制裁違反の容疑で米連邦裁判所に訴えを起こされている国営金融機関ハルクバンクにも10年間在籍していました。

ただ、同氏は不正疑惑への関与は指摘されていません。

同氏はアーバル前総裁による8.75%もの利上げを批判し、2月9日のコラムではトルコに必要なのは生産への投資であり、高金利では証券投資しか呼び込めないと主張しています。

「高金利・リラ安政策で損失を被るのは常に我が国だ」と述べ、「金利引き上げはインフレ上昇を招く」との持論を展開しました。

また大統領の娘婿でもあるアルバイラク元財務相は、中央銀行にリラ安抑制のための市場介入を指示し、外貨準備高を推定1000億ドル減少させたと批判されていますが、カブチオル氏はこれを擁護し、3月2日のコラムに「外貨準備を必要な時に使わなければいつ使うのか」と書いています。

財務大臣、自由なマーケットメカニズムを維持

トルコのエルバン財務相は3月22日、自由市場のルールと為替の自由変動制を堅持する方針を示しました。

同相は声明で、物価安定の達成に向け、財政政策で金融政策を支援するとの見解を表明しました。

過去4年、ほぼ常態的に2桁の上昇を続けているインフレ率が継続的に低下するまで、マクロ政策の枠組みは継続するとしました。

アーバル氏更迭は非合理な政策のため 与党幹部

アーバル氏の更迭は、非合理的な政策をしていたからと、与党幹部が発表しました。

トルコ与党・公正発展党(AKP)のヌレッティン・ジャニクリ副党首は3月22日、週末に中央銀行のアーバル総裁を解任した理由について、金融政策手段を合理的に用いなかったためと説明しました。

エルドアン政権が理由を公にするのは初めてです。

カブチオル新総裁が任命後初の声明

トルコ中央銀行のカブチオル新総裁は3月21日、恒久的な物価安定を実現するため金融政策手段を効果的に活用すると表明しました。

カブチオル氏は20日の任命後初となる文書による声明で、金融政策委員会の会合は発表済みのスケジュール通りに開催されると説明しました。

同氏は、

「インフレ率の低下は、カントリーリスクプレミアムの低下と資金調達コストの恒久的な改善を通じマクロ経済の安定化につながるほか、投資と生産、輸出、雇用を強化する持続的な成長に不可欠な状況の進展に寄与する」

としました。

アーバル総裁が更迭

エルドアン大統領は3月20日、アーバル中銀総裁を更迭しました。

マーケットからの信頼を受けていたアーバル総裁が更迭される事は、トルコリラの大きな売り要因となると思われます。

中銀総裁の更迭は過去2年弱で3度目となります。

2019年7月に利下げに消極的だったチェティンカヤ総裁が解任された時、及び2020年11月に利上げに消極的だったウイサル総裁が解任された時と比較すると、今回は前者に近い状況と言えます。

エルドアン大統領は景気を下押ししかねないタカ派の金融政策に不満を抱いていたとみられます。

新総裁にはエコノミストのシャハプ・カブジュオール氏が就任しました。

同氏はは2月に利上げはインフレをもたらすと、エルドアン大統領と同じ主張していました。

カブジュオール新総裁の方針にもよりますが、現在はインフレ率のピークアウトがまだ確認できておらず、経常収支も赤字が続いているため、通貨安圧力がかかりやすい状況である点に注意が必要です。

これでトルコの金融政策が再転換すると、元々経済のファンダメンタルズが脆弱でもあるので、格下げのほか、通貨安の進展が心配されます。

デフォルトリスクを高める可能性にも注意する必要があり、再びリラは受難の時代に逆戻りするでしょう。

2%の利上げ

トルコ中銀は3月18日、主要政策金利の1週間物レポ金利を2%引き上げ、年19%にすると決めました。

利上げ幅は市場予想の倍です。

中銀は物価上昇と通貨リラ相場の下落に先手を打つために「前倒し」的に対応したと表明しました。

今回の措置はマーケットの中央銀行への信頼を高めたと言って良いでしょう。

エルドアン大統領への配慮が心配されましたが、同大統領が経済改革プログラムを発表し、物価安定と緊縮財政の堅持など意欲的な姿勢をみせる一方、金利への言及を避けたことがアーバル総裁の下での大幅利上げに繋がったとみられます。

もちろん通貨リラは発表後、対ドルで前日比2%超と大きく上昇しました。

トルコではインフレが加速しており、足元の消費者物価指数は15%超に達しています。

これまでも中銀は2020年の後半から年末までに計6.75%の利上げを行っています。

通貨リラは今年2月中旬以降、再び下落に転じ、それが国内物価の上昇を促進しています。

中銀の声明文では、国内需要の状況や昨年秋までの通貨安による累積的な影響、国際的な食品・商品価格の上昇などがインフレ見通しに悪影響を及ぼし続けているとし、物価を取り巻く環境に引き続き警戒が示されています。

そうした中、中期的なインフレ見通しの上振れリスクを考慮して、「前倒し」で「強力な」金融引き締めを実施する決断を下したという事です。

ただ、今後もリラ相場はエルドアン大統領の対応や不透明な対外関係の行方に揺さぶられる展開が続く事も予想され、注意が必要です。

2021年2月

金利は据え置き

トルコ中央銀行は2月18日、政策金利の据え置きを発表しました。

インフレは加速しているものの、2会合連続の据え置きです。

金融政策委員会は1週間物レポ金利を17%で維持しました。これはほぼ予想通りの結果です。

中銀は声明で、インフレ率が目標の5%となるまで、

「政策金利と実際のインフレ率および期待インフレ率とのバランスを断固として維持する」

と表明しました。

ちなみに1月のインフレ率は4カ月連続で上昇して15%に達しています。

中銀が引き締め姿勢を長期にわたり維持し、必要ならば追加引き締め措置を取る方針を示したことで、リラは上げを保ちました。

中央銀行が大統領府へ書簡

トルコ中銀は2月2日、インフレ目標が達成できていない原因や高金利政策の必要性を示した書簡を政府に送付しました。

高金利への批判を繰り返しているエルドアン大統領に対して、政策への理解を求めたと思われます。

2021年1月

高金利政策が想定よりも長く続く可能性

1月28日にトルコ中銀がインフレ報告書を発表しました。

消費者物価指数(前年比)の見通しは、2021年末が+9.4%、2022年末が+7.0%、2023年末が5.0%とされました。

アーバル総裁はインフレ目標(前年比5%)を達成するまで慎重な金融政策スタンスを断固として維持すると発言しています。

高金利政策が市場の想定よりも長期化するとの見方が広がり、リラは堅調に推移しました。

エルドアン氏、「高金利には絶対反対」

エルドアン大統領が、高金利には絶対に反対だと言明しました。

1月22日、エルドアン氏は

「この国の大統領として、これを言い続けていく。自分の国が高金利で発展できるとは思えないからだ」

と語りました。

トルコ中央銀行のアーバル総裁は昨年11月の就任以降、伝統的な金融政策に回帰し、合計で6.75ポイントの利上げを実施しています。

政策金利を据え置き

トルコ中央銀行は1月21日、主要な政策金利の1週間物レポ金利を年17%で据え置くと決めました。

新しい総裁となって、2会合連続した利上げは打ち止めとなりました。

市場予想も同じでした。

通貨リラは発表後、対ドルで小幅に下落した後、反発しました。

中銀は声明で

「長期的なインフレ率の下降がみられるまで、引き締め策を続ける」

と述べており、追加の利上げの可能性にも示唆しました。

2020年12月以前

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1 COMMENT

Abdul Stille

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