2018年7月の動き

2018年7月31日更新!

このブログは、

  1. 相場に左右されずに
  2. 気長に忍耐強く

新興国投資をする人たちのための情報提供ブログです。

特に、

  1. これから新興国へ投資をしたい人で基本的な情報を網羅的に学びたい人、
  2. 既に投資をしているが大きな含み損を抱えていて一旦冷静に状況を再確認したい方

を想定しています。

筆者はバリュー平均法なる方法で新興国に投資をしている個人投資家です。既にそうした方法で投資をして5年くらいです。

ずっと投資し続けています。

このブログはこのブログが対象としているトルコ、メキシコ、ブラジル、インドネシア、フィリピン、中国、ベトナム、インドについて、2018年7月に更新した箇所をひとまとめにしている記事です。

各抜粋から本ブログを飛ぶことが出来ます。


2018年7月31日

中国 新しい記事を投稿

最近の習近平についてのまとめを投稿しました。

中国については政治をしっかり知ることも重要。政治を知る事の一つに指導者を知る事もあると思ってます。

習近平がどうなるかを考えることは中国がどうなるかを考えることとリンクしています!


2018年7月30日

トルコ 2018年7月の牧師開放問題

アメリカは2018年7月下旬に、米国人牧師アンドルー・ブランソン氏の自宅軟禁からの解放を求めトルコに圧力を強めました。

2018年11月のアメリカ中間選挙に向けた政治的なパフォーマンスかもしれません。

トランプ大統領は米国人の解放を外交成果と考え、トルコへの制裁も本気っぽく考えているようです。

ただ、トルコはアメリカと共にNATOのメンバー。つまり同盟国同士なのです。

トルコはもちろん反発。

こういう感情が絡んできたりする問題は、ただでさえあまりうまくいっていない両国関係をあらに悪化させるのみならず、西側とうまくいかなくて経済的にも結構やばくなっているトルコに追い打ちをかけてしまうかも、、、

投資家としては早めの解決を望むところですが、どうなるでしょうか。注視が必要です。

下がり続けるトルコリラ!基礎から学ぶ4つのポイント

トルコリラの通貨危機について考える

メキシコ ロペスオブラドール氏 石油増産への投資約1兆8⃣千億円の実施を表明

エネルギー分野に総額3040億ペソ(約1兆8千億円)を投じる計画を掲げています。

これは選挙期間中から言っていた事です。

この政策は優先順位の高い公約の一つとなっていますが、資金の捻出方法などは明らかになっていません。

メキシコ ロペスオブラドール新大統領の政策についてまとめてみた


2018年7月25日

中国 2018年7月頃より景気刺激姿勢が鮮明に

2018年7月下旬より、中国政府が景気下支えを優先する姿勢を鮮明にし始めています。

中国人民銀行(中央銀行)が流動性の拡大を実行しているのです。狙いは格付けの低い社債の債務不履行を防ぐため。

インフラ建設の拡大方針も示し、景気下支えのための財政出動も激しくなりつつあります。

アメリカとの貿易戦争による経済の下押し圧力を和らげる狙いがあるものと思われます。

中国は、「影の銀行」への締め付けを強め、筋肉質な金融システムを再構築しようとしていました。しかし、その結果、2018年前半の債務不履行額が4千億円超と前年比4割増加し、方針転換したようです。

つまり、構造改革よりも目先の景気安定を優先する姿勢を明確にしたということ。痛みを伴う改革は共産党一党独裁の政府でもなかなか難しいのかもしれないです。

人民元と中国株で儲けたい方へ 中国投資情報ひとまとめ 

トルコ 2018年7月24日の会合で金利据え置きを決定⇒トルコリラ急落

中央銀行は市場の期待を裏切り政策金利据え置きを発表しました。

当然通貨リラとトルコ株は急落。。。

金利を17.75%で据え置いたわけですが、市場予想は大体1%くらいの引き上げでした。

通貨の急落がさすがにきついですからね、、、

ところがそんなマーケットの声よりもエルドアン大統領の声を意識したのでしょうか、据え置きです。

発表後にリラは一時3%以上急落し、1ドル=4.9155リラを付けました。

今回は、2018年6月の大統領選挙以降初めての金融政策決定会合だったので、動向が注目されていたわけですね。今後の試金石というか。ゆえに、「やっぱりかい」みたいに思っている人も多いかも。

1ドル=5リラに突入するのも時間の問題かもしれません。

下がり続けるトルコリラ!基礎から学ぶ4つのポイント

トルコリラの通貨危機について考える


2018年7月24日

メキシコ NAFTA交渉 早期の妥結を模索

2018年7月下旬に、ロペスオブラドール氏はウェブサイトにも掲載された書簡で、「不透明な状況を長引かせれば中長期的に投資を減速させ得る。メキシコ、カナダ、米国の代表が参加する交渉の再開を提案する」と述べました。

これだけで判断してもしょうがないですが、ロペスオブラドール氏としては、早めにNAFTA交渉の妥結を望んでいる可能性が高く、無駄にアメリカとけんかしたくないとの思いが滲んでいます。

メキシコ ロペスオブラドール新大統領の政策についてまとめてみた

新規の記事を投稿

トルコリラの通貨危機について考えるを投稿しました。

トルコは下がり続けてやばし、という事で過去の通貨危機と他国の通貨危機の事例で整理しようとしたものです。


2018年7月20日

中国 最近の人民元の動き

2018年7月下旬の段階で言うと、1年ぶりの安値。1ドル=6.8元の水準に接近してます。

この水準は、過去数年にわたり当局が重視してきた元安のラインなのです。金融当局の元安防衛策が発動されるのではと市場の緊張が高まっています。

2018年7月下旬現在では、元安やドル高を促す要因が多いですよね。例えば、

  • 米中貿易摩擦
  • 減速しつつある景気
  • 利上げが続くアメリカと中国の金利の金利差縮小
  • 外国企業の本国への利益送金

四つ目は季節的要因ですけどね。12月決算が固まって、中国の現地法人とかが本国に利益送金をする為、外貨買い(=元売り)をするするという事です。

人民元と中国株で儲けたい方へ 中国投資情報ひとまとめ 

メキシコ 地方振興のための中央省庁移転

中央省庁の大半を首都メキシコシティから移転させ、地方都市の活性化を目指すものです。

ロペスオブラドール氏の説明によれば、財務公債省、内務省、外務省、国防省、海軍省の5つ以外、すべて地方都市に移すとのこと。

しかし、これは相当お金と時間がかかりそうな感じです。とても印象深い政策なのでしょうが、この国のファンダメンタルズ強化に資するかどうかという観点では、後回しでもいいような。

メキシコ ロペスオブラドール新大統領の政策についてまとめてみた

メキシコペソの最近の動き

2018年7月中旬現在で言いますと、主な新興国通貨が年初来でほぼマイナスとなっている中、メキシコは珍しくプラスになっているんです。

これまで新興国通貨はFRBの利上げ政策や、貿易摩擦の悪化等で大体下がってました。

ブラジルやトルコなんかは、そういった要因に加えて政局もしくは政策動向が不透明で激落ち。こういう中でメキシコは自分のポートフォリオの中でも唯一好調(というほどでもないけど)な状態の通貨です。

メキシコに投資すべきか? メキシコペソ・メキシコ株の投資ブログ


2018年7月19日

中国の経済(GDP)成長率

2018年4-6月の経済(GDP)成長率

そして2018年7月中旬に、18年4-6月期の実質GDP成長率が発表されました。

前年同期比+6.7%と、前期の+6.8%から伸びが鈍化しています。

予想通りですね。

成長率は3期ぶりの減速ですが、市場予想通りで、18年の政府の成長率目標の
「+6.5%前後」を上回りました。

2018年後半の経済の見込みは

米中の貿易摩擦が長引き、輸出が下振れするリスクが懸念され始めているようですが、楽観的にみている人が多そうです。

というのは、経済成長の量より質を重視する方針の下で、IT関連の生産や投資の増加が続くことに加え、地方政府のインフラ投資の抑制姿勢が緩和するとみられるからです。

しかし、個人的には証券会社も運用会社も、強気でいかないと彼らの商売にならないから、そういった資料を作っているとも言えます。

この意味では、少し様子見を決め込んでもいいタイミングかもしれないです。

人民元と中国株で儲けたい方へ 中国投資情報ひとまとめ

メキシコ NAFTA交渉を7月26日に再開

大統領選挙関連が一服した2018年7月中旬、グアハルド経済相はNAFTAの再交渉を2018年7月26日に行うと発表しました。

担当閣僚による会合のようです。

既述の通り、2018年5月には早期合意に向けた機運が高まったわけですが、ダメでした。

メキシコは、最初に米国との協議を行って、その後カナダとの協議に移る予定とのこと。

もしかしたら、新政権の閣僚予定者もここに加わるかもしれませんね。

メキシコに投資すべきか? メキシコペソ・メキシコ株の投資ブログ

メキシコ ロペスオブラドール新大統領の政策についてまとめてみた


2018年7月18日

中国 貿易摩擦 2018年7月16日 ZTE全面的に事業再開

アメリカが2018年7月13日に制裁を正式解除したのでZTEは、約3カ月ぶりに業務を全面的に再開したようです。

しかし、株価は激落して時価総額が1兆円ほど吹っ飛んでいます。イメージ悪化もあり今後の事業の見込みは不透明です。

何よりも、スマホ事業のメインの市場だったアメリカでの落ち込みは相当でしょう。今でもアメリカ政府はZTEが共産党の強い影響下にあって、スパイの役割をしているとの考えを変えておらず、それに伴うイメージ悪化は相当であると考えられるからです。

最近の米中貿易摩擦問題について整理してみた


2018年7月16日

新しい記事を投稿

インド経済とインドネシア経済が、トルコと違うところを投稿しました。

過去のアーカイブでたまったものを新たに編集し直し加筆修正したものです。

インドとインドネシアは投資すべし。トルコは一旦停止?


2018年7月15日

2018年7月12日、インド株式は史上最高値を更新

2018年7月12日には、史上最高値を更新しましたよね。

米中貿易摩擦があってもインド経済の先行きがポジティブである事に変わりないですからね。

世界中も、売り疲れてどこか買いたいと思って、それがインドだったのか?

インドルピーも、中銀の利上げ以降底堅く推移していて、1ルピー=1.63円の水準に持ち直したりしています。

短期的な下げがあってもインド・インド株への投資! 

トルコ 2018年7月、フィッチが格付けをBBに

エルドアン大統領が色々とマーケットに嫌気されるような事をしている中、大手格付け会社のフィッチ・レーティングスは2018年7月13日、トルコの外貨建て長期国債の格付けを「ダブルBプラス」から「ダブルB」に引き下げました。見通しは「ネガティブ(弱含み)」です。

通貨が暴落した事で、トルコ企業の外貨建て債務の負担が大幅増し、危険な状態になっているとして「マクロ経済安定の下振れリスクが増大している」としています。

また、エルドアン大統領が中央銀行の統制強化を示唆した事を念頭に「経済政策の信頼性低下」にも言及しています。

当然と言えば当然ですね。。。

下がり続けるトルコリラ!基礎から学ぶ4つのポイント


2018年7月13日

割安な新興国通貨はどれだ?

購買力平価説を基にした為替レート、特にビッグマック指数と同じ考え方で実勢レートとビッグマックの価格を基にしたレートで簡単な比較をする記事を作成しました。

通貨の割安・割高を考える際の参考として是非!

割安な新興国通貨はどれだ??ビッグマック指数で考える簡単チェック

トルコ2018年6月の選挙後 エルドアン大統領に対する懸念増大

エルドアン大統領の暴走が止まりません。

2018年7月12日には対ドル相場が一時

1ドル=4.97リラ

まで下落し、約1カ月半ぶりに過去最安値を更新してます。年初からの下落率は2割超に達してます。

まず2018年7月9日に新政権により発表された閣僚人事や中央銀行の人事制度は、強権的な大統領の姿勢を改めて示すと受け取られて、マーケットは崩れました。

何しろ、財務大臣というとても重要なポストに、経済閣僚を経験した事のない親戚を置くという事で、ちょっとやばい感じがします。

自分への忠誠心の高さでもって閣僚を選んでいるみたいに取られつつあります。

下がり続けたトルコリラ!基礎から学ぶ4つのポイント


2018年7月12日

中国 2018年7月11日 ZTEへの制裁見直しで最終合意

アメリカはZTEへの制裁見直しで最終合意したと発表しました。

色々紆余曲折ありましたが、追加関税リストを発表した直後にこのアナウンスをするというのは何か言いがあるのかと思ってしまいますね。本丸の関税問題の風穴にしたいのか?

ZTEが将来、新たな法令違反があった場合に没収されるはずの4億ドルをアメリカに納めた段階で米国企業との取引再開を認めるようです。

4月に取引禁止の制裁を科して以降、ZTEは苦境に陥っていました。

元々アメリカは2018年6月17日に、ZTEと制裁の見直しで基本合意していました。ZTEが10億ドルの罰金を支払うほかに、4億ドルを預託する、と。

経営陣を刷新したり法令順守の責任者を置いたりすることを条件に、米国企業との取引を再開できるようにする内容だったわけですが、今回ので一件落着なのでしょうか。

最近の米中貿易摩擦について整理してみた

中国のブログ


2018年7月11日

中国 米中貿易戦争 アメリカによる制裁関税の追加措置

2018年7月10日、アメリカは中国の知的財産侵害に対する制裁関税の追加措置案を公表しました。

衣料品や食料品など2千億ドルに相当する6031品目の輸入に10%の追加関税を課すとしています。

発動は9月以降になる見通しです。

2018年7月6日の関税に対する中国の報復措置があった事に対する対応です。

しかし、中国側もさらなる報復に出る構えを示しており、両国間の対立は一段と激しくなりそうです。これによって世界景気全体がおかしくなる事を個人的には恐れています。

中国のブログ

米中貿易摩擦問題について整理してみた

トルコ エルドアン大統領 新政権の人事等でマーケットの失望を買う

選挙を経て大統領権限を強くしたエルドアン大統領は、2018年7月9日に新内閣の人事を発表しました。

娘婿のアルバイラク前エネルギー天然資源相を財務相に起用し、前政権の主要閣僚で市場寄りと目されていたシムシェキ前副首相は入閣しませんでした。

また、エルドアン氏は同日、中央銀行の総裁、副総裁および金融政策委員会委員の任期を4年とし、大統領が指名することを定めた大統領令も公布しました。

上記のいずれもマーケットの失望を買い、これらの新しい政策が発表されてからトルコリラは対米ドルで3%程度下落しました。

トルコのブログ


2018年7月10日

新規記事として、ロペスオブラドール氏の政策について簡単にまとめてみたを作成しました!

メキシコの次期大統領が決まってから少し上昇基調になりつつあるメキシコペソや株ですが、同氏の政策いかんでどうなるかは分かりません。

この記事は随時更新し、政策についてまとめていきたいと思っています。

因みに、メキシコの本ブログは↓です。

メキシコのブログ


2018年7月9日

新規の記事として、最近の貿易摩擦問題について整理してみた を作成しました!

こんなに長引くとは思っていなかったので、これまでの情報を過去のアーカイブに格納し続けていましたが、それなりに量が溜まってきて、かつ実際にこれまでの流れを整理しておきたかったので、一つの記事として独立させました。

トルコ 購買力平価からみたトルコリラのレート

購買力手平価というと少し難しい響きがしますよね。

この用語については少し勉強した事がある方ならよくご存知かもしれませんが、ここでも一応簡単な説明をしておきます。

学術的な説明はしません。イメージを持って頂くための説明です。

こう考えると一番わかりやすいです。

『各国のビッグマックの値段で比較』

例えば、今、日本のビッグマックが100円だったとします。一方でアメリカでのビッグマックが2ドルだったとします。

この時の購買力平価によるドル円レートは、100円=2ドル(1ドル=50円) になります。

これだけです。

さて、こうして考えた際のリラ円ですが、2018年7月現在で日本のビッグマックは390円、トルコでは12.95リラ。

とすると、1リラ=30.11円となります。

今の状況では購買力平価から考えると割安であると言えそうです。

トルコのブログ


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