メキシコに投資すべきか? メキシコペソ・メキシコ株の投資ブログ

この投資ブログは、

①メキシコペソに投資をしてみたいが、どういう所に気を付けたら良いのか分からない人、または

②既に投資をしているものの一旦冷静にメキシコやペソについて考えてみたい投資家の人たちに向けて書いています。

高金利通貨のメキシコペソは持っているだけでチャリンチャリンと利息が入ってくる通貨ですが、新興国らしく政治で色々と左右されるような難しい通貨でもあります。

でも、こういう時に粘り強く投資をし続けられるかが最終的な収益に大きく影響するのです。

筆者はバリュー平均法でメキシコに2017年から投資をしている個人投資家です。含み損を抱えている状況ですが、投資は継続しています。

ずっと投資し続けています。

このブログはメキシコの基本情報のみならず、最近メキシコやメキシコペソ周辺で何が起こっているか網羅的に知りたい人に向けて書いているものです。

メキシコペソと株式相場

メキシコの株式相場

メキシコの代表的株式指数はボルサ指数です。

メキシコ証券取引所に上場する代表的な37銘柄で構成される株価指数で、「IPC指数」等とも呼ばれています。

因みにIPCはスペイン語「Indice de Precios y Cotizaciones」の略だそうです。

メキシコペソ及びメキシコ株価指数(ボルサ指数)のチャート

過去5年間のメキシコペソとボルサ指数の推移(出所:TradingView)

グラフの左上の「MXNJPY」でメキシコペソー日本円のチャート、「ME」でボルサ指数がご覧いただけます。



invstem.com

ペソについては近年はずっと低位にくすぶり続けています。。。3年前には8円くらいあったことを考えると、今はかなりメキシコペソ安ですね。

2020年11月 引き続き堅調なメキシコペソ

メキシコペソは新型コロナウイルスの影響で3月に大幅安となりましたが、その後は比較的堅調に推移しています。

下支え要因として、

  1. 比較的高金利であること、
  2. 新型コロナ感染拡大の影響が相対的に抑えられたこと、
  3. アメリカとの関係がある程度落ち着いていること

等が挙げられます。

ただ、インフレ率には注意が必要です。

メキシコの消費者物価指数は10月に前年比4.1%とインフレ目標の上限を超えました。
中銀は、今後の物価上昇があるとすれば、その要因として、ペソ安、コロナ感染防止のコスト、(食料などを除いた)コアインフレ率の上昇を指摘しています。
コアインフレ率上昇要因は、雇用市場は失業率の低下など回復の兆しを見せているうえ、年初にロペスオブラドール大統領が率いるメキシコ政権が一般最低賃金を20%引き上げたことがあげられるでしょう。
更に、2021年の中間選挙を控え、来年年初の最低賃金の再引き上げも表明しており、コアインフレ率の動向に注視が必要です。

メキシコの金利

メキシコの金利はかなり高めで、2021年4月時点で4.0%となっています。

メキシコペソの見通しがよく分からなくても、「上がるまで金利収入を得て待ち続ける」という戦略がお勧めです。

2021年3月 金利据え置き

メキシコ銀行は3月25日、金融政策決定会合を開き、政策金利を4.0%で据え置くと決めました。

全会一致で決定しました。

新型コロナウイルスの感染拡大で1~2月にビジネス活動の制限は広がっていましたが、足元でインフレ率が上昇しているのを考慮しました。

中銀の声明ではインフレ率の上昇が指摘されました。

3月前半のインフレ率は中央銀行の目標上限である4%を上回り、2021年末のインフレ見通しが上方修正されました。

中長期的には3%を上回る水準で安定するとの見通しを維持しましたが、今後数カ月はインフレ率の上昇が続くことが予想されます。

メキシコは新型コロナによる景気悪化に対応する利下げ局面にありますが、利下げ余地に乏しいことから政策金利は当面据え置かれるとみられます。

前回2月の会合では3会合ぶりに0.25%の利下げを実施していました。

なお、中銀は3月3日、21年の実質経済成長率見通しの中央値を4.8%と発表し、3カ月前の前回(3.3%)から大幅に引き上げました。

また、2022年の中央値は3.3%と見込んでいます。

中銀のインフレ目標

中銀のインフレ目標は3%(±1)です。

メキシコの政策金利だけフォローしている記事を準備していますので最新のメキシコの政策金利は↓からどうぞ。

【最新】メキシコの金融政策についてのまとめと経緯

invstem.com

利回りに飢えている日本の個人投資家にとっては、とても魅力的な水準になっています

コロナウイルス対策

第一弾の対策も企業への配慮は薄い

2020年4月5日、ロペスオブラドール大統領が新型コロナウイルスの感染拡大を受けた対策を公表しました。

内容

  • 治療のために6425床を確保
  • すべての高齢者を対象に2カ月分の年金を前倒しで支給
  • 学生向けの奨学金を拡充
  • 小規模商店などへの融資拡充
  • 税負担の軽減など企業支援策は見送り

ここにきても企業活動を軽視する同大統領の方針は変わりませんでした。

同大統領は弱者への支援を前面に出し、人気取りのための手段とする事を忘れませんでした。

その一方、いつも通りですが企業向け支援には消極的でした。

代表的な経済団体の企業家調整評議会は民間企業の資金繰り支援の為、納税の繰り延べなどを求める声明文を公表していましたが、これに対する明確な回答は出していない状況のようです。

追加の新型コロナ対策で25億ドル

2020年4月17日、約25億ドルの新型コロナ対策を発表しました。

ロペスオブラドール大統領は新型コロナウイルス感染拡大に対応するため、約25億ドルの支援策を5月に実施すると発表しました。

しかし、早速規模が十分でないとの批判も出ています。

メキシコの大統領

メキシコの大統領はロペスオブラドール氏です。

左派系のいわゆるポピュリストで、耳障りの良い政策で国民の圧倒的支持を受けています。

しかし、その政策はどうしても現実を無視したものになりがちで、なかなか経済低迷から抜け出すことが出来ません。

早く現実を受け入れて、地に足の着いた政策をいかに進められるかがメキシコペソやメキシコ株式市場の上昇に大きくかかわってきます。

ロペス・オブラドール新大統領の政策

ロペスオブラドール大統領の経済政策は民間経済を軽視し、典型的なポピュリズム政治であることが特徴です。

これは大変危険で、国としてのポテンシャルが高いだけに大変残念ですが仕方がありません。長い目で少しずつ投資をしていく事が肝要です。

上記の様に、ロペスオブラドール氏の政策がこの国の通貨や株式マーケットには極めて重要なので、政策内容や進捗だけをフォローした記事を作っています。

是非ご参考ください。

メキシコ ロペスオブラドール新大統領の政策についてまとめてみたメキシコ・ロペスオブラドール氏の政策の遂行状況のまとめ

メキシコの経済・産業

簡単にメキシコの経済について。

メキシコの経済 GDP

メキシコの経済規模は中南米でブラジルに次ぐ2番目です。

2017年のGDPは約1.1兆ドル。近年は1兆ドル~1.2兆ドルを行き来している感じです。

アジアで言うとインドネシアより少し大きめの経済規模といった所でしょうか。

2020年通期は80年ぶりの落ち込み

1月29日発表の20年通年のGDPは2019年比8.5%減と、1932年(14.8%減)以来の落ち込みとなりました。

下落幅はメキシコの金融危機後の95年、リーマン・ショック後の09年よりも大きくなりました。

10~12月期は前年同期比で4.6%減と、6四半期連続でのマイナス成長です。

その一方で、政府は財政拡大による経済対策に消極的です。

IMFによると、メキシコの新型コロナ対策の財政支出はGDP比で0.7%。先進国の平均は8.9%で、新興国の3.1%も大きく下回っています。

中央銀行が20年12月時点でまとめた民間機関による21年の実質経済成長率予想は3.54%です。

IMFの予測では、実質GDPが19年の水準を上回るのは2024と見込まれており、感染者数が世界で3番目のブラジルが23年に戻るのと比べても遅れそうです。

2020年の第4四半期は勢い弱まる

メキシコの景気回復は2020年末にかけて勢いを失ったものの、対米輸出の大幅増加で急激な減速は免れたようです。

1月29日発表の昨年10-12月のGDP速報値は前期比3.1%増でした。

7-9月の12.1%増を大きく下回っており勢いを失いました。

債務削減を目指すロペスオブラドール政権が刺激策の要求を退ける中、内需の回復はもたついています。

一方、自動車メーカーなど輸出産業は、米個人消費の持ち直しで堅調な需要に支えられているようです。

人口の規模と貧困層

メキシコの人口は約1.2億人なので、ほぼ日本と同じくらいの規模ですが、貧困率は高めです。逆に言えば、この貧困層が中間所得者になっていく事で、飛躍的に経済規模が拡大していくと思われます。出生率は2.2人でアジアの新興国よりも少し低めの数値です。

メキシコ経済と北米自由貿易協定(NAFTA)

メキシコ経済にとって絶対に外せないのが北米自由貿易協定(NAFTA)です。

これは1994年に発効したもので、アメリカ、カナダ両国との自由貿易協定です。

特に世界一の経済規模をほこるアメリカとの関係はとても重要であり、メキシコのマキラドーラ地域は米国の製造業の移転先となっています。

NAFTAは近い将来USMCAと名前を変えて、新たな形となります。

これまでの経緯については以下をご参考ください。

参考 USMCA(新NAFTA)交渉の経緯(2018年) Amazon.com

メキシコと自動車産業

自動車産業にとってメキシコは対北米輸出加工拠点として位置付けられている事が多いようです。特に近年の米国景気の回復・拡大に伴う自動車の需要増が、メキシコにおける自動車産業の集積の最大の要因となっています。

ただ、アメリカにかなり依存した構造はリスクでもあります。輸出台数の80~90%が北米向けとなっており、アメリカの自動車需要や貿易協定などに影響を受けやすい構造となっています。

2019年の自動車輸出は10年ぶりに減少

2020年1月8日に発表された統計によると、2019年の同国自動車輸出は2009年以来、10年ぶりの減少となったようです。

  • 生産台数も前年比4.1%減の375万841台
  • 減少は2年連続
  • 2009年に約28%減となって以来、最大の落ち込み
  • 輸出は3.4%減の333万8586台

メキシコは国内で製造した製品の大半をアメリカに輸出していますが、アメリカでは工業活動が鈍化しています。

電気自動車(EV)でも存在感

明るいニュースもあります。

2017年12月に米フォードがEVの生産拠点をメキシコに移すと表明しました。

同社は40車種のEV開発を目指して1兆2,000億円を投じると発表しており、その一つの施策としてメキシコ国内に工場の新設を計画しているのです。

うまくいけば、これまでの自動車生産・輸出に加え、EVの生産・輸出の拡大も期待されているのです。

資源国メキシコ 商品相場に注目

メキシコと言えば資源国というイメージもあります。

メキシコは石油産出国で、メキシコ湾では国有石油会社ペメックスという会社が操業しています。

この国に投資をするときは石油価格の動向も注目しておく必要があります。

invstem.com

商品相場が上昇するとメキシコペソも上昇する傾向があります。

メキシコペソを考える際に、OPECの協調減産、アメリカやカナダのシェールオイル、イギリスやブラジルの石油産出についてもオイル価格の動向という観点で注意してみてみると良いかもしれません。

大統領執心のペメックス、投機的水準に格下げ

2020年4月17日、ムーディーズとフィッチが国営石油会社ペメックスの債務格付けを引き下げました。

ムーディーズは「Baa3(トリプルBマイナスに相当)」から「Ba2(ダブルB)」に2段階引き下げ、フィッチは「ダブルB」から「ダブルBマイナス」へ、今月2度目となる引き下げを実施しました。

これで二社が投機的水準としました。

投機的水準に引き下げた格付け会社が2社以上になると、機関投資家は投資できなくなる事が多く、ペメックスの資金調達の環境は悪化しそうです。

ロペスオブラドール大統領のご執心のペメックスですが、同氏のまずい政策も一因となり、かなり厳しい状況になっています。

ペメックスの第1四半期、損失が2.5兆円

メキシコの国営石油会社ペメックスが2020年4月30日発表した2020年1~3月期決算は、最終損益が5622億ペソ(2兆5300億円)の赤字となりました。

原油価格の下落が響いて、前年同期(357億ペソの赤字)から赤字幅が大幅に拡大しました。

ロペスオブラドール大統領が特に強く肩入れする同社の苦境はすぐに終わりそうにありません。

2019年3月~、メキシコ・アメリカ間の移民問題

2019年4月、アメリカとメキシコ間の移民問題で経済的に影響が出るか懸念されています。

この問題はメキシコへの制裁関税といった事態にも発展する可能性があるので注意が必要です。

この問題にフォーカスした記事を作っていますのでご確認ください。

アメリカとメキシコの貿易・移民問題2019アメリカとメキシコの貿易・移民問題2019

トランプ大統領が不法移民を巡りメキシコからの輸入自動車に関税を課す可能性があると発言したことに対し、メキシコのマルケス経済相は「通商と移民は別に協議すべきだ」と話してけん制しました。

もちろんそうなのですが、ずっとその原則を振りかざしていてもあまり意味はなさそうです。

マルケス氏は米側が不法移民対応による人手不足として米メキシコ国境間の通関担当者を減らしたことで、輸出に影響がでていると指摘しています。

ロペスオブラドール氏は経済や政治的な原理原則を無理したポピュリズムで支持を集めていますが、アメリカに対してどのような手腕を発揮するのか注目されます。

治安の改善も経済発展には必要

メキシコについては治安悪化の深刻さについて言及している専門家もたくさんいます。彼らの中には、NAFTA再交渉や大統領選挙の行方よりも治安悪化のほうが経済成長に深刻な影響を与えるとの見解もあり、中長期的にこれらの行方にも注意が必要かもしれません。

メキシコの投資環境とその魅力

経済政策はまずいが魅力的な高金利

しかし、それでも高金利の魅力があると思います。長期的に考えれば、高金利通貨にずっと投資を続けている事が結果的にハイリターンにつながりやすいので、長い目線で投資をしていきたいと考える投資家の方は今から買い続けても良いと思います。

メキシコへの投資は投資信託かETFが中心

メキシコについては債券でも株式でも投資信託かETFが中心になると思います。選ぶときは信託報酬の安さや販売手数料の多寡よりもパフォーマンスを優先にするべきです。

個人的にお勧めするのは、やはり外資系の運用会社の商品か、国内の運用会社でもしっかりとしたメキシコのリサーチ体制を持つ運用会社に外部委託している商品です。信託報酬が若干高くなる傾向にありますが、信託報酬の高さばかり気にして、肝心のリサーチ体制やパフォーマンスを置き去りにしてはいけません。

パフォーマンスは1年などの短期ではなく、なるべく長めのもののほうがパフォーマンスの差がしっかり出ます。参考にできると思います。

また、純資産が最低でも10億円はあるものが良いと思います。あまりに純資産が小さいファンドは、運用会社も入ってくる信託報酬が多くないので繰り上げ償還(途中でファンドの運用をやめてしまうこと)をする可能性が高くなってくる為です。

加えて個人的に重視しているのはレポートの充実です!投資する前も投資した後も質の高いレポートがたくさん出ている事は大切ですね。

特にしっかりと相場観を記している所は重宝するものです。

ただ、こうした投信のレポートは購入者でなくても無料で見ることができるので、やはり実際に投資をする際に大切なのはそのファンドのパフォーマンスです。

メキシコへの投資 注意点

先進国の金利と新興国投資の関係

これはメキシコに限った事ではありませんが、今まで先進国から新興国に流れていた資金が金利上昇の結果先進国に戻ってしまうと、新興国の資産は売られるという事になります。新興国の通貨などはそれを受けて当然下落圧力にさらされます。

実際に国際金融協会がインドやブラジルなど主な新興8カ国の株式、債券市場を対象に集計したところ、外国人の投資資金は2018年1月末以降、流出超過に転じたそうです。とりわけ2018年の2月5日~9日は約60億ドルの流出超過となったようです。

情報量の少なさはネック

メキシコ投資の難しさの一つは、なかなか自分でメキシコのニュースを効率的に入手する事は出来ない事ではないかと、このブログを書いていて思いました。運用会社のレポートでも、メキシコにフォーカスして情報提供しているものがなかなか無いのです。新興国というくくりの中で、メキシコは結構な頻度で出てきますが、情報量は限られます。個人投資家の方々はこうした情報量の少なさを克服する必要があります。

ブログのトップに戻る場合はこちらトップページ

1 COMMENT

Leonel Whitcome

I just want to tell you that I am beginner to blogging and absolutely liked your page. More than likely I’m want to bookmark your website . You actually come with wonderful articles and reviews. Thanks a lot for sharing your website.

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です