インドネシアの金融政策のまとめ2019年4月~

ここではインドネシアの金融政策に的を絞ってフォローしていきます。

2019年、ジョコ政権も二期目となり様々な成果が求められている中、金融政策もジョコ政権の産業政策や経済政策と連動して成長を支えるべく動いてくると思います。

インドネシアへの投資を検討されている方や既に投資をしている方はしっかりとウォッチしておくべきものでしょう。

インドネシアの本ブログは↓

インドネシアルピア 失敗しないためのポイント!

インドネシアの経済政策については↓

インドネシア・ジョコ政権の経済政策のまとめ2019

インドネシアルピアの動きについては↓

インドネシア・ルピアの動きの経緯とまとめ2019インドネシア・ルピアの動きの経緯とまとめ2019

2019年9月

政策金利を0.25%引き下げて5.25%へ、3か月連続利下げ

2019年9月19日、インドネシア中央銀行は定例の金融政策決定会合で政策金利を5.5%から5.25%に引き下げたと発表しました。

これで利下げは7月以降、3カ月連続です。

成長鈍化の懸念から、景気を刺激して経済成長を下支えする姿勢を示しました。

中央銀行のペリー総裁は記者会見で

「減速しつつある経済成長を支えるための予防的措置」

と説明しました。

MEMO

上記に加えて、通貨ルピア相場やインフレ率が安定していることもポイントです。

2019年8月 新興国通貨が売られる中でも利下げを敢行

政策金利を0.25%引き下げて5.5%へ

2019年8月22日、インドネシア中央銀行は市場予想に反してこの2カ月で2回目(2会合連続)となる政策金利引き下げを決めました。

7日物リバースレポ金利IDCBRR=ECIを0.25%引き下げ5.5%%としました。

invstem.com

事前調査で利下げを予想していたのは少なく、今回の決定はややサプライズでした。

中銀のペリー・ワルジヨ総裁は、「経済成長の勢いは継続しているが、世界的な景気鈍化のリスクを踏まえ、先手を打つ必要があると判断した」と説明しています。

インドネシアルピア下落で、金融政策のかじ取りに注意

2019年8月上旬現在だと、インドネシアルピアをはじめ、新興国通貨全体が売られています。

【2019年7月~8月6日までのインドネシアルピアー日本円の動き(出所:TradingView)】

これを受けて当面注目されるのが、インドネシア中央銀行のかじ取りでしょう。

invstem.com

7月に利下げを開始した中銀が市場の動揺を受けて利下げをやめるのか、です。
2018年からの中銀の動き

インドネシア中央銀行は、2018年5月から11月にかけて政策金利を4.25%から6%に引上げた後、7回連続で金利を据置き、7月18日に金利を5.75%に引下げています。

invstem.com

昨年の利上げはルピア相場の安定化を目指したものでした。

リスクオフの中、経常赤字の拡大等が懸念され資本流出とルピア安が加速したため、中銀は利上げによって経常赤字の縮小や海外資本の流入を促し、ルピア相場を安定化しようと試みたのです。

invstem.com

純粋なインドネシア経済はどうなっているでしょうか。

インドネシア経済は、落着いた物価の下で景気が低迷を続けています。

それだけ見ると、昨年引上げた政策金利を更に引下げて景気を支えることは金融政策として妥当です。

しかし、既述の通り米中貿易摩擦の激化で国際金融市場の環境が厳しく、利下げする事で資本流出がひどくなってしまうと元も子もありません。

最も想定されやすいシナリオとしては、国際金融市場とルピア相場の安定化を待ち、落ち着いたところでなお景気下支えの必要がある場合、追加利下げの機会を探りにいく、といった所でしょうか。

2019年7月 1年10か月ぶりの利下げを実施

中央銀行の今後のスタンス

2019年7月、インドネシア中央銀行は2年弱ぶりに利下げをしました。

この時の中央銀行の声明を読んでみると、まだ利下げを行う可能性が高いものと思われます

期待インフレ率が低く経済成長をさらに刺激する必要がある中で、今後も金融緩和を行う余地が十分あるとしています。

invstem.com

これは追加利下げを検討していることを示唆していると言えます。

中央銀行は、今後も国際情勢やファンダメンタルズを見極めながら、慎重に追加利下げの機会を探ると思われます。

MEMO

現状、2020年3月末までの間に、累計3回0.75%ptの利下げを行い、政策金利を5%にまで引下げる可能性が高いと考えらえます。

政策金利を1年10か月ぶりに引き下げ

2019年7月18日、インドネシア中央銀行は定例の金融政策決定会合で政策金利を6%から5.75%に引き下げたと発表しました。

invstem.com

利下げは2017年9月以来、1年10カ月ぶりです。
利下げの背景

米中貿易戦争の影響で主力の石炭やパーム油の輸出が減り、インドネシアの経済成長に減速の懸念が出ていた事が大きな要因と思われます。

インドネシア中央銀行は外需が落込む中で今年のGDP成長率は中央銀行の見通し+5.0~5.4%の中央値を下回ると予想しており、投資など内需の刺激が必要としました。

こうした利下げの動きはインドネシアだけではありません。

MEMO

アメリカが7月末に利下げすることが確実視されるなか、アジア新興国は先行して利下げに動いています。

フィリピンやマレーシア、インドが既に政策金利を引き下げています。

元々通貨防衛の観点で利上げをしていたインドネシアでしたが、足下では通貨ルピアも安定しており、利下げの条件が整ったと判断されたようです。

2019年6月 利下げはタイミングと規模の問題

中央銀行、政策金利据え置きの一方、準備率は引き下げ

インドネシア中央銀行は2019年6月20日、主要政策金利を6%に据え置きました。

一方で、流動性拡大に向け銀行準備率を0.5%引き下げました。

2017年9月以来実施していない利下げは「タイミングと規模の問題」との認識を中央銀行は示しています。

2019年4月 物価の安定に自信も金利は据え置き

2019年4月、インドネシア中央銀行は金利を据え置き

2019年4月25 日に中銀は定例会合で政策金利を据え置く一方、流動性拡大を通じて景気を一段と下支え
する姿勢を示しました。

中央銀行の声明では、国内景気と物価の安定に自信を見せる一方で、対外収支の改善に一段と力を入れる姿勢をみせました。

足下ではアメリカによる対イランの制裁強化による影響が懸念される一方、ルピア相場が安定していることから、現行のスタンスを維持する展開が続くと予想されています。

但し、今後、経常収支などのファンダメンタルズとルピア相場の安定化に自信が持てるようになれば、利下げを始める可能性があります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です