この記事は2019年6月時点の記事です。
最新の情報を基に執筆している記事は↓です。最新の情報はそちらをご参考ください。
【2020年7月】中長期的に見れば買って良いブラジルレアルの現状と今後の見込みここではスポット記事として、2019年6月下旬時点のブラジルレアルの現状と見通しを記述します。
ブラジルレアル全般について現状を整理しつつ今後の見通しなどを展望します。このほかブラジルレアルの年金改革のスケジュールやボルソナロ政権の状況についての簡単な説明をします。
ブラジルレアルの現状と動向
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投資家は後で述べる年金改革の状況を注視しているという事でしょう。
レアル円のチャート推移(2019年6月からの直近1年)
【2019年6月24日時点のレアル円のチャート】出所:TraingView
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ドル・レアルのチャート推移(2019年6月からの直近1年)
【2019年6月24日時点のドルレアルのチャート】出所:TraingView
ボルソナロ政権の年金改革が重要
ボルソナロ政権は、いくつかの政策プラン、改革プランを出していますが目下年金改革法案に最も力を入れているでしょうし、市場もボルソナロ政権の力試し的な感じで、2019年6月時点ではこの行方を見守っている状況と言えます。
年金改革のスケジュール
年金改革はかなり長い工程が存在しています。まとめますと、
といった感じです。
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年金改革法案は若干遅いペースであるものの、2019年7月4日に下院の特別委員会を通過し、一つの節目をまずは越えました。
年金改革法案の進捗については下の記事で最新状況をフォローしています。ご参考ください。
ブラジル大統領ボルソナロ氏の経済政策に関するまとめボルソナロ政権の政策に関するタイムライン記事は↓
ブラジル大統領ボルソナロ氏の経済政策に関するまとめ弱い経済指標で、ボルソナロ政権への風当たり強くなる?
色々なムダを廃してブラジルを復興させるというのがボルソナロ大統領のビジョンなわけですが、足下の経済指標で色々な所から攻撃されたりするのはどこも同じ。
2019年5月30日に発表された1~3月期の実質経済成長率は前期比で▲0.2%と、9四半期ぶりのマイナス成長となりました。
背景としては、
- 企業の設備投資減退
- 輸出低調
- 消費減退
等です。
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ブラジルレアルの金利はどうなるか
2019年6月時点の政策金利 | 6.5% |
2019年6月19日、ブラジル中央銀行は政策金利を年6.5%に据え置くと発表しています。
2018年3月に利下げして以来、政策金利は6.5%の状態が続いていて、これで据え置きは10会合連続となります。
中央銀行がエコノミストの見方をまとめて公表する「フォーカス」では、2019年末の政策金利予想は5.75%と、既に市場は利下げを織り込んでいます。
こうした事もあり、株価指数のボベスパは6月19日の会合以降に過去最高値となる10万303で取引を終えました。
ブラジルの政策金利の推移は↓
【最新】ブラジルの政策金利と金融政策の推移とまとめ2018~ブラジルレアルの今後の見通し
今後の見通しを考える場合、まずは直近の最下限はどこなのかを知っておく必要があります。
それは、
2015年9月24日 | 1米ドル=4.24レアル台 |
2016年2月19日 | 対円で1レアル=28円台を一時割り込み、史上最安値を更新 |
の二つでしょうか。
まずは、このラインが今後レアルが急落した時の一つの心理的ポイントとなるはずです。
因みに、2019年6月現在は
1米ドル=3.82レアル |
1レアル=28円 |
となっています。
ビッグマック指数(≒購買力平価)で考えた場合のBRL
もう一つ、通貨が割安か否かを考える時のツールであるビッグマック指数と実際のレートを検討してみましょう。
ビッグマック指数の説明等は↓をご参考ください。
割安な新興国通貨はどれだ??購買力平価(ビッグマック指数)で考える簡単チェック
日本のビッグマックは390円、ブラジルでは16.9ブラジルレアル(2019年3月現在)。
1BRL | 23.07円(2019年3月時点) |
が購買力平価説を基にした簡易的なブラジルレアル・円の為替レートになります。
少し古い数値を使っていますが、こうした所からすると今の為替レートは高めになっているという事ですね。
ブラジルレアル安の理由は様々だが、政治の混乱である事が多い
2015年に史上最安値を更新した背景として、政治の混乱がありました。
現在も大統領選挙は混とんとしているので、政治不安につながるともっと大きな下落圧力につながる可能性があります。
当時ブラジルレアルが回復したのは、ルセフ前大統領が辞職し、テメル大統領代行の大統領昇格となった後、政治機能の回復が見られたためです。
まずは年金改革の行方を注意、上手く行けば1レアル=30円台は超えるか
やはり、ブラジルはファンダメンタルズの弱さがありますので、それをいかに計画的になくしていくか、という事でしょう。
その意味で年金改革が順調に進むか否かはかなり重要です。
年金改革は今年中に遅くても決着がつくはずです。
決着がついた後だとすぐに上昇してしまう可能性もあるので、それまでは不安定な状態でも、5~6%くらいの金利をもらうつもりで少しずつ仕込み、来たる上昇に向けて準備しておいても良いかもしれません。
おすすめの投資信託やETF
個人的にお勧めするのは、やはり外資系の運用会社の商品か、国内の運用会社でもしっかりとした海外のブラジル運用に強い運用会社に外部委託している商品です。
パフォーマンスは1年などの短期ではなく、なるべく長めのもののほうがパフォーマンスの差がしっかり出ます。
また、純資産が最低でも10億円はあるものが良いと思います。
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加えて個人的に重視しているのはレポートの充実です。
投資する前も投資した後も質の高いレポートがたくさん出ている事は大切ですね。特にしっかりと相場観を記している所は重宝するものです。
加えて、これは完全に個人の経験によるもので、何か科学的なデータがあるわけではないのですが、販売手数料のない商品(ノーロード)のものより、手数料かかる投資信託の方が何となくパフォーマンスが良いような気がします。。。いつもそういうわけではないのですが。。。
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