ブラジルの株式市場の経緯とまとめ

ここではブラジル株式にフォーカスを絞って記述していきます。

2019年はボルソナロ大統領の一期目の年に当たり、彼の改革に対する期待でマーケットが動くところがあります。このため、ボルソナロ大統領の動きと共に株や為替の動向を追っていくのが良いでしょう。

ブラジル株式市場のチャート

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まずはチャートから見ていきましょう

【直近5年のブラジルボベスパ指数(出所:TrdingView)】


2020年3月

3月のブラジル株式市場の状況

既報の通り、3月のブラジル株式市場は他国の株式相場と同様大きく売られています。具体的な状況はどうなっているでしょうか。

急落を主導する大きな要因は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大懸念による世界経済の不透明感です。

これを嫌気した海外投資家の資金流出がブラジル株式を軟調にしていると考えられます。

2020年のブラジル株式市場における海外投資家の累積資金流出額は、既に約1兆円程度になっています。

これは既にリーマン・ショック時を上回るレベルなのです。

割安感が少しずつ出ている?

ブラジル資産に割安感も生まれつつあります。

どこまで景気後退があるのか慎重に見極めなければなりませんが、少なくとも現時点でのブラジル株式の12カ月先予想PERは、10倍台と、2019年5月以来の低水準まで低下しています。

新型コロナウイルスの影響の度合いが徐々に分かってくる中で、相場環境が安定化する過程では、ブラジル株式が見直される可能性もあると思われます。

ボベスパ、14.8%安

2020年3月12日、ブラジルの主要株価指数ボベスパは前日比14.8%安の7万2582で取引を終えました。

背景

他国同様、新型コロナウイルスの懸念深刻化による売りが殺到したためです。

取引時間中、2度にわたりすべての株式売買を中断する措置(サーキットブレーカー)が発動されました。

これで前週末比からの下落幅は約26%となり、1年7カ月分の上昇分が帳消しとなりました。

今週に入り発動したのは3日目です。
地元メディアによると、1日に2度の発動は2008年の金融危機時でも実施されておらず、1日の下落率としては22年ぶりの大きさだというです事です。

ボベスパ、7.6%安

2020年3月11日、ブラジルの主要株価指数のボベスパは前日比7.6%安となる8万5171で取引を終えました。

取引時間中には下落幅が一時10%に達し、すべての株式売買を30分間中断する措置(サーキットブレーカー)が発動されました。

WHOが新型コロナウイルスについてパンデミックと表明したことで、売り圧力が強まりました。

年初来からの下落率は26%に達しています。

また、原油安を警戒し、同期間中、国営石油会社ペトロブラスの株価は47%安となっています。

通貨安も止まりません。

通貨レアルは1ドル=4.8レアルを突破し、過去最安値を更新しました。

2019年7月

下院本会議で一回目の採決実施、可決

2019年7月10日、ブラジル連邦議会下院が年金改革法案の1回目の採決を実施し、賛成票が全議席の5分の3を上回り可決しました。

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今後、下院で2回目の採決を行い、可決されれば上院へと送付します。
注意
今回採決したのは改正案の基本文で、改めて下院で改正案の採決を実施します。

今回の採決では賛成票が379票と、事前の数字を大きく上回りました。

ボルソナロ大統領は同日、ツイッターでマイア下院議長に感謝の意を表明し、「ブラジルは雇用と繁栄の道へと近づいている」としました。

今回の可決で、主要株価指数のボベスパは7月10日、前日比1.23%プラスの1万5817で取引を終え、終値で過去最高を更新しています

【可決前後のボベスパ指数の推移(出所:TradingView)】

2019年6月

終値で初の10万ポイント超え

2019年6月19日のブラジル株式市場は、ボベスパ指数が初めて100,000ポイントを超えて終了しました。

背景にはアメリカの利下げ期待とブラジルでの利下げ期待があります。

ボベスパ指数は前日比0.9%高の100,303.41で終了し、これで2019年の上昇率は14%に達しました。

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