【最新】ブラジルの政策金利と金融政策の推移とまとめ2018~

ブラジルの金利は昔ほどではないものの、引き続き高く、ブラジルレアルは高金利通貨として人気です。

この記事では、ブラジルのまとめブログから金利の部分だけを独立させる形で、ブラジルの政策金利の推移をまとめ、その時々の金融状況や中央銀行のスタンス、またエコノミストによる金利予想などについて経緯をまとめていきます。

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ブラジルレアルは上がるのか?現状から今後の行方まで色々なポイントで考えるブログ

ブラジルのボルソナロ政権の政策内容、経緯については↓をご参照ください。

ブラジル大統領ボルソナロ氏の経済政策に関するまとめ

ブラジルのボルソナロ大統領就任100日、これまでの実績と今後の課

2021年6月

政策金利を3会合連続引き上げ

ブラジル中央銀行は16日、政策金利を0.75%上げ、4.25%にすると発表しました。

利上げは3会合連続ですが、概ね事前の市場予想通りの結果となりました。

因みに、、声明文では次回8月も同じ幅の利上げを実施することが示唆されています。

決定の背景として、インフレ関連指標が中銀のインフレ目標と整合的なレンジを上回る水準にあることが挙げられます。

特に降雨不足によって電気料金や穀物価格などが高騰し、物価上昇が加速しています。

中銀は政策金利について「中立水準までの正常化」を志向するとともに、利上げの加速化を示唆するなど「タカ派」色を強めています。

過去2回の利上げ時は、金融政策の「部分的な」正常化の一環である旨を謳っていましたが、今回の声明文では「部分的な」との文言はなく、中立金利(6~6.5%)に向けて利上げを進めることが基本シナリオとなりました。

議事要旨では、同会合でより大幅な利上げに踏み切るかや次回会合でのより大幅な利上げを示唆するかも検討していたことが明らかになりました。

すでに市場は中立金利水準までの利上げを織り込んでいるようですが、声明文を受けて、中立金利を上回る利上げを予想する市場参加者も増加し、それもレアル高を促進しました。

レアル相場は中銀の姿勢や商品市況が下支えする一方で、引き続き米FRBの政策運営に影響される展開も続く事も考えられます。

2021年5月

政策金利を0.75%上げて3.5%へ

ブラジル中央銀行は5月5日、政策金利を0.75%引き上げて年3.5%にすると発表しました。

物価の上昇が続くなか、3月の前回会合に続き2会合連続での同幅の利上げで金融引き締めを進めます。

概ね事前の市場予想通りの結果です。

背景としては、既述の通りインフレ関連指標が中銀のインフレ目標と整合的なレンジの上限近辺にあることが挙げられます。

ブラジルの3月の消費者物価指数の上昇率は6.1%と約4年ぶりの高水準。3.75%を基準に上下1.5%の範囲内としている物価目標を大きく上回っています。特に食品価格の上昇が急で、市民生活を直撃している状況です。

今後の金融政策について、中銀はフォワードガイダンスで、次回会合において今回の利上げと同等の追加利上げを行い、金融政策の部分的な正常化を継続するとの見通しを示しました。

声明では、新型コロナウイルスの感染第2波は予想よりも拡大したものの、最近の経済指標は想定よりも底堅く、経済は徐々に正常化に向かうだろうと、前回に比べてやや楽観的な見通しが示されました。

その一方、今年のインフレ率予想が直近で5.0%(前回会合時点では4.6%)となるなど、各種インフレ指標が目標レンジの上限近くまで上昇していることに懸念が示されました。

2021年4月

エコノミスト予想で年末の政策金利は5.5%

4月26日に発表された週次のエコノミスト調査では、今年のインフレ見通しが初めて前年比+5%を超え、また今年末時点の政策金利見通しが5.25%から5.50%へ上方修正されました。

これによって、ブラジル中銀が積極的な利上げを進めるとの期待から、レアルも買われました。

コアインフレ率を注視し、物価高を抑止

ブラジル中央銀行は、金融政策の調整を行う中で最近の商品相場高がコアインフレ率に影響し続けるかどうかを注意深く見守っています。

特に2022年のインフレ期待への影響を注視していると中銀総裁が明らかにしました。

中銀は先月の会合で大幅利上げを決め、5月の次回会合での同程度の追加引き締めを示唆しています。

一時的と見なしていた物価急伸が、変動の激しい食品・エネルギーを除いても、より持続的な影響をインフレに与えていると認識したためです。

中銀は経済回復を頓挫させることなくインフレ率の上昇を抑制しようとしていますが、新型コロナウイルス感染による死者数が増加し、一部地域でロックダウンが導入される中で微妙なかじ取りを迫られています。

投資家はボルソナロ大統領が大衆迎合的な政策に傾いていることや財政支出の拡大を懸念しています。

2021年3月

5年半ぶりの利上げ

ブラジル中央銀行は3月17日、政策金利を0.75%引き上げ、年2.75%にすると発表しまいた。

利上げは2015年7月以来、約5年半ぶりとなります。

背景

ブラジルでは新型コロナウイルスの感染が再拡大しており、経済見通しは依然として不確実性が高い状況ですが、資源価格の上昇などによって様々なインフレの高止まりを看過できなkなった事が挙げられています。

市場の0.25~0.5%の利上げ予想を大きく超えました。

中銀は声明で

「部分的に(金融政策の)正常化の手続きを始めることを決めた」

として、金融緩和政策からの転換を説明しました。

ブラジル中銀は低迷する経済を下支えするため、2016年から利下げを実施してきました。

利下げ幅は合計で12%を超えます。

ブラジル中銀が今回、タカ派に転じた背景は上述の通り、インフレ率上昇懸念です。

ブラジル中銀のインフレ予想は、1月会合時点では2021年が3.60%と予想していましたが、今回5.00%へと引き上げています。

2022年のインフレ率の予想は1月時点の3.40%から小幅の上昇ですが、大幅な利上げを想定してのことです。

なお、ブラジル中銀のインフレ率目標は21年が3.75%、22年が3.50%に設定されており、それぞれ±1.5%が上限と下限となっています。
ここから考えると、2021年については、中銀の予想インフレ率が既にインフレ率目標の上限(5.25%)に迫っているため、何らかの対応が求められる水準になっているのです。
もちろん、足元のインフレ率も上昇しています。
直近の2021年2月の消費者物価指数(IPCA)は食品価格の上昇などを反映して前年比5.20%と市場予想(約5.0%)を上回った数値となっており、21年のインフレ率目標の上限にほぼ一致しています。

ブラジル中銀の予想の前提を為替レートについてみると、3月の金融政策決定会合でレアル(対ドル)レートを5.70と前回よりレアル安方向に修正し、現実を反映した水準としました。

因みに、予想の前提としている政策金利は2021年末で4.50%となっています。

今回の利上げ前の水準が2.00%であったことから、ブラジル中銀は、実際の引き上げ幅は今後の状況次第ですが、年内合計2.50%を想定していることになります。

最後に中銀は政府に対して構造改革と財政健全化の必要性を強調しましたが、ポピュリズム色を強める懸念もあって注意が必要です。

2021年1月

政策金利見通しを引き上げ

エコノミストらは、今年と来年の政策金利見通しを引き上げました。

アナリストのインフレ率予想が中央銀行の目標に近づきつつあることが背景です。

中銀は最近のインフレ上昇が想定したよりも持続的だと警戒感を示しています。

中銀が1月25日に公表したエコノミスト調査によると、政策金利は現在の2%から12月までに3.5%に引き上げられると予想されています。

特に8月以降から金利が引き上げれるというのが大方の意見のようです。

2022年の見通しも従来予想の4.75%から5%に引き上げられています。

政策金利据え置きとフォワードガイダンス廃止

中銀は1月20 日に開催した定例の金融政策委員会において政策金利を4会合連続で政策金利を2.00%に据え置きました。

ただ、

「インフレ期待及び見通しがインフレ目標に充分に近付いているため、フォワードガイダンスは有効ではなく、今後はインフレ見通しに対するリスクバランスに関する分析に基づいて政策を決定する」

として、フォワードガイダンスを廃止することを発表しました。

利上げ時期の前倒しが想定されるわけですが、ブラジル経済の先行きにも不透明感があり、難しい判断となるでしょう。

ただ、中銀はフォワードガイダンスの廃止がすぐに利上げをするという事は意味しないとした上で、異例の緩和政策が必要であるとの考えを示しています。

インフレが続けば利上げも

ブラジル中央銀行は1月12日、インフレ圧力が今年に入ってからも続けば、最終的には利上げにつながる可能性があるとの見方を示しました。

1月12日公表された昨年12月の消費者物価は、住宅や食品の価格上昇を背景に2003年以来の高い伸びとなりました。

ブラジル中銀は、過去最低水準の2%にある政策金利は現在適切であると指摘した一方で、新型コロナウイルス流行による経済への影響が和らぐ中、こうした金融緩和を続けるべきではないとの考えを示しました。

2020年12月

政策金利を据え置き

ブラジル中央銀行は12月9日、政策金利を年2%で据え置くと発表しました。

これで3会合連続の据え置きです。

景気回復に伴い物価は上昇傾向にあるものの、先行きが依然として不透明なことから、金利水準を維持する事にしました。

11月の物価上昇率は年率4.31%と、2019年12月以来の高水準となっています。

中銀は向こう2年間のインフレ期待が目標に向かって上昇していることに言及した上で、金利を低水準に維持する条件が近く満たされなくなる可能性があるとし、低金利方針が維持できなくなる可能性を示唆しました。

2020年11月

金利ガイダンスの見直しの可能性を示唆

ブラジル中央銀行は、財政政策が変更される場合、政策金利を当面過去最低に据え置く方針を修正する可能性があると示唆しました。

ブラジルの財政運営はこれまで変更されておらず、インフレ期待は引き続き目標を大きく下回っています。

しかし、憲法が定める財政支出上限が維持された場合も、金利に関するフォワードガイダンスの見直しがあり得るとの認識が会合で示されました。

2020年11月3日公表の10月27、28日の政策決定会合の議事要旨で明らかとなりました。

脆弱な経済を支えるために政府が多額の財政出動を行う中で、中銀は政策金利を過去最低の2%に据え置いています。

債務のGDP比率は100%に近づきつつあり、追加支援の可能性を巡り投資家の不安が高まっている状況です。

財政リスクを背景に金融当局は2021年にも方針を転換し、利上げに踏み切る必要が出てくるとトレーダーは予想しています。

2020年10月

政策金利は据え置き

2020年10月28日、ブラジル中央銀行は政策金利を過去最低の2%に据え置くとともに、予見可能な将来について金利を据え置く方針を確認しました。

ただインフレや過剰な財政支出を巡る懸念は広がっています。

金利据え置きは2会合連続です。

今回の据え置きは予想通りです。

中銀政策委員会は声明で、インフレ期待は目標を大きく下回っており、低い政策金利に関するフォワードガイダンスの条件は引き続き維持されていると指摘しました。

「現行の財政政策は変更されておらず、長期のインフレ期待は依然としてかなり安定している」

とコメントしています。

中銀はインフレ期待が目標を下回っている限り政策金利を過去最低水準に維持する方針を示唆した8月に、フォワードガイダンスを導入しました。

ただ市場では、1月にも利上げ局面が始まるとの見方から、利回り曲線はスティープ化している状況です。

来年にどの程度の財政刺激策が維持されるかや、政府がそれをどう負担するかを巡る不透明感が国内金融市場で大きな懸念材料になってきています。

2020年9月

中央銀行、2020年GDP見通しを上方修正

2020年9月24日、ブラジル中央銀行は今年のGDP見通しを上方修正しました。

四半期インフレ報告で、第3・四半期に新型コロナウイルス危機による打撃が和らいだことを受け、2020年のGDP見通しを当初の6.4%減から5.0%減に上方改定しました。

これで政府や市場の見通しに近づきました。

2021年のGDP見通しは3.9%増としましたが、通常より不透明感が高いとした上、安定的に回復するためには財政・経済改革が必須との見方を示しました。

中銀は来年の見通しは改革の継続次第だとして、新型コロナのパンデミックが和らぎ、交通や消費がコロナ前の水準に徐々に戻ることも想定していると述べました。

今年のGDP見通しは、政府が4.7%減、中銀の最新エコノミスト調査は平均5.1%減となっています。

物価について中銀は、食品の値上がりで短期的には大幅に上昇するものの、その後和らぐとの見通しを示しました。

年内に2.85%上昇に達するとしました。

一方、長期的には依然として、物価目標である20年の4.0%上昇と2021年の3.75%上昇に届かないとの見方を示しました。

政策金利、2%で据え置きも緩和サイクルの終わりは示唆せず

2020年9月16日、ブラジル中央銀行は政策金利を年2%で据え置くと発表しました。

景気刺激策として1年超にわたって利下げを続けてきましたが、物価上昇率が政策金利を上回る状況となり、利下げを打ち止めました。

中銀は2019年7月以来、前月の会合まで9会合連続で政策の引き下げを実施してきました。

8月の前回会合で政策金利を0.25%引き下げた事で実質金利はマイナスに転じ、また8月の消費者物価指数も前年比2.44%と物価上昇が続いている事から、利下げを継続する環境ではなくなっていました。

その一方で、中央銀行は緩和サイクルの終了は示唆せず、新型コロナウイルスの世界的大流行を背景に景気回復を巡る不透明感は高いほか、財政刺激策は年末に期限切れとなる公算が大きく、経済に占める割合が大きいサービス部門は弱いと指摘しています。

財政の状況が改善し、インフレ率が目標を下回り続ければ、利下げの余地があると見るマーケット関係者も多いようです。

因みにブラジル中銀のインフレ率予想を見ると、今回の声明では20年が2.1%と前回(8月)の1.9%から引き上げられています。

インフレ率予想の前提となる為替レートは1ドルに対し5.3レアルと現状水準です。

政策金利の想定は20年が現行レートである2.0%で、21年の政策金利の想定は2.5%となっています。今すぐではないにせよ、今後は利上げを見込むことでなんとか低めに保たれたインフレ見通しと言えなくもありません。

2020年8月

利下げで実質マイナス金利

2020年8月5日、ブラジル中央銀行は政策金利を年率で0.25%引き下げ、過去最低の2%に改めると決めました。

これは物価上昇率を下回る水準で、実質金利はマイナスとなります。

新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、金融政策で景気を下支えする一方、通貨安を促す可能性もあり、注意が必要です。

中銀は

「経済はロックダウンの影響を受けている分野が衰弱している」

と指摘し、経済を支える為金融緩和が必要だと強調しました。

その一方で、利下げ余地が限られているとも説明し、利下げを続けてきた従来の金融政策を見直す可能性を示唆しました。

しかし、中銀はインフレ予想が目標レンジに十分近づくまでは、金融緩和策を維持する方針も示しており、予断は禁物といった所です。

2020年7月

8月に0.25%の利下げが大方の予想

2020年7月27日、ブラジル中央銀行が公表した週間エコノミスト調査で、年末の政策金利予想は2%でした。

年末時点の政策金利は、4週連続で2.00%との見通しが示されました。

中銀は来月の決定会合で政策金利を0.25%引き下げて過去最低の2.00%とするとみられています。

2020年6月

0.75%の利下げ

2020年6月17日、ブラジル中央銀行は政策金利を0.75%引き下げ、過去最低の年2.25%としました。

新型コロナウイルスの感染拡大で経済の苦境が続く中、金融政策で景気を刺激します。

0.75%の下げ幅は前回会合に続く水準で、利下げは8会合連続です。歴史的に高金利国のブラジルとしては過去に例のない低金利となります。

中銀は声明で

「普通ではない、強い金融刺激策が推奨される」

と今回の利下げの目的を説明しました。

また、中央銀行は景気支援に向けた追加緩和策の余地が幾分あると指摘し、今年のインフレ率が目標を大幅に下回る水準で推移し、来年も目標を下回る見通しであることを踏まえて、今後数カ月に追加緩和を実施する可能性を示唆しました。

中央銀行は2020年、2021年のインフレ見通しを、それぞれ2.0%、3.2%としています。一方で、中銀のインフレ誘導目標(中央値)は、2020年が4.00%、2021年が3.75%と、インフレ見通しを大幅に上回っています。

この追加利下げの余地についてのコメントについては、追加利下げがあったとしても0.25%ポイントの小幅なものにとどまると思われますが、今回で利下げサイクルの終了を見込んでいた市場参加者にとってはややサプライズの内容だったと思われます。

2020年5月

年末の政策金利予想、2.5%

ブラジル中銀が集計しているエコノミスト調査で 、 今年末時点の政策金利のコンセンサスが2.5%と前週の2.75%から一段と低下しました。

コロナウイルスの拡大状況によって、政策金利予想も下落続きです。

利下げ局面終了後は量的緩和の行方に注目

ブラジル中銀は次回6月16-17日のCOPOMにおいて、今次利下げトレンドの最後の利下げを検討すると述べていますが、利下げ一巡後は、量的緩和策導入の行方に注目が集まりそうです。

次回の利下げは小幅になると中銀は言っていますが、マーケットでは0.75%の利下げとなるとの予想もあり、そうなると2.25%という金利になります。

本当にそれで終わるかどうかは分かりませんが、いずれにせよ金利引き下げの余地は少しずつなくなってきています。

利下げ一巡後は、国債および社債の買い入れなど含む量的緩和策導入の行方に注目が集まりそうです。

4月のインフレ率は前月比▲0.3%

2020年5月8日に発表された4月の拡大消費者物価指数(IPCA)は前月比0.31%下落し、1998年8月以来の大幅なマイナスとなりました。

新型コロナウイルスの危機と景気後退により物価が急落し、金利はさらに低下するとみられます。

市場予想は0.2%下落でした。

燃料価格が10%近く下落し、ガソリンは9.3%下落と、値下がりが目立ちました。

3月の3.3%上昇から鈍化し、市場予想の2.49%上昇を下回っています。
中銀の物価目標である4.00%を大幅に下回っています。
次回会合で利下げすることを示唆した中銀ですが、データでもそれが後押しされました。

予想を上回る0.75%の利下げで政策金利は3%

2020年5月6日、ブラジル中央銀行は政策金利を0.75%引き下げ、過去最低の年3%としました。

新型コロナウイルスの感染拡大で経済が縮小する中、市場予想を大きく上回る利下げを行って経済の下支えをします。

利下げ幅は2017年10月以来の大きさです。

一方で、通貨レアルは軟調で資金流出が加速する可能性があります。

市場では前回会合と同様の0.5%引き下げを予想する声が強かったようですが、中銀は経済活動の収縮が前回会合に比べ著しく大きく、また3月の物価上昇率が年率3.3%と低水準だったことから、大幅利下げを行ったようです。

また、追加の利下げも示唆しました。

中銀は、

「委員会は次回会合に向けて、財政シナリオと経済指標次第では、今回よりも小幅な金融緩和を検討する」

とコメントしています。

ただ、マーケット関係者は、成長とインフレの見通しを考慮すると、次回会合も75bpの利下げになると考えている人も多いようです。

加えて、中央銀行が気にするのは政権と議会などが対立する今のブラジルの政治状況でしょう。

このままの状況だと期待される将来の構造改革に不安がよぎります。

格付け会社フィッチが見通しを引き下げた背景には財政改革への不安があるわけですから、ブラジル中銀としても、慎重な利下げスタンスを選択する必要があると思われます。

2020年4月

次回金融政策決定会合では0.5%~0.75%の利下げ予想

2020年4月20日、ブラジル中銀のロベルト・カンポス・ネト総裁はビデオ会合で、追加利下げを示唆する発言をしました。

市場では次回5月6 日のブラジル中銀の金融政策委員会において0.5~0.75%の利下げが実施されるとの観測が高まりつつあるようです。

政策金利予想は一段と低下

ブラジル中銀が集計している週次のエコノミスト調査では、年末時点の政策金利予想が更に低下しています。

政策金利の予想は、これまでの3.25%から3.00%へ低下しました。

また、今年のインフレ見通しも一段と下方修正されました。

金融市場は大幅利下げを織り込む動きとなり、ブラジル・レアルも対ドルや円に対して史上最安値を更新しました。

2020年3月

中央銀行、2020年の成長率を0%と試算

中央銀行は3月26日発表のインフレ報告書で2020年の成長率が0%になるとの見通しを示しました。

低成長に加えてインフレ率も抑制された状態が続く見通しで、追加緩和を正当化する内容です。

また利下げが行われることになるかもしれません。

大規模な流動性供給策を発表

2020年3月23日、中央銀行が大規模な流動性供給策を発表しました。

これによってすでに発表されていた政策と合わせれば、1兆2,160億レアル(24兆円程度、対GDP比16.7%)の資金が供給されるとの試算になります。

国内でコロナウイルス感染者が拡大する中で、中央銀行として出来る事はとにかくやるという姿勢です。

0.5%利下げで3.75%へ

2020年3月18日、ブラジル中央銀行は政策金利を0.5%引き下げ、過去最低の年3.75%としました。

これで利下げは6会合連続となりますが市場予想とはほぼ合致した結果となったようです。

中銀は前回会合で利下げサイクルの終了を示唆していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、追加利下げに踏み切りました。

中銀は、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済を大きく減速させ、コモディティ価格の下落、不安定な資産価格の変動を引き起こし、ブラジルを含めた新興国経済が苦境に立たされているとの認識を示し、金利引き下げの理由としました。

また、今回の利下げはFRBの緊急利下げに追随したものと受け止められますが、レアルの下落が止まらない中、金利低下は通貨安を加速させる懸念もあります。

また、今後の金融政策については、今回決定した政策金利の水準を維持することが適切であるとし、更なる利下げには慎重な姿勢を示しました。

実際に、拡大消費者物価指数は1月の前年同月比+4.2%から2月は+4.0%へと小幅低下し、中央銀行の2020年のインフレ目標圏(4.0%±1.5%)の中央値と同水準となっています。

これはつまり、今回の金利引き下げで実質金利(金利からインフレ率を引いたもの)がゼロになっている事を意味します。

その意味でも政策金利が当面は3.75%に据え置かれる可能性は高いかもしれません。

ただ、今後の政策決定はあくまでこれから発表される経済のデータ次第とも述べ、追加利下げの可能性を完全には排除しませんでした

2020年2月

ブラジルの今後の金融政策のシナリオ

ブラジルの金融政策は、前回会合で一旦利下げは停止という見方が強かったですが、どういったシナリオが考えられるでしょうか。

ブラジル中銀のインフレ率のシナリオは、20年は3.5%、21年は3.8%です。

前提は為替レートは1ドル=4.25レアルが続く、というもので2月中旬は4.3レアルを超えていますので、想定を超えたレアル安です。

政策金利は4.25%から21年末には6%に引き上げるとしています

別のシナリオでは、為替の前提は同じですが、政策金利を4.5%に維持するケースが示されています。

この場合のインフレ率は20年は3.5%で先のシナリオと同じですが、21年は3.8%になるとの試算を示しています。

どちらにしても、ブラジル中銀のインフレ目標である4.25%±1.5%を満たしています。

足元のインフレ率を見ると12月は前年比で4.3%となっており、既にブラジル中銀の見通しを上回っています。

なお、政策金利の水準について、ブラジル中銀は以前から緩和的水準(中立金利を下回る)と述べており、今回の引き下げは景気下支え効果への期待もあるようです。

インフレを考えるなら一段の利下げはないでしょう。しかしコロナウイルスと米中貿易合意に伴うブラジルの対中輸出の影響が大きいと、景気後退懸念が更に強まり、利下げをもう一段するという可能性もあります。

政策金利を0.25%引き下げて4.25%に

2020年2月5日、ブラジル中央銀行は政策金利を0.25%引き下げ、過去最低の4.25%としました。

これで5会合連続での利下げだが、今回の利下げ局面では最も小幅なものとなりました。

インフレ率も高いのでドラスティックに下げるわけにもいきません。

決定は全会一致でした。

通貨レアルが過去最低水準にあり、経済成長が今年加速すると見込まれる中、アナリストは追加利下げの余地は少ないとみています。

実際、中央銀行は2019年7月以降の一連の金融緩和の効果が遅れをもって顕在化する点を踏まえ、利下げの打ち止めが適切であるとの考えを明らかにしています。

その意味では仕込んでいいのかもしれません。

ただ、米中貿易の第一段階合意によってアメリカの対中大豆輸出が大幅に復活すること、新型コロナウイルスに伴う中国経済の不振などによってブラジルの対中輸出が減る事を考えると、更なる景気後退が進んで、追加利下げするといったシナリオもなきにもあらずかもしれない事も考慮すべきです。

2020年1月

経済指標が予想を下回り、更なる利下げを予想する声

2020年1月中旬に発表された小売売上高や鉱工業生産が市場予想を下回った事で、追加利下げ観測が出ているようです。

ブラジル経済の行方を考える上で有効な小売売上高や鉱工業生産が不調だったことで、更なる利下げがあるかもしれません。

2019年末は経済に回復傾向が見られただけに、どうなるか注目されます。

2019年12月

政策金利を史上最低の4.5%へ

2019年12月11日、ブラジル中央銀行は政策金利を0.5ポイント引き下げ、過去最低の4.5%とすることを決定しました。

4会合連続での0.5ポイント利下げとなりましたが、市場の予想通りですし、中銀も予告めいたものを何度かしていました。

ブラジルの経済活動は徐々に拡大していますが、市場のインフレ期待は依然として目標を下回っており、今回の利下げにつながったと考えられます。

ボルソナロ大統領は、利下げを受け

「これまでで最も低い金利であり、わが国の成長を加速させる」

とコメントしました。

ボルソナロ大統領はこれまで金利引き下げに繰り返し言及していて、中銀に圧力をかけていました。

2019年10月

2019年12月の利下げは示唆するものの、2020年は打ち止め?

中央銀行は、今後の金融政策の見通しについて12月の利下げ実施を示唆したものの、2020年以降については利下げサイクルの停止といったややタカ派的な見通しを示しました。

予想外のタカ派コメントに市場も反応しています。

しかし、インフレ率の低下がさらに進行した場合には、さらなる利下げを行わざるを得ないと、マーケット関係者はみています。

ブラジルの政策金利はどこまで下がる??

中央銀行がまとめた調査によれば、2019年末に政策金利は4.5%まで下がると見込まれています。

連邦議会で財政赤字の削減につながる年金改革法案が成立したことから、通貨レアルは対ドルでやや持ち直し、1ドル=4レアル前後で推移しています。

通貨安懸念が落ち着いたことも、ブラジル中銀の緩和姿勢を後押ししているようです。

利下げし、史上最低の政策金利5.0%に

2019年10月30日、ブラジル中央銀行は政策金利を0.5%引き下げ年5%にすると発表しました。これで3会合連続の引き下げで、金利水準は過去最低を更新しました。

経済が低迷する中、緩和による下支えを狙った動きです。

ブラジルでは9月のインフレ率が年率2.9%と、新興国としては歴史的な低水準にあり、またボルソナロ政権の改革が順調に進んでいる事も利下げできる背景でしょう。

インフレ率が中央銀行の目標の下限に迫る水準

2019年9月のインフレ率が発表され、前年比で2.89%となり予想を下回りました。政策金利にも影響を与える可能性があります。

インフレ率が前年比2.89%というのは、中央銀行の目標値(4.25%±1.5%)の下限に近づいている状況です。

ここまでインフレ率が低くなると、政策金利が4.0%以下になる可能性も出てくると言えるでしょう。

2019年9月

0.5%の利下げで過去最低を更新

2019年9月18日、ブラジル中央銀行は政策金利を0.5%引き下げ年5.5%にすると発表しました。

これで2会合連続の引き下げとなり、過去最低を更新しました

通貨政策委員会では全会一致で利下げを決めました。

中央銀行は声明で

「経済の減速、目標を下回るインフレ率を背景とした主要国の追加金融緩和は新興国経済にとって好ましい」

と説明しています。

2019年8月のインフレ率は前年比3.43%と、かなりの低水準となっています。

中央銀行は、

「良好なインフレ見通しが強まっていることから刺激策の追加調整が可能になるとみている」

としていて、政策の次の動きが見通しに左右されるとしながら、追加緩和の可能性も示唆しました。

インフレ率落ち着きで、利下げか

2019年9月の第一週に、ブラジル中央銀行のネト総裁が

インフレ率が抑制されており、追加利下げの余地がある

とコメントしました。

これによってマーケットでは利下げを行うとの観測が高まっています。

折しも、アルゼンチンペソやアマゾン火災問題で若干軟調気味だったレアルにどう影響するのか注目です。

次回の金融政策決定会合は9月18日です。

2019年8月

外貨準備を活用したレアル買い介入を実施

ブラジル中央銀行は8月に起きているレアル下落圧力を抑制するために2009年2月以来の、米ドル売り介入策を行うと発表しました。

8月21日から29日の間に最大で38億ドル程度の米ドル売り加入を実施するというものです。

ただ、今回の介入は新規の米ドル売り介入という事ではなく、既存の通貨スワップ介入残高の一部を米ドル売却と引き換えに解消するというものであり、通貨防衛を狙ったものとまでは言えなさそうです。

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ブラジルの外貨準備高は大丈夫でしょうか。

ブラジルの外貨準備は直近で3800億ドル強あります。

今回の為替介入のレベルはたったの1%なので、特に心配はないと思われます。

1年4か月ぶりの利下げで、政策金利は6.0%に

2019年7月31日、ブラジル中央銀行は政策金利を約1年4カ月ぶりに引き下げることを決めました。

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アメリカに追随した形です。
MEMO

すでにアジア、オーストラリアで利下げの動きが出ており、今後は緩和の流れが世界的に強まりそうです。

ブラジル中銀は政策金利を0.50%引き下げ、年6.0%にします。

invstem.com

市場予想は0.25%の利下げだったので、それを上回る水準でありサプライズでした。

利下げは2018年3月以来です。

ブラジルのこれまでの金融政策

これまでブラジルは、景気が悪いながらも通貨安を警戒し政策金利を維持してきました。

中央銀行は、ボルソナロ政権の改革の行方と、物価上昇が落ち着きつつある中で、アメリカが利下げに踏み切ったこともあり、金融緩和が可能な環境が整ったと判断したようです。

今後の見込み

中央銀行は弱いインフレ見通しに伴い、一層の緩和が可能になるとの認識も示唆してます。

2019年7月 引き続き年金改革法案の行方を注視

年金改革法案が成立したのちに、具体的な金融緩和の道筋

ブラジル中央銀行はかねてより、政治改革の動向を注視しているとコメントしています。

目下、年金改革法案が下院で議論されている所ですが、この法案の成立のめどが立ったところでブラジル中央銀行が金融緩和に動く可能性が高いとみられています。

金融緩和となると、もちろんブラジル金利は下がり、経済回復の追い風となりそうです。

ブラジルの年金改革についての詳細は↓から。

ブラジル大統領ボルソナロ氏の経済政策に関するまとめ

2019年6月 インフレ目標を変更

2022年からのインフレ目標、中央値を4.25%から3.5%に変更

2019年6月下旬、国家通貨審議会が開かれました。

ここで2022年のインフレ目標を3.5%(許容範囲±1.5% ) とすることが発表されました。

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2019年は4.25%許容範囲±1.5%です。

6月の金融政策決定会合、金利据え置きで6.5%のまま

2019年6月19日、ブラジル中央銀行は政策金利を年6.5%に据え置くと発表しました。

2018年3月に利下げして以来、政策金利は6.5%の状態が続いていて、これで据え置きは10会合連続となります。

中央銀行がエコノミストの見方をまとめて公表する「フォーカス」では、2019年末の政策金利予想は5.75%と、既に市場は利下げを織り込んでいます。

こうした事もあり、株価指数のボベスパは過去最高値となる10万303で取引を終えました。

2019年5月 成長率予測を下方修正で利下げの意見

年金改革が成功した後の金融政策、利下げの余地あり

2019年5月現在、ボルソナロ政権は年金改革法案の議会承認を取り付けるために動いているわけですが、その年金改革法案が通過すると、中央銀行としては利下げ余地が出てくる為、幾分か金融政策運営が楽になると思われます。

新興国は通貨防衛の為に政策金利を高めに設定し、暴落を下げようとしたりするわけですが、年金改革法案が通ればブラジルの財政不安は一定程度払しょくされる為、金利を引き下げてもそれがブラジルレアルの暴落につながらない、という理屈です。

株式に投資をしている人にとっては、利下げは株価上昇要因となりますので、ポジティブでしょう。

成長率予測の下方修正で利下げの意見が出る

ブラジル政府が2019年のGDP成長率の見通しを年率1.5%と、従来予測(2.5%)から下方修正する方針を示しました。

背景にある世界経済の鈍化傾向とそれに伴う輸出や投資の伸び悩みはいかんともしがたい所ですが、経済再生を掲げて1月に発足したボルソナロ政権にとって、この状況は逆風でしょう。

こうした中、国内では景気刺激策として、中央銀行の利下げを予測する声も上がっているようです。今後どうなっていくか注視していく必要があるでしょう。

インフレ率に少しだけ懸念

2019年5月の金融政策決定会合の声明文の中で、インフレ率への表現が若干変更となっていました。

前回(3月21日)は「適切または居心地が良い」という表現でしたが、今回は「適切」とだけ表現し、「居心地が良い」という表現はしていません。

また、ブラジル中銀の19年インフレ率見通しを見ると、前回は4.1%と予想していた所が、今回は4.3%に引き上げられています。

これは、ブラジルレアルの想定レートが変わった事によるものです。

ブラジル中銀は2019年の想定為替レートについて前回の1ドル=3.70レアルから3.75としているのです。

ただ、利上げするほどのレベルではありませんので、劇的な変化がない限り、中央銀行が利上げに踏み切る事はあまりないと思われます。

政策金利6.5%で据え置き、9会合連続

2019年5月8日、ブラジル中央銀行は政策金利を年6.5%に据え置くと発表しました。これで据え置きは9会合連続となります。また、これは市場の予想通りです。

足元のインフレ率は、適切な水準にあるとのコメントを中央銀行は発しています。

足下ではブラジル経済は弱さが懸念されていて、その意味では利下げしても良いかもしれませんが、財政改革の行方などが不透明で通貨レアルは弱含んでいます。むやみやたらな利下げは出来ません。今の水準が長引くかもしれません。

2019年3月 新総裁初の会合でも金融政策に変更なし

政策金利は据え置きで新総裁でも金融政策に変更なし

2019年3月、中央銀行は政策金利を市場予想通り6.5%に据え置きました。

2019 年のインフレ目標は4.25%±1.5%としていますが、足元のインフレ率は目標中央値を下回って推移しており、インフレ期待も高まっていません。

中央銀行は景気回復を支援するため、政策金利を今の状態で据え置くことが良いと判断したのでしょう。

今後の金融政策については、引き続き経済活動やインフレなどの状況次第とされています。

因みに、今回はネト新中央銀行総裁にとって初めての会合でしたが、前回の金融政策決定会合の声明文と大きな変化はなく、前総裁の金融政策を踏襲する姿勢がうかがえます。

2019年2月

政策金利6.5%で据え置き

2019年2月6日、ブラジル中央銀行は政策金利の基準金利を過去最低の年6.50%で据え置くと発表しました。

これで据え置きは7会合連続で、大方の市場予想通りです。

同国景気が緩やかに回復するなか、物価指標は適正な水準にあると評価し、政策の現状維持を決めたようです。

ボルソナロ新政権が着手する経済の構造改革で景気回復が進み、年内の利上げを見込む声も出ていますが、中央銀行の声明では、世界景気の減速が国内景気に悪影響を与えるリスクがあると指摘し、慎重なスタンスを見せました。

2018年12月

政策金利6.5%で据え置き

2018年12月12日、中央銀行は政策金利を年6.5%に据え置くと発表しました。

これで据え置きは6会合連続です。

インフレ率は低水準にありますが、米利上げなどの影響で通貨安の懸念が残る中、利下げを見送りました。

来年1月に就任するボルソナロ次期大統領は低金利を望んでいるとされていて、次回以降の会合の焦点となりそうです。

今回がゴールドファイン総裁にとって最後の会合となりました。

次回会合は新政権、新総裁で行われる会合で、2019年2月に予定されています。

2018年10月

金融政策決定会合、予想通り据え置きで6.5%

2018年10月31日、中央銀行は政策金利を全会一致で6.5%に据え置きました。

これは市場の予想通りの結果です。

足元のインフレ率も目標範囲(4.5%±1.5%)で推移しており、10 月以降のブラジル・レアルの上昇によるインフレ圧力の低下などからインフレ期待も落ち着いています。中央銀行としても今の状況に安どしているのではないでしょうか。

ただ、ボルソナロ次期大統領が議会とうまく折り合えずに、改革に失敗してブラジルレアル安になれば、金利を引き上げるプレッシャーをマーケットから受ける事となるでしょう。

2018年9月

金融政策決定会合、据え置きで6.5%

中央銀行は2018年9月19日、政策金利を年6.5%に据え置くと発表しました。

これで4会合連続の据え置きですね。

ブラジルレアルは10月の大統領選に向けた不透明感が嫌気されて対ドルで最安値を記録しています。それでも、足元でインフレは落ち着いているので、利上げは必要ないと判断したのでしょう。

2019年には政策金利が8.0%に?

中央銀行は定期的に民間エコノミストへの聞取り調査を行っています。

直近2018年8月31日時点のものによれば、2018年には政策金利は据置かれるものの、2019年中に6.50%から8.00%への利上げが行われること、2018年末に1米ドル3.75レアルまでのレアル高が進むことが予想されています。

因みに、これらは中銀が物価見通しのシミュレーションを行う仮定として利用されています。

2018年8月

金融政策決定会合、金利据え置き

2018年8月の会合では、政策金利の据え置きを決定しています。



新興国市場のボラティリティーはまぁまぁ和らぎつつあるのが2018年8月初頭の状態なわけですが、ブラジル景気はまだまだおぼつかない状況ですので、なるべく低めの金利で押さえておきたいとの思惑でしょう。本当はもっと下げたいのかもしれない。

インフレ率もトラック運転手問題で一時高めになりましたが、2018年7月下旬~8月にかけては落ち着きを見せておりますし、予想通りといった所でしょうか。

金融当局としては、落ち着いたインフレ状況と新興国ボラティリティの一服という事で、落ちついて大統領選挙の行方を見守る事が出来ているのかもしれないですね。

2018年7月

金融政策決定会合、据え置き

2018年7月に、中央銀行のゴールドファイン総裁は、通貨防衛のために利上げをすることはない旨を表明しているので、金利が上がる事はこの時点でないのでしょう。

2018年6月

政策金利は維持されて6.5%

中央銀行は2018年6月20日、政策金利を6.5%に据え置くと発表しました。



アメリカの利上げペースの加速やブラジル政情の不透明感で通貨レアルが売られている状況であり、マーケットの一部からは利上げ観測もあったようですが、インフレ率が低水準である為、見送りました。

ただ、新興国からの資金流出が激しくなる中、ブラジルはトルコやアルゼンチンに続くターゲットとして狙われている所もあります。

6月には対ドルで1ドル=3.9レアルと、2年3カ月ぶりの安値も記録しています。

中央銀行の為替模介入で何とか為替レートを維持していますが、10月の大統領選に向け政治リスクも意識されており、通貨が売られやすい地合いは続きそうです。

2018年5月

金融政策決定会合で一旦利下げサイクル停止

これまで中央銀行は2016年10月から12会合連続で、合計7.75%政策金利を引き下げてきました。2018年5月の金融政策決定会合でも利下げをするものとマーケットは考えていました。



しかし、その予想に反して利下げは見送られました。その背景とは、レアル安懸念でしょう。

インフレ率はそこまで高くなっていません。

やはり外部環境の変化が大きかったのではないでしょうか。

先進国の金利上昇で新興国からの資金逃避懸念が高まっているというのが懸念の一番大きな材料です。

2018年5月22日に公開された直前の会合の議事録では、次回以降の会合でも現状の政策金利の水準を維持するのが適切との見通しが示されていました。

これで金融緩和サイクルが終了したという見方も出来るかもしれません。

ただ、2018年5月23日に発表されたインフレ率は市場予想を下回るなど、インフレ率は依然低位で推移しています。

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