【最新】メキシコの金融政策についてのまとめと経緯

ここではメキシコの金融政策や中央銀行のスタンス等についてまとめていきます。

中央銀行の考え方や金融政策はメキシコペソの動きにも直接影響を与えます。メキシコへの投資を検討されている投資家の方、または既に投資をされている方の参考ツールとしてお使いください。

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メキシコ ロペスオブラドール新大統領の政策についてまとめてみた

2021年8月

2会合連続の利上げ

メキシコ銀行は12日、金融政策決定会合を開き、政策金利を0.25%引き上げて4.5%にすると発表しました。

これで利上げは2会合連続です。

新型コロナウイルスの感染状況は悪化していますが、食料品やエネルギーの価格が上昇しているのに対応しました。

今回は、5人の委員のうち3人が利上げを主張して多数決で決めました。

前回6月の会合で2年半ぶりの利上げを決めましたが、この際も3対2の多数決の決定で、2会合連続で全会一致とはなりませんでした。

7月の消費者物価指数は前年同月比5.81%の上昇となっています。

中銀の目標上限(4%)を上回るのは5カ月連続で、1年前は新型コロナの感染によりエネルギー価格が下がっており、その反動の影響はあるものの、インフレはおさまっていません。

特に食料品の価格が干ばつの影響等で上昇している事が日々の生活に影響を与えています。

ワクチンの接種を完了した人々を中心に行き来も増えており、航空券も値上がりしているようです。

中銀は声明で、インフレ期待が上方に動いており、中長期で目標を上回っていると指摘しています。

中銀は2021年10~12月期の物価上昇率見通しを5.7%に引き上げています。因みに6月時点では4.8%とみていました。

中銀の目標範囲内に入る時期は22年4~6月期と予想されています。

今後ですが、予想を超えるインフレ高止まりの長期化と順調な景気回復を勘案すると、年内にまた数回、計0.5ー1%の追加利上げが実施される可能性が高そうです。

2021年7月

インフレの高まりは中銀にとって予想外のレベル

7月8日に発表された金融政策決定会合の議事要旨には、一時的と考えていたインフレ率の上ぶれが予想に反して長期化していることへ強い警戒感を持っている事が窺われます。

経済状況が改善しつつあることに加えて、エネルギー価格だけでなく、人件費の高騰を背景に消費者物価のコア指数も中銀の許容する水準を上回って推移していることもあり、メキシコ中銀は年内にも追加利上げを実施する可能性が高くなっています。

2021年6月

2年半ぶりの利上げ

メキシコ銀行は24日、金融政策決定会合を開き、政策金利を0.25%引き上げて4.25%にすると発表しました。

利上げは2018年12月以来、2年半ぶりです。据え置きを予測するエコノミストが大半だったので、サプライズと言えるでしょう。

新型コロナウイルスの感染拡大で経済状況は楽観視できませんが、インフレが加速しているのに対応しました。

5月の消費者物価指数は前年同月比5.89%の上昇で、中銀の目標上限(4%)を上回るのは3カ月連続です。

1年前は新型コロナの感染が広がり、エネルギー価格が大幅に下がっていたため、その反動の影響もあると思われますが、今はインフレへの警戒が広がっています。

中銀はこの日公表した声明で「インフレ見通しへの悪影響を避けるために金融政策のスタンスを強めることが必要」と、利上げに動いた背景を説明しています。

メキシコのインフレ水準は、今後も暫くは中銀の許容する水準を上回って推移するものと見込まれ、今後は景気の回復傾向が鮮明になる中、中銀は年内にも追加的な利上げに踏み切る可能性があります。

メキシコでは新型コロナ感染が始まる前の19年8月から金融緩和の局面が続いていました。

今年2月の会合で利下げを決めた後、直近2会合は金利を据え置いていました。

銀総裁にエレラ公債相

ロペスオブラドール大統領は9日、メキシコ銀行の次期総裁にエレラ財務公債相を任命すると発表しました。

2021年末に任期満了を迎える現総裁の後任となります。

後任の財務公債相には、民間シンクタンク代表のロヘリオ・ラミレスデラオ氏が就く予定です。

中銀総裁は大統領が任命し、上院が承認します。

エレラ氏は世界銀行や財務公債省次官を経て、19年7月から財務公債相を務めています。

ラミレスデラオ氏は、ロペスオブラドール氏の長年の側近で、経済政策を助言してきたという経緯があります。

2021年5月

中銀総裁を再任せず

ロペスオブラドール大統領は21日、メキシコ銀行のディアスデレオン総裁を「再任しない」方針を明らかにしました。

ロペスオブラドール氏は後任について具体名はあげませんでしたが「倫理的な経済に好意を示すエコノミストになる」と言及しました。

ロペスオブラドール政権は新型コロナウイルス対策で、財政出動にはほとんど動いてきませんでした。

結果として金融政策に比重がかかり、ディアスデレオン氏はこうしたロペスオブラドール氏の偏った政策に批判的な姿勢を示していました。

ディアスデレオン氏は中銀職員出身で、副総裁から昇格した人です。

ペニャニエト前政権下で任命され、2017年12月に就任しました。

通常中銀総裁の任期は通常は6年ですが、前総裁の任期を引き継いだため、21年末に任期を迎えます。

中銀総裁は大統領が任命し、上院が承認する仕組みになっています。

金利を据え置き

メキシコ銀行は13日、金融政策決定会合を開き、政策金利を4.0%で据え置くと決めました。

据え置きは2会合連続です。

新型コロナウイルスの感染拡大で経済は厳しい状況が続きますが、インフレ率が上昇しているのに配慮しました。

金融政策決定会合後の声明でもインフレへの懸念を滲ませており、更なる政策金利の引き下げは躊躇せざるを得ない状況にあります。

4月の消費者物価指数は前年同月比6.08%の上昇と、2017年12月(6.77%)以来の高い上昇率となりました。

新型コロナ感染が広がり始めた20年4月にエネルギー価格が大幅に下がっていた反動の影響が大きいものの、中銀の目標上限(4%)を2カ月連続で上回っています。

財政は健全で、与党への高い支持率から政局も安定し、更に頼みの米国経済も力強い回復が期待されることから、メキシコのファンダメンタルズは良好と言えるでしょう。

ロペスオブラドール氏の市場経済を無視した政策の動向が気になりますが、基本的にはメキシコペソは堅調な推移が見込まれます。

2021年4月

インフレ率が2年ぶりの高水準

4月8日発表された3月の消費者物価指数は、前年同月比4.67%上昇しました。

これはアナリストの予想中央値と一致しています。

前月比では0.83%上昇です。

メキシコ銀行は、インフレ目標を3%からプラスマイナス1ポイントに設定しています。

中銀総裁は、今後の政策決定では統計重視の姿勢を取ると説明しており、今後の対応が注目されます。

中銀は3月25日の会合で、政策金利をほぼ5年ぶり低水準の4%に据え置くことを決定していました。次回会合は5月13日です。

2021年3月

金利据え置き

メキシコ銀行は3月25日、金融政策決定会合を開き、政策金利を4.0%で据え置くと決めました。

全会一致で決定しました。

新型コロナウイルスの感染拡大で1~2月にビジネス活動の制限は広がっていましたが、足元でインフレ率が上昇しているのを考慮しました。

中銀の声明ではインフレ率の上昇が指摘されました。

3月前半のインフレ率は中央銀行の目標上限である4%を上回り、2021年末のインフレ見通しが上方修正されました。

中長期的には3%を上回る水準で安定するとの見通しを維持しましたが、今後数カ月はインフレ率の上昇が続くことが予想されます。

メキシコは新型コロナによる景気悪化に対応する利下げ局面にありますが、利下げ余地に乏しいことから政策金利は当面据え置かれるとみられます。

前回2月の会合では3会合ぶりに0.25%の利下げを実施していました。

なお、中銀は3月3日、21年の実質経済成長率見通しの中央値を4.8%と発表し、3カ月前の前回(3.3%)から大幅に引き上げました。

また、2022年の中央値は3.3%と見込んでいます。

インフレ率が加速

メキシコの3月前半のインフレ率は伸びが加速し、中央銀行の目標レンジ上限を上回ったようです。

3月25日の金融政策決定会合を控え、利下げを予想していたエコノミストらに見通し変更を促す内容となりました。

中銀はインフレ目標を3%からプラスマイナス1ポイントに設定しています。

エコノミスト23人のうち約半数が2019年8月以降で13回目となる利下げが行われると予想していました。

中銀、アメリカの経済政策や金利の状況を見極め

メキシコ銀行のディアスデレオン総裁は、米国の追加経済対策や利回り上昇が幅広い市場で再調整を促しましたが、インフレ率や経済成長に対する影響は今のところ不透明だとの見方を示しました。

2021年2月

利下げを決定

メキシコ銀行は2月11日、金融政策決定会合を開き、政策金利を0.25%下げて4%にしました。

利下げは3会合ぶりです。

市場の一部では政策金利の据え置きを予想する向きもありましたが、大方の事前予想に沿った決定となりました。

ただ、副総裁は4月以降の利下げを示唆していたので、これとは反しています。

中銀は足元でインフレが落ち着いたと判断し、新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込む経済の下支えを優先しました。

これで金利は2016年6月以来の低い水準となりました。

追加利下げは4月以降か

メキシコ銀行のジョナタン・ヒース副総裁は、中銀が追加利下げを検討するのは4月より後になるとの見方を示しました。

同副総裁は金融政策委員会メンバー5人の中でハト派寄りと言われています。

実際に11月と12月の会合で0.25ポイントの利下げを主張したようですが、中銀は両会合とも政策金利を4.25%に据え置いています。

9月の会合までは11会合連続で利下げを実施していました。

1-3月(第1四半期)に追加利下げが行われるにはヒース氏の票が必要となる可能性があります。

2月11日に行われる次回会合では、

「緩和的なサイクル継続への機会が再び訪れるのか、それともインフレ率が再び上昇し始めているため緩和サイクルの停止を続ける必要があるのかがポイントだ

と同副総裁は述べています。

2021年1月

インフレ率は7か月ぶりの低水準

1月7日発表された2020年12月の消費者物価指数は、前年同月比3.15%上昇でした。

野菜や果物の伸びが抑えられ、7カ月ぶりの低い水準となりました。

中央銀行の政策目標の上限である4%を2カ月連続で下回っています。

これで、次回2月会合では利下げを再開するとの声が強くなっています。

2020年12月

金利据え置き

メキシコ銀行は12月17日、金融政策決定会合を開き、政策金利を4.25%で据え置くことを決めました。

これで2会合連続の据え置きです。

引き続き新型コロナウイルスの感染拡大による経済へのダメージは大きいですが、インフレの先行きが不透明だと判断したようです。

11月の消費者物価指数は前年同月比3.33%上昇と、中銀の目標上限である4%を下回っており、10月の4.09%からも大幅に下がっています。

2020年11月

政策金利、4.25%で据え置き

2020年11月12日、メキシコ銀行は金融政策決定会合を開き、政策金利を4.25%で据え置くことを決めました。

新型コロナウイルスの感染拡大は経済に深刻な打撃を与えていますが、インフレ率が中銀の政策目標の上限を上回って推移していることを考慮しました。

決定は多数決で、5人の委員のうち1人の委員は0.25%の利下げを主張しました。

金融市場の事前予測では、利下げ継続と金利を据え置くとの見方で割れていました。

中銀は声明で

「経済活動は新型コロナの感染拡大前の水準に戻っておらず、不確実性や下振れのリスクがある」

と指摘しています。

なお、2020年の実質経済成長率はマイナス9%超が見込まれています。

中銀は前回9月の会合まで11会合連続で利下げを実施してきました。

2019年8月からの今回の局面での累計利下げ幅は4%に達している状況です。

ロペスオブラドール大統領は10月23日の会見で

「さらに利下げすべきだ」

と主張していましたが、中銀は異なった判断を示したわけです。

次回の金融政策決定会合は12月17日に予定されていますが、金利をどうするかは物価動向次第となるでしょう。

10月の消費者物価指数は、前年同月比+4.09%と、中央銀行の政策目標上限(4%)を3カ月連続で上回りました。

中央銀行は、物価予想を引き上げたものの、1~2年先の予想インフレ率は3%程度との見方を維持しており、11月の物価が低くなれば、中銀が再び利下げに動くとの見方も金融市場にはあるようです。

2020年9月

11会合連続の利下げ

2020年9月24日、メキシコ銀行は金融政策決定会合を開き、政策金利を0.25%引き下げて4.25%にすることを決めました。

利下げは11会合連続です。

これで2016年9月の水準に並びました。

中銀は声明で

「6~7月にかけて経済は回復を始めたが、不確実性や下振れリスクがある」

と利下げの理由を説明しました。

ただ利下げ幅は前回会合までの0.5%からは縮めました。

これはインフレ率が中銀の政策目標(2~4%)の上限を上回って推移し始めたためです。

9月前半の消費者物価指数は、前年同月比4.1%上昇しました。保存食の需要拡大から加工食品や飲料品の価格が上昇した為です。

19年8月からの今回の利下げ局面で、累計の引き下げ幅は4%に達しており、次回の会合(11月12日)では、利下げ継続と金利を据え置くとの見方で、マーケットは割れています。

中銀が民間銀行などの予測をまとめて1日に発表した調査では、2020年末の政策金利の予測は4.2%です。

8月のインフレ率は4.05%でターゲットの上限を突破

2020年9月9日発表された8月の消費者物価指数は、前年同月比4.05%の上昇でしたが、マーケットでは9月の利下げが予想されています。

2019年5月(4.28%)以来の高い上昇率で、中央銀行の政策目標の上限である4%を上回っています。

新型コロナウイルスによる経済停滞でインフレ率は4月にはいったん2.15%まで下がりましたが、5月以降は上昇率が4カ月連続で拡大しています。

飲料品や農作物の価格上昇が目立っています。

メキシコ銀行は物価上昇率の政策目標を2~4%に設定しています。

景気下支えのため、8月まで10会合連続で利下げを実施し、政策金利は4.5%となりました。

次回会合は9月24日に予定されており、インフレ率は高いものの、0.25%の利下げになると予想されています。

2020年8月

9月の利下げを示唆

2020年8月26日、メキシコ銀行総裁は、9月24日予定の次回の金融政策決定会合で11会合連続の利下げに踏み切る可能性を示唆しました。

問題は利下げ幅で、どの程度の余地があるかで判断すると語ったようです。

また同日、中央銀行は2020年の実質成長率が最悪でマイナス12.8%に落ち込むとの見通しを示しました。

0.5%の利下げ

2020年8月13日、メキシコ銀行は金融政策決定会合を開き、政策金利を0.5%引き下げて4.5%にすることを決めました。

利下げは10会合連続で、2016年9月以来の低い水準です。

新型コロナウイルスの感染拡大で経済が落ち込んでいるのに対応したわけですが、2019年8月からの累計の引き下げ幅は今回で3.75%に達しています

中銀はこの日の声明で今後の政策運営について、利下げ余地はインフレとインフレ期待の動向次第だと指摘しています。

7月の消費者物価指数は、前年同月比3.62%上昇しており、中銀の政策目標(2~4%)の範囲内ではあるものの、今年2月以来の高い上昇率となりました。

2020年6月

0.5%の利下げ

2020年6月25日、メキシコ中央銀行は金融政策決定会合で、政策金利を0.50%引き下げ、5.00%にすることを、全会一致で決定しました。

市場の予想通りの結果です。

背景

  1. 経済の余剰(スラック)の急拡大が、経済成長の下押しリスクを著しく高めていること、
  2. スラックの拡大と世界的な物価の下押し圧力がインフレ率の下振れリスクとなること

などを指摘しています。

今回の会合後の声明において、緩和サイクルの打ち止めは言及されませんでした。

2013年以降、利下げを見送る直前の会合では、次回会合で利下げを行わないことを必ず示唆してきた点を考慮すると、緩和サイクルは継続となる公算が大きいとみられます

2020年5月

0.5%の金利を引き下げ

2020年5月14日、メキシコ銀行は政策金利を0.5%引き下げて5.5%にすることを決めました。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済落ち込みに対応しました。

利下げは8会合連続です。

次回会合は6月に予定されていますが、金融市場では利下げ継続を見込む声が多いようです。

4月のインフレ率は2015年以来の低水準でより利下げの可能性高まる

2020年5月7日に発表された4月の消費者物価指数は、前年同月比2.15%の上昇でした。

2015年12月(2.13%)以来の低い上昇率となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大で、ガソリンや観光関連の価格が下がった事が要因です。

3月は3.25%でしたので大幅な下落です。
メキシコ銀行は物価上昇率の政策目標を2~4%に設定しており、一応その範囲にはあります。

政策金利は現在6%となっていますが、引き続き利下げトレンドは続きそうです。

マーケットでは年内に4%台まで利下げが行われると見込まれています。

2020年4月

臨時の金融政策決定会合で0.5%の利下げ

2020年4月21日、メキシコ銀行は臨時の金融政策決定会合を開き、政策金利を0.5%引き下げて6.0%にしました。

利下げは7会合連続となります。

利下げに加えて最大7500億ペソ(308億ドル)規模の流動性・貸出支援策も発表しました。

政策規模は既に発表済みの政策と併せると、最大で2019年の国内総生産の3.3%に相当する金額に及ぶとのことです。

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、その影響を考慮してのことと説明しています。

今後の見込み

まだ政策金利は6%と、追加緩和余地が十分にあるため、引き続き利下げ局面が続くと考えるのが普通です。

また、アメリカに対する金利差が依然として大きいため、金利差を狙うキャリートレードで最も利ざやが稼げる新興国通貨の1つであるでしょう。

マーケットでは2020年末までに政策金利を4%台まで引き下げると予想しているようです。

2020年3月のインフレは落ち着き

インフレ動向をみると、2020年初から2ヶ月連続で加速した消費者物価上昇率ですが、3月は前年同月比+3.25%とやや鈍化しました。

エネルギー価格の大幅な低下が、インフレ率を押し下げたとみられます。

ただ、インフレ率は依然として中銀のインフレ目標レンジ(3±1%)内で推移しています。

2020年3月

臨時金融政策決定会合で0.5%の利下げ

2020年3月20日、メキシコ銀行は臨時の金融政策決定会合で政策金利を現状から0.5%引き下げて6.5%にしました。

元々は26日に定例会合が予定されていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大で経済への深刻な影響が懸念され、会合を繰り上げて開催した形です。

これで利下げは6会合連続となります。

メキシコはただでさえロペスオブラドール氏によるまずい経済政策によって経済活動が低迷していましたが、新型コロナ感染拡大の影響でそれに拍車がかかって悪化が懸念されています。

民間機関では、2年連続のマイナス成長が避けられないとの見方が広がっています。

2020年2月

追加利下げを示唆

2020年2月17日、メキシコのエレラ財務公債相が追加の利下げを示唆しました。

同氏はインフレ目標を昨年達成した後で、同国に利下げを継続する余地があるのは明白だと述べ、IMFの高官も同じことを言っていると述べました。

政策金利を0.25%引き下げ

2020年2月13日、メキシコ銀行は政策金利を現状から0.25%引き下げ、7%にしました。

利下げは5会合連続となります。

2019年の成長率は低迷する一方で、ペソや物価上昇のペースは安定していて、金融緩和を続けやすい環境となっています。

利下げを続ける背景

経済成長が落ち込んでいることが一番です。

メキシコ銀も声明でそのことに言及しています。

中銀は声明で

「2020年の経済成長率は中銀が昨年7ー9月の四半期報告で示した見通しを下回ると予想され、リスクは下向きに傾いている」

と指摘しています。

2020年1月

インフレ率低く、追加緩和観測高まる

2020年1月9日、メキシコが公表した12月の消費者物価指数は2.83%上昇し、2016年8月の2.73%以来最も小幅となりました。

前月は2.97%で予想は2.7%台の上昇でした。

一部農業・エネルギー製品のインフレ圧力低下が押し下げ要因となったようで、これにより、中銀による利下げ観測が強まりました。

中銀のインフレ目標

中銀のインフレ目標は3%ですが、ここ数カ月はこの水準を割り込んでいます。

つまり、利下げ余地が生じているわけです。

中銀は12月の政策決定会合で、政策金利を4カ月連続で引き下げ、7.25%としていますが、ここから更に下がるかもしれません。

2019年12月

金利を0.25%引き下げて7.25%に

2019年12月19日、メキシコ銀行は定例の金融政策決定会合で、政策金利を現状より0.25%引き下げ、7.25%にすることを決めました。

これで利下げは4会合連続となります。

4会合連続利下げの背景

ロペスオブラドール氏のまずい政策もあり、経済の停滞が続き金融緩和の必要性が高まっており、物価上昇や通貨ペソの動きも安定していることから連続利下げしても良いという判断になったようです。

因みに、今回の利下げはほぼ予想通りです。

加えて、今後についてもすぐに経済が良くなるとはあまり考えられておらず、更なる利下げが続くものと思われます。

2020年末の政策金利予想は6.5%

2019年12月13日にメキシコ銀が発表した民間機関による経済予測によると、2020年末の政策金利の水準の中央値は6.50%でした。

USMCAは再び関係国で合意していますが、すぐにメキシコ経済に効果が出るわけではないですし、何よりもロペスオブラドール大統領のまずい経済政策の下、当面は経済の停滞が続くとみられており、さらなる利下げをしないと、経済が持たないと多くのマーケット関係者が思っているようです。

2019年11月

追加利下げの可能性を示唆

2019年11月28日、メキシコ中央銀行が11月14日の政策決定会合の議事要旨を公開し、そこで経済活動が予想よりも弱く、インフレも想定より高くない為、追加利下げの可能性が示されていたことが分かりました。

中銀は11月の会合で政策金利MXCBIR=ECIを7.5%に引き下げています。

議事要旨によると、インフレ率が中銀目標の3.0%に低下しているほか、経済活動が停滞し、マイナスの需給ギャップが引き続き拡大されると指摘され、世界中の中銀が金融政策を緩和していて、更なる金融緩和も正当化される旨のコメントがあったようです。

3会合連続の利下げ

2019年11月14日、中央銀⾏は政策⾦利を0.25%ポイント引き下げ、7.50%とすることを決定しました。

これで利下げは8月、9月に続いて3会合連続であり、市場ではほぼ利下げが予想されていました。

メキシコ銀⾏は声明文で、

  • 国内経済の先⾏きは慎重に見なければならない、
  • インフレ率の鈍化
  • ⽶中貿易摩擦やBREXITなど外部要因のリスクは幾分後退したとしつつも、引き続き世界経済への下⽅圧⼒となっている

事等に⾔及しています。

メキシコの金融政策はアメリカに追随する傾向があり、今回の利下げも10月のFOMCで利下げを実施したことに追随した動きと考えられます。

⾦融政策の先⾏きについては、メキシコの経済状況やインフレ鈍化傾向を考慮すると、次回(12月)においても追加利下げを⾏う可能性が⾼いと考えられます。

2019年9月

ロペスオブラドール氏、更なる緩和を要求

2019年9月30日、ロペスオブラドール大統領が、中央銀行に対して経済成長を意識した金融政策を、と求めました。

同大統領は物価上昇だけでなく「経済成長にも配慮すべきだ」と話しましたが、まずは自身の経済政策で景気が悪くなっているのではないかと、自省すべきかもしれません。

invstem.com

既に、中銀は2会合連続で金利を引き下げてきました。

ロペスオブラドール氏は金利引き下げについて「すばらしい決定だ」と称賛した上で、物価上昇だけでなく経済成長への配慮もすべきだと注文をつけ、さらなる引き下げを暗に求めた形です。

政策金利、0.25%引き下げて7.75%に

2019年9月26日、メキシコ銀行は定例の金融政策決定会合で、政策金利を0.25%引き下げて7.75%にすることを決めました。

これで利下げは2会合連続となります。

invstem.com

背景は何でしょうか??

  • 経済活動が停滞していること
  • 直近のインフレ水準が目標の範囲内まで低下してきていること
  • 他国も金融緩和を促進しており、通貨防衛を過度に意識しなくていいこと

といった所でしょうか。

インフレ率については、メキシコ銀が目標とする3%±1%である中、2019年9月前半の物価上昇率は2.99%と、水準に入ってきています。

2019年8月 5年2か月ぶりの利下げ

政策金利を0.25%利下げし8%に

2019年8月15日、メキシコ銀行は定例の金融政策決定会合で、政策金利を0.25%引き下げて8%にすることを決めました。

invstem.com

利下げは5年2カ月ぶりです。

ロペスオブラドール氏のまずい経済政策や、世界的な景気低迷への懸念から金融緩和による景気刺激が求められる中、アメリカの利下げ実施やインフレ水準がメキシコ銀の目標範囲内に収まってきていることなどが決定を後押ししたようです。

MEMO

メキシコ中銀の利下げは2014年6月以来です。

これまでは通貨防衛やインフレ抑制のため、2015年12月から政策金利を引き上げてきました。

7月の物価上昇率はメキシコ銀が目標とする2~4%内に収まり、通貨ペソもアルゼンチンを巡る混乱があったものの、1ドル=19ペソ台を維持しています。

メキシコ銀も利下げしたとしても、それによる負の影響はないと判断したようです。

2019年6月 政策金利は4会合連続の据え置き

政策金利、8.25%で据え置き

2019年6月27日、メキシコ銀行は金融政策決定会合で、政策金利を現行の8.25%のまま維持することを決めました。

invstem.com

これで、据え置きは4会合連続です。

恐らく背景は、

  • 経済成長の鈍化で金融緩和の必要性が増している
  • アメリカによる追加関税発動の恐れがある

といった所でしょう。

ここ最近、メキシコ経済はあまり良いニュースがありません。

  • ロペスオブラドール大統領のまずい経済政策による経済成長の鈍化
  • 経営不振が続く国営石油会社ペメックスのまずい救済策
  • 上記に伴うメキシコ国債の格付けが引き下げ
  • アメリカ政府による追加関税

invstem.com

上記を汲んだ通貨ペソの下落が続けば、輸入品の値上がりで、物価上昇率も高くなる恐れも出ています。

ただ、その一方でメキシコ中銀は利下げに慎重姿勢のようです。

背景として、

インフレ率が依然メキシコ中銀の上限での推移となっている

事があります。

invstem.com

メキシコの5月の消費者物価指数は前年同月比で4.3%でした。一方でメキシコ中銀のインフレ目標は中心値が3%で上限は4.3%です。

メキシコのインフレ率を左右する通貨ペソにも不安定要因がありそうです。

ペソが不安定になる要因として、

  • 米国の通商政策による不確実性
  • 不法移民への対応等の対米関係の不安定化

があります。

invstem.com

特に対米関係の不安定化がホットですね。

MEMO
ペソがいきなり下落するかもしれないというリスクが、利下げを慎重にさせる要因となっています。

そうした中、今回のメキシコの金融政策決定会合の据え置きは全会一致となりませんでした。

上記の様な背景があるのに利下げ支持の声があがったのは市場でもややサプライズだったようです。

しかし、そうした利下げの声がいきなり過半数になるというのは少し時間がかかるでしょう。従って、当面メキシコの金利が下がる事はないと予想されます。

2019年5月 引き続き政策金利は据え置き

政策金利を8.25%で据え置き

2019年5月16日、メキシコ銀行は金融政策決定会合を開き、政策金利を現行の8.25%のまま維持することを決めました。

これで据え置きは3会合連続となります。

ロペスオブラドール氏のポピュリズム的政策もあって経済成長のペースは急速に鈍化していますが、物価上昇が再びメキシコ銀の目標を超える水準になってきているため金利の据え置きを決めたという事です。

2019年4月 金融政策は様子見

2019年4月、インフレ率落ち着いており当面メキシコの政策金利は据え置き?

2019年3月の消費者物価指数は前年比4.0%と、市場予想通り前月から小幅上昇しました。

ただ、これは引き続き中央銀行の物価目標の範囲内(2~4%)に留まっており、政策金利は当面据え置かれるとみられます。

2019年3月

金利据え置き

中央銀行は2019年3月28日の金融政策決定会合で、政策金利を8.25%に据え置くことを決めました。

据え置きは2会合連続となります。

物価上昇が急速に鈍化していて、中央銀行の目標範囲内に入ってきています。

また、アメリカの利上げが遠のき、通貨ペソも安定した値動きが続いている事を受けての措置でしょう。

むしろ、市場では景気減速の動きが鮮明になっていることもあり、年内の利下げを予想する人も出ています。

中央銀行がまとめる民間機関の予想平均では、年末の政策金利が8.10%となっています。

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