メキシコの統計・データのまとめ

ここではメキシコの経済データや統計を時系列でまとめていきたいと思います。

メキシコの経済

まずは簡単にメキシコの経済について述べます。

メキシコの経済 GDP

メキシコの経済規模は中南米でブラジルに次ぐ2番目です。

2017年のGDPは約1.1兆ドル。近年は1兆ドル~1.2兆ドルを行き来している感じです。

アジアで言うとインドネシアより少し大きめの経済規模といった所でしょうか。

【2018年以降のメキシコのGDPの推移(出所:TradingView)】

©Trading View

インフレ率の推移

執筆中

【2021年以降のインフレ率の推移(出所:TradingView)】

©Trading View

2022年11月

インフレ率、8.41%

11月9日発表された10月の消費者物価指数は、前年同月と比べて8.41%の上昇でした。

【2017年以降のインフレ率の推移(出所:TradingView)】

食料品を中心とした大幅な物価上昇が続いており、市場ではメキシコ銀行が11月10日に開く金融政策決定会合で利上げを続けるという見方が強まっています。

2022年9月

インフレ率は引き続き高水準

9月8日発表した8月の消費者物価指数は、前年同月と比べて8.7%上昇しました。

食料品を中心に価格が上昇しており、メキシコ銀行(中央銀行)は9月29日に開く金融政策決定会合で利上げを続ける見通しです。

【メキシコのインフレ率の推移(出所:TradingView)】

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2022年8月

インフレ率、約22年ぶりの高さ

8月9日発表された7月の消費者物価指数は、前年同月と比べて8.15%上昇しました。

2000年12月以来の高水準です。

食料品を中心に価格が上昇しており、メキシコ銀行(中央銀行)は8月11日に開く金融政策決定会合で0.75%の利上げを続ける見通しです。

【メキシコのインフレ率の推移(出所:TradingView)】

©Trading View

2022年7月

4-6月のGDPは1.0%増加

7月29日発表された2022年4~6月期のGDPは、前四半期比で1.0%増(速報値)でした。

産油国として世界的な原油高の恩恵を受けたほか、米国向けの自動車の輸出額が増加した事が背景のようです。

実質経済成長率がプラスになるのは3四半期連続です。

2022年4~6月期の分野別は、前年同期比で農業や石油などの第1次産業が1.4%増、製造業や鉱業などの第2次産業が3.3%増で、金融・サービス業などの第3次産業も1.0%増えました。

ムーディーズが格下げ

ムーディーズは7月8日、メキシコの格付けを1段階引き下げ、「Baa2」としました。

投機的とされる「Ba」に近い水準です。

同社は、新型コロナウイルス禍に生じた経済への損害は回復せず、コロナ禍前のGDPトレンドと2022ー2024年の現行予測との間にギャップが生じると説明しています。

特にロペスオブラドール大統領が就任した2018年以降、弱い投資が経済不振の大きな要因になっていると指摘しました。

格付け見通しは安定的とし、予期せぬショックが今後起きず、経済的・財政的圧力が高まると想定した場合、現政権の任期満了まではメキシコの信用度が維持されるとしました。

一方、S&Pは7月6日、メキシコ長期格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げました。

慎重な財政・金融政策への期待のほか、エネルギー政策への不安軽減が背景にあるとしています。

【2018年以降のメキシコのGDPの推移(出所:TradingView)】

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インフレ率上昇が止まらず

7月7日発表となった6月の消費者物価指数は、前年同月と比べて7.99%上昇しました。

2001年1月以来の高水準です。

ジャガイモやオレンジなどの食料品の価格が大幅に上がっており、メキシコ銀行(中央銀行)が利上げを続けている中にあっても、物価上昇が加速しています。

6月は食料品と飲み物、たばこの価格が前年同月と比べて11.84%上がっただけでなく、野菜と果物の価格は14.39%上昇しました。

農産物やエネルギー価格を除くコアインフレ率は7.49%で、一部の食料品は落ち着きつつあるものの、それでも前年に比べると高止まりした状況が続いています。

2022年6月

インフレ率、上昇止まらず

6月9日発表した5月の消費者物価指数は、前年同月と比べて7.65%上昇しました。

アボカドやオレンジなどの食料品の価格が大幅に上がった事が背景です。

メキシコ銀行は利上げを続けていますが、物価上昇は抑えられていない状況です。

中銀が民間銀行など37機関の予測をまとめて6月1日に公表した調査では、22年通年のインフレ率の見通し(中央値)は6.81%でした。

5月公表時点の6.75%から上方修正となったほか、2023年通年のインフレ率の見通しも4.34%と5月公表時点の4.13%から上方修正となっています。

【2021年以降のインフレ率の推移(出所:TradingView)】

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2022年5月

インフレ率が7.68%

5月9日発表された4月の消費者物価指数は、前年同月と比べて7.68%上昇しました。

2001年1月以来、約21年ぶりの高水準であり、また、中銀が5月2日時点で民間銀行など38機関の予測を集計したところ、4月のインフレ率の見通しの中央値は6.75%だったので予想よりもはるかに高い数値です。

食料品価格の大幅上昇が要因です。

4月、野菜と果物の価格は前年同月比で15.84%上昇しました。

メキシコ政府はインフレ抑制策に乗り出しています。

5月4日には穀物の生産量を増やすために肥料を無料で供与する対象を広げる計画を発表しています。

このままいくと、中銀は5月12日に開く金融政策決定会合でも利上げを行い続けるという事になると思われます。

2022年4月

1-3月のGDPは0.9%増

4月29日発表となった2022年1~3月期のGDPは、前四半期比で0.9%増(速報値)でした。

米国の需要増を背景に工業製品や原油の輸出が堅調に推移しています。

21年7~9月期は前四半期比で0.7%減、10~12月期は0%と低調に推移していました。

2022年1~3月期の分野別は、製造業や鉱業などの第2次産業が1.1%増、金融・サービス業などの第3次産業が1.1%増でした。

農業などの第1次産業は1.9%減で、干ばつや悪天候で野菜や果物が打撃を受けました。

インフレ率が7.45%

4月7日発表された3月の消費者物価指数は、前年同月と比べて7.45%上昇しました。

食料品や燃料を中心に価格が上がった事が背景です。

ロシアによるウクライナ侵攻でインフレ圧力が高まっており、メキシコ銀行(中央銀行)は利上げを続ける見通しです。

3月としてインフレ率が7%を超えるのは21年ぶりです。

このインフレ率は市場の事前予想を上回っています。

2022年3月

インフレ率が予想以上の上昇

3月9日発表の2022年2月の消費者物価指数は、前年同月と比べて7.28%上昇しました。

食料品やエネルギーを中心に価格が上がっており、市場の予想を上回りました。

ロシアのウクライナ侵攻を受けて世界的にインフレ圧力が高まっており、メキシコ銀行は危機感を強めています。

2月としては2000年以来の高水準です。

中銀は、ロシアによるウクライナ侵攻の影響について、予測は難しいが、明らかにインフレ率は上振れするだろうと指摘しており、エネルギー価格の上昇など世界的にインフレ圧力が高まるとの懸念を示しました。

中銀は2月に開いた金融政策決定会合で政策金利を0.5%引き上げて6.0%にすると決めています。

6会合連続の利上げでしたが、インフレは抑えられていません。

2月のインフレ率が高い水準だったのを受け、3月下旬に予定する次の会合でも再び中銀が利上げを決めるという見方が強まっています。

2022年2月

インフレ率が7.07%で利上げ予想が太宗

2月9日発表された2022年1月の消費者物価指数は、前年同月比で7.07%上昇しました。

メキシコ銀行(中央銀行)は10日に金融政策決定会合を開く予定で、市場関係者の間では利上げの予想が多くなっています。

1月としては2001年以来の高水準でした。

食料品の価格が大幅に上がったようです。

特にライムは前年同月比で69%、ジャガイモおよび芋類は15%上昇しています。

2021年の送金が過去最高

メキシコ銀行が1日発表した外国からの2021年の送金額は前年比27%増の515億9400万ドルと過去最高を更新しました。

出稼ぎ労働者の主な働き先である米国の失業給付や人手不足が、新型コロナウイルスで打撃を受ける新興国経済を下支えしています。

ロペスオブラドール氏によるまずい経済政策でも、これがあるから何とかやっていけるのかもしれません。

メキシコはコロナ下で経済的に厳しい状況が続いており、特にオアハカ州や中西部ミチョアカン州など地方の都市では送金の重要性が増しているようです。

2022年1月

景気後退入り

1月31日に発表した2021年10~12月期のGDPは前四半期比の実質で0.1%減となり、同年7~9月期(0.4%減)に続く2四半期連続のマイナス成長となった事で、一般的な定義による景気後退局面に入りました。

メキシコの景気後退局面は、新型コロナウイルスの感染拡大が直撃した20年4~6月期までの3四半期連続のマイナス成長以来となりました。

まず、インフレが深刻化しています。

1月前半の消費者物価指数は、食料品の高騰から前年の同じ時期より7.13%上昇しています。

21年10~12月期の分野別では、

  1. 金融・サービス業をはじめとする第3次産業が0.7%減に落ち込み
  2. 法律改正によって人件費負担が重くなり、企業収益が悪化。
  3. 農業など第1次産業は0.3%増、製造業といった第2次産業は0.4%増。

21年通年のGDPは実質で前年より5.0%増えました。

米シティグループ系の金融機関バナメックスは1月20日のリポートで22年のメキシコの実質成長率の予想を2.8%から2.5%に引き下げています。

年明け以降は同国でもオミクロン株の感染が急拡大して過去の「波」を大きく上回るなど、感染動向は急激に悪化してきました。
足下では早くもピークアウトの兆しはみられるものの、企業マインドは急激に悪化するなど景気の足かせとなることは避けられません。
さらに、先行きも財政及び金融政策両面での引き締めが景気の下押し圧力となる展開が見込まれるなど、景気は引き続き力強さの乏しい展開が続くと予想されます。

2021年12月

インフレ率が21年ぶりの高水準

9日発表した2021年11月の消費者物価指数は、前年同月比7.37%上昇しました。

2001年1月以来、約21年ぶりの高水準となりました。

野菜などの食料品やエネルギーの価格が大幅に伸びました。

メキシコ銀行(中央銀行)は利上げを続けていますが、なかなかインフレの加速を抑えられていないようです。

11月の消費者物価指数の上昇率は中央銀行の政策目標の上限である4%を9カ月連続で上回っています

自動車生産が半導体の影響で引き続き減少

6日発表した11月の自動車生産台数は24万8960台と前年同月比20%減となりました。

世界的な半導体不足の影響が続き、5カ月連続で前年の水準を下回っています。

調査対象の13社のうち10社が前年同月を下回りました。

米ゼネラル・モーターズが44%減ったほか、独メルセデス・ベンツも69%減と落ち込みが大きかったようです。

2021年11月

メキシコへの送金額、前年同月比で17か月連続伸びる

メキシコ銀行は1日、外国からメキシコへの9月の送金額が前年同月比23%増の44億300万ドルになったと発表しました。

主な働き先である米国でメキシコ出身の移民の失業率が改善し、母国への送金が伸びた事が背景です。

前年同月を上回るのは17カ月連続です。

7カ月連続で40億ドルを上回りました。

1~9月累計では373億3400万ドルと、前年同期比で25%増えました。

米国で働くメキシコ人から母国の家族への送金が堅調だった。ただ米連邦政府は州による失業給付に上乗せする特別措置を9月に終了しており、伸び率は8月と比べると鈍化しました。

2021年10月

7-9月GDP、2四半期連続でプラス

29日発表した2021年7~9月期のGDPは、前年同期比で4.8%増でした。

2四半期連続でプラス成長となりました。

ただ新型コロナウイルスの感染再拡大や自動車生産の縮小により、20年7~9月期の落ち込み(8.7%のマイナス)を補いきれませんでした。

メキシコはコロナの感染拡大による落ち込みから回復しつつありましたが、21年7~9月期は第3波の到来で再び一時的に経済活動を制限しました。

自動車生産の落ち込みも回復スピードの鈍化につながっています。

実際、メキシコの7~9月の自動車生産台数は66万6975台と、前年同期比27%減となりました。

世界的な半導体不足が響いたようです。

自動車生産が前年同月比で33%減少

6日発表された9月の自動車生産台数は20万8092台と、前年同月比33%減となりました。

世界的な半導体不足の影響が続いており、3カ月連続で前年の水準を下回っています。

2020年9月は新型コロナウイルスの感染拡大による落ち込みからは回復していました。

メキシコではコロナの影響で20年4月に工場の稼働がほぼ止まり、5月から徐々に各社の稼働が再開していました。

20年9月の生産台数は前年同月比4%減の水準まで持ち直していた状況です。

メキシコへの送金が過去最高を記録

メキシコ銀行は1日、外国からメキシコへの8月の送金額が前年同月比33%増の47億4400万ドル(約5300億円)と過去最高を更新したと発表しました。

メキシコでは送金は原油収入の2倍以上に相当する重要な収入源で、新型コロナウイルス禍からの経済回復を後押ししています。

前年同月を上回るのは16カ月連続です。

6カ月連続で40億ドルを上回りました。

1~8月累計では329億3100万ドルと、前年同期比で25%増えています。

対ドルでのメキシコ通貨ペソ高の進行を受け、8月はペソベースでは20%増となりました。

2021年9月

メキシコへの送金が過去最高に

1日、外国からメキシコへの7月の送金額が前年同月比29%増の45億4025万ドル(約5000億円)だったと発表しました。

2021年5月を上回り、過去最高となりました。

主要な労働先である米国では経済が回復している一方で、失業給付の特例加算も続いており、母国の親族への送金の増加基調は続いています。

2021年8月

外国からの投資が増える

メキシコで外国企業による投資が目立ち始めています。

米家電大手ワールプールや英食品・日用品大手ユニリーバが増産投資を発表しました。

輸出の8割が向かう米国の経済が好調に推移し、2020年7月に北米で新しい通商協定が発効したのも大きいと思われます。

ただメキシコの左派政権は民間企業による投資誘致や保護に熱心とはいえず、持続性に懸念は残っています。

2021年7月

第2四半期GDPは前年同期比で19.6%

30日発表された2021年4~6月期のGDPは、前年同期比で19.6%増でした。

19年4~6月期以来のプラス成長となりました。

主要輸出先の米国経済が回復しているのを受け、製造業を中心に持ち直しています。

メキシコは新型コロナウイルスの感染が広がる前から厳しい経済状況で、21年1~3月期までは7四半期連続でマイナス成長でした。

1年前の20年4~6月期は新型コロナの打撃が最も大きく18.7%減でしたが、1年後にその分を取り戻しました。

21年4~6月期の分野別は製造業や鉱業などの第2次産業が28.2%増と、最も伸びが大きくなりました。

農業などの第1次産業は6.8%増、金融・サービス業などの第3次産業が17%増でした。

6月の車生産は26万台

7日発表された6月の自動車生産台数は26万3955台と、前年同月比6%増となりました。

世界的な半導体不足の影響は続いているものの、4カ月連続で前年の水準を上回っています。

5月のメキシコへの送金が過去最高を更新

1日、外国からメキシコへの5月の送金額が45億1461万ドル(約5000億円)だったと発表がありました。

前年同月比31%増えました。

2021年3月(41億5732万ドル)を上回り、過去最高です。

前年同月を上回るのは13カ月連続で、ここ3カ月は40億ドル以上で推移しています。1~5月累計では191億ドルと、前年同期を22%上回っています。

米国で働くメキシコ人から、新型コロナウイルスで苦境の親族向けに送金するケースが多いようです。

バイデン米政権は3月に失業給付の特例加算を9月まで延ばすことを決めており、送金は当面は堅調に推移する可能性が高いと思われます。

送金の受け取り手は貧困層が目立ち、メキシコの消費下支えにつながっています。

2021年6月

自動車生産は昨年同時期の10倍

6月4日発表となった5月の自動車生産台数は24万1442台となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大で大幅に落ち込んでいた前年同月(2万2862台)の10倍以上に増えました。

ただ世界的な半導体不足の影響で、各メーカーが工場の稼働日を減らす動きは続いているようです。

2021年5月

海外からの送金額が過去最高

メキシコ銀行は5月3日、外国からメキシコへの3月の送金額が41億5187万ドルだったと発表しました。

前年同月比3%増え、2020年3月(40億4482万ドル)を上回って、過去最高を更新しました。

米国で働くメキシコ人就労者から、新型コロナウイルスで厳しい生活環境の親族への送金が堅調に推移したものですす。

前年同月を上回るのは11カ月連続で、1~3月累計では106億2327万ドルと、前年同期を13%上回りました。

2021年4月

1-3月期GDPは2.9%減

4月30日発表された2021年1~3月期のGDPは、前年同期比で2.9%減となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大で、ビジネス活動の制限が強まりました。

停電が起きて自動車工場などの稼働が止まったことも響いたと思われます。

前年同期比でのマイナスはこれで6四半期連続です。

前の四半期に比べると0.4%増でした。

新型コロナの打撃が最も大きかった20年4~6月期を底にプラス成長は保ったものの、そのペースは緩やかにとどまっています。

インフレ率が2年ぶりの高水準

4月8日発表された3月の消費者物価指数は、前年同月比4.67%上昇しました。

これはアナリストの予想中央値と一致しています。

前月比では0.83%上昇です。

メキシコ銀行は、インフレ目標を3%からプラスマイナス1ポイントに設定しています。

中銀総裁は、今後の政策決定では統計重視の姿勢を取ると説明しており、今後の対応が注目されます。

中銀は3月25日の会合で、政策金利をほぼ5年ぶり低水準の4%に据え置くことを決定していました。次回会合は5月13日です。

新車販売、13か月ぶりの前年同月比の水準へ

4月6日、3月の国内新車販売台数が前年同月比9%増の9万5487台だったとの発表がありました。

新型コロナウイルスの感染拡大による販売への影響は2020年3月から出始めており、13カ月ぶりに前年同月の水準を上回りました。

2020年3月の販売台数は19年3月比で26%減っていました。

2021年1~3月累計では25万9013台と、前年同期を13%下回っています。

2021年3月

インフレ率が加速

メキシコの3月前半のインフレ率は伸びが加速し、中央銀行の目標レンジ上限を上回ったようです。

3月25日の金融政策決定会合を控え、利下げを予想していたエコノミストらに見通し変更を促す内容となりました。

中銀はインフレ目標を3%からプラスマイナス1ポイントに設定しています。

エコノミスト23人のうち約半数が2019年8月以降で13回目となる利下げが行われると予想していました。

新車販売台数は12か月連続で前年同期比を下回る

3月3日、2月の国内新車販売台数が発表され、前年同月比21%減の8万2323台でした。

12カ月連続で前年同月を下回りました。

新型コロナウイルスの感染拡大で、首都圏を中心に自動車販売店が営業を停止したのが響きました。

2月としては2014年以来の少ない水準でした。

1~2月累計では16万3526台と、前年同期を22%下回っています。

2021年2月

2020年のGDP確報値は速報値と同水準

メキシコ政府は2月25日、2020年のGDP確定値が前年比で8.5%減少したと発表しました。

速報値の時にレポート済みですが、マイナス成長は2年連続で世界恐慌時の1932年(14.8%減少)以来の水準です。

新型コロナウイルスの感染が広がり、主力の自動車関連などが振るいませんでした。

インフレ率は加速するも引き続きインフレ目標の範囲内

2月9日に発表となった1月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.54%と、市場予想(3.45%)、前月(3.15%)を上回りました。

今回のCPI上昇の大半は原油価格などエネルギー価格の上昇によると見られます。

一方で観光などのサービス価格は物価の引き下げ要因となっています。

結果的には上昇要因と下落要因が相殺され、今後のインフレ率はメキシコ中銀のインフレ目標である3%(±1%)に収まる展開が想定されています。

2021年1月

2020年通期のGDPは80年ぶりの落ち込み

1月29日発表の20年通年のGDPは2019年比8.5%減と、1932年(14.8%減)以来の落ち込みとなりました。

下落幅はメキシコの金融危機後の95年、リーマン・ショック後の09年よりも大きくなりました。

10~12月期は前年同期比で4.6%減と、6四半期連続でのマイナス成長です。

その一方で、政府は財政拡大による経済対策に消極的です。

IMFによると、メキシコの新型コロナ対策の財政支出はGDP比で0.7%。先進国の平均は8.9%で、新興国の3.1%も大きく下回っています。

中央銀行が20年12月時点でまとめた民間機関による21年の実質経済成長率予想は3.54%です。

IMFの予測では、実質GDPが19年の水準を上回るのは2024と見込まれており、感染者数が世界で3番目のブラジルが23年に戻るのと比べても遅れそうです。

景気回復の勢いは弱まる

メキシコの景気回復は昨年末にかけて勢いを失ったものの、対米輸出の大幅増加で急激な減速は免れたようです。

1月29日発表の昨年10-12月のGDP速報値は前期比3.1%増でした。

7-9月の12.1%増を大きく下回っており勢いを失いました。

債務削減を目指すロペスオブラドール政権が刺激策の要求を退ける中、内需の回復はもたついています。

一方、自動車メーカーなど輸出産業は、米個人消費の持ち直しで堅調な需要に支えられているようです。

貿易黒字が過去最高

1月28日発表の2020年の貿易収支は344億7644万ドルの黒字となっりました。

新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済の低迷で原油や工業製品の輸出は減りましたが、国内経済への打撃も大きく、ガソリンなど輸入の大幅減が収支改善につながりました。

報道では2020年の黒字額は「過去最高」だったようです。
データが遡及可能な1991年以降でこれまで最大だった95年(70億ドル)の約5倍の水準です。
メキシコの貿易収支は通常は赤字で、黒字は過去30年で6度目となります。

2020年の車生産は7年ぶりの低水準

1月8日発表された2020年の自動車生産台数は19年比20%減の304万178台となりました。

2013年以来、7年ぶりの低水準です。

新型コロナウイルスの感染が広がった4~5月にかけて大半のメーカーが工場の稼働を完全に停止したのが響きました。

前年の水準を下回るのは3年連続です。

インフレ率は7か月ぶりの低水準

1月7日発表された2020年12月の消費者物価指数は、前年同月比3.15%上昇でした。

野菜や果物の伸びが抑えられ、7カ月ぶりの低い水準となりました。

中央銀行の政策目標の上限である4%を2カ月連続で下回っています。

これで、次回2月会合では利下げを再開するとの声が強くなっています。

2020年の新車販売は9年ぶりの低水準

1月6日、2020年の国内新車販売台数が19年比28%減の94万9353台だったと発表しました。

2011年(90万5893台)以来、9年ぶりの低水準となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大で販売店が営業を停止したことが響きました。

これで4年連続で前年の水準を下回る事となりました。

特に2020年の下落幅は、メキシコの金融危機時の1995年(62%減)以来の大きな落ち込みとなりました。

2020年12月

インフレ率鈍化で利下げの可能性高まる

12月9日発表となった11月の消費者物価指数は、前年同月比3.33%の上昇でした。

中央銀行の政策目標の上限である4%を4カ月ぶりに下回りました。

野菜や果物の価格下落が要因です。

インフレ鈍化を受けて、12月17日に予定されている次回会合で、中銀が再び利下げに動く可能性が高まっています。

自動車生産、2か月連続で前年実績を上回る

12月4日発表された11月の自動車生産台数は31万2184台と、前年同月比1%増えました。

2020年で最多だった10月の水準は下回ったものの、2カ月連続で前年を上回りました。

2020年11月

インフレ率、3か月連続で中銀目標上回る

2020年11月9日発表された10月の消費者物価指数は、前年同月比4.09%上昇しました。

中央銀行の政策目標の上限である4%を3カ月連続で上回りました。

2019年5月(4.28%)以来の高い上昇率となりました。

天候不順で野菜や果物の価格上昇が要因と思われます。

自動車生産が2020年で最多

2020年11月9日発表された10月の自動車生産台数は34万7829台と、前年同月比9%増えました。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う工場の稼働停止から回復しており、2020年で最多となりました。

新車自動車販売台数が前年同月比21%減

2020年11月5日、10月の国内新車販売台数が前年同月比21%減の8万4307台だったと発表しました。

メキシコで新型コロナウイルスの感染が拡大する前の3月(8万7517台)並みの水準だったものの、8カ月連続で前年同月を下回っています。

10月としては2012年以来の低い水準に落ち込みました。
2020年1~10月累計の販売台数は74万8501台で、前年同期比で30%減です。

2020年10月

7-9月GDPは前四半期比12%プラス

2020年10月30日発表となった2020年7~9月期のGDPは、前の四半期に比べて12%増となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大で大幅に落ち込んだ4~6月期(17.1%減)からは回復しました。

前四半期比でのプラスは19年1~3月期以来、6四半期ぶりとなりました。

前年同期比では8.6%減で、6四半期連続でのマイナスです。

前四半期比での分野別では、

  1. 鉱業や製造業などの第2次産業が22%増と回復をけん引
  2. 農業の第1次産業は7.4%増
  3. 金融・サービス業などの第3次産業は8.6%増

自動車生産台数は7~9月に約89万台と、前年同期比6%減の水準まで戻りました。

ただ雇用情勢の悪化を受けて、サービス業を取り巻く環境は厳しいようです。

9月の消費者信頼感指数は36.3と、新型コロナの感染者がメキシコ国内で初めて確認された2月の水準(43.3)に届いていません。

メキシコ国内の新型コロナの感染は抑制できておらず、新規感染者数も高止まりしています。

メキシコ銀行が民間銀行などの予測を11月1日に集計したところ、20年通年の実質経済成長率見通しは9.82%減でした。

マイナス成長は2年連続とり、世界大恐慌時の1932年以来の落ち込みとなる可能性が出ています。

対メキシコ投資が復活の兆し

メキシコへの外国投資に回復の兆しが出てきたようです。

メキシコ政府によると、20年1~6月のメキシコへの外国企業による直接投資(FDI)は179億ドルでした。

新型コロナで社会経済活動は大幅に制限されましたが、前年同期と比べて0.7%減にとどまったようです。

中央銀行が10月1日時点で民間の予測をまとめたところ、20年通年FDIは246億ドルと見込まれています。

5月発表の予測(192億ドル)から大幅に上方修正されています。

19年実績にはおよびませんが、金融危機後の09年(178億ドル)は上回る予測です。

新型コロナ禍で企業収益が悪化するなかでも、メキシコへのFDIの落ち込みが限定的なのは、19年12月に北米の貿易新協定USMCAの発効にメドがつき、20年7月1日に実際に発効した効果が大きいと思われます。

ただ、一方で経済の先行きには大きな懸念があります。

メキシコの2020年の実質経済成長率はマイナス10%程度と見込まれています。

コロナウイルス感染者はかなりの数に上のぼりますが、ロペスオブラドール政権は積極的な財政出動には動かず、他の新興国と比べても回復には時間がかかるとみられています。

ロペスオブラドール大統領は就任以来、民間投資に否定的な姿勢が目立つなど、経済よりも人気を重視する政治家なので、引き続き政治に翻弄されそうな雰囲気です。

消費者物価指数は2か月連続で目標上限を超過

2020年10月8日発表された9月の消費者物価指数は、前年同月比4.01%の上昇でした。

中央銀行の政策目標の上限である4%を2カ月連続で上回りました。

保存がきく食品や農作物の価格上昇が目立っています。

中銀は9月まで11会合連続で利下げを実施し、政策金利は4.25%となっていますが、次回会合(11月12日)で利下げ継続なのか金利据え置きなのかは見方が割れています。

中銀は10月1日、民間銀行など37機関の予測を集計し、20年の物価上昇率が3.89%、21年を3.57%とする見通しを公表しています。

9月の自動車生産台数はコロナ前水準を回復

2020年10月6日、9月の自動車生産台数が30万1426台で、前年同月比5%減だったことが分かりました。

新型コロナウイルスの感染拡大で各メーカーが工場を停止する前の2月(32万6183台)以来の高水準となりました。

9月は対象12社のうち、6社が前年実績を上回りました。

ただ、アメリカのフォード・モーターが生産車種の切り替えを進めており、前月に続いて大幅減となったのが全体を押し下げました。

9月の新車販売台数は前月からほぼ横ばい

2020年10月2日、9月の国内新車販売台数が前年同月比23%減の7万7784台だった事が発表されました。

4月を底に販売台数は増加が続いていましたが、9月は8月(7万7092台)からほぼ横ばいでした。

前年同月を下回るのは7カ月連続で、9月としては2011年以来の低い水準に落ち込みました。

1~9月累計の販売台数は66万4194台で、前年同期比30%減となっています。

2020年9月

8月の消費者物価指数は4.05%

2020年9月9日発表された8月の消費者物価指数は、前年同月比4.05%の上昇でした。

2019年5月(4.28%)以来の高い上昇率で、中央銀行の政策目標の上限である4%を上回っています。

新型コロナウイルスによる経済停滞でインフレ率は4月にはいったん2.15%まで下がりましたが、5月以降は上昇率が4カ月連続で拡大しています。

飲料品や農作物の価格上昇が目立っています。

メキシコ銀行は物価上昇率の政策目標を2~4%に設定しています。

景気下支えのため、8月まで10会合連続で利下げを実施し、政策金利は4.5%となりました。

次回会合は9月24日に予定されており、インフレ率は高いものの、0.25%の利下げになると予想されています。

実際に中央銀行のジョナサン・ヒース副総裁は、まだ一段の利下げ余地があるとの見方を示しています。

自動車販売、8月としては2011年以来の低水準

2020年9月2日、8月の国内新車販売台数が前年同月比29%減の7万7092台だったと発表がありました。

8月としては2011年以来の低い水準に落ち込みました。

今年7月の実績(7万2897台)は6%上回っています。

前年同月を下回るのは6カ月連続となりました。

前年比の減少率は4月(65%減)が最も大きく、その後は徐々に縮まっています。

20年1~8月累計の販売台数は58万6410台で、前年同期比31%減です。

メキシコ自動車販売協会は20年通年で27%以上の減少になるとの見通しを示していて、9月2日の声明では、引き続きの需要回復には時間がかかると指摘しています。

2020年8月

GDP予想を改訂

2020年8月26日、メキシコ銀行は2020年の実質GDP成長率見通しを改訂しました。

それによれば、2020年の年間のGDP成長率は▲8.8%~▲12.8%になるとの予想です。

7月の消費者物価指数を前年同月比3.62%プラス

2020年8月7日、メキシコが発表した7月の消費者物価指数は、前年同月比3.62%上昇しました。

今年2月(3.7%)以来の高い上昇率です。

新型コロナウイルスの感染拡大が続き、需要が高まった加工食品やアルコール飲料の価格上昇が目立っています。

経済停滞でインフレ率は4月にはいったん2.15%まで下がりましたが、5月以降は上昇率が拡大しています。

メキシコ銀行は物価上昇率の政策目標を2~4%に設定していますが、景気を下支えするため、6月まで9会合連続で利下げを実施しており、政策金利は5%となりました。

今月13日に予定される次回会合でも0.5%の利下げが見込まれています

2020年7月

2020年4-6月のGDPは前期比▲17.3%

2020年7月30日発表のメキシコの2020年4~6月期のGDPは、前の四半期に比べ17.3%減でした。

遡れる1994年以降で最も悪い水準となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大で主要輸出先のアメリカへの輸出が落ち込んだ事が主因です。

落ち込み幅はリーマン・ショック後の2009年1~3月期(5.1%減)の3倍超です。
これでマイナス成長は5四半期連続で、前年同期比では18.9%減でした。
ただ、7~9月期は、4~6月期比で4~5%程度のプラス成長になるとの見方が多いようです。

車生産が回復

メキシコの自動車生産が回復してきたようです。

2020年7月7日発表になったた6月の自動車生産台数は23万8946台と、5月に比べて11倍に増えました。

依然として前年同月比では29%減の水準ですが、生産体制の復旧は進んでいるようです。

コロナウイルス感染問題で、自動車会社も3月下旬に工場の稼働を止めたものの、その後感染防止対策を導入し、5月下旬から順次生産体制を整えてきていました。

6月の自動車販売

2020年7月2日発表の6月の国内新車販売台数は、前年同月比41%減の6万2837台でした。

6月としては2010年(5万9910台)以来の低い水準に落ち込んだものの、今年5月の実績は50%上回りました。

前年同月に比べた減少幅では、4月(65%減)と5月(59%減)よりも緩和されました。

新型コロナウイルスの感染拡大で自動車販売店が3月から店舗営業を停止してところから、6月は再開した事が要因です。

電話やネットを通じた販売も徐々に浸透しているようです。

もっとも、先行きが引き続き厳しい事に変わりはありません。

2020年6月

5月の自動車生産台数は前年同月比で94%減

2020年6月5日発表となった5月の自動車生産台数は2万2119台と、前年同月(35万60台)に比べて94%減少しました。

各社は新型コロナウイルスの影響で3月下旬から工場の稼働を止めていましたが、5月18日以降に生産体制を整えている段階です。

5月は、4月実績(3722台)の6倍近くに増えています。

ゼネラル・モーターズ(GM)の生産台数が最多で、8970台、フィアット・クライスラーは3291台、トヨタは2755台でした。

自動車販売数は約4万2000台

2020年6月3日に発表された5月の国内新車販売台数が前年同月比59%減の4万2028台でした。

5月としては1997年(3万4260台)以来の低い水準に落ち込みました。

ただ、販売台数は4月実績を20%上回りました。

2020年1~5月累計の販売台数は37万3608台と、前年同期に比べて30%減少しています。

製造業PMIは引き続き50を割り込む

2020年6月1日、IHSマークイットが発表した5月のメキシコPMIは38.3でした。

2011年の調査開始以来最低となった4月の35.0からは上昇したものの、拡大と縮小を分ける50を引き続き割り込みました。

引き続き新型コロナウイルス感染拡大抑制のための規制で、工場閉鎖や需要鈍化、信頼感の低下が見られたようです。

2020年5月

4月のインフレ率は2015年以来の低水準

2020年5月7日に発表された4月の消費者物価指数は、前年同月比2.15%の上昇でした。

2015年12月(2.13%)以来の低い上昇率となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大で、ガソリンや観光関連の価格が下がった事が要因です。

3月は3.25%でしたので大幅な下落です。
メキシコ銀行は物価上昇率の政策目標を2~4%に設定しており、一応その範囲にはあります。

中央銀行、民間予測を集計した成長率予想を発表

2020年5月4日、中央銀行は民間銀行などの予測を集計した2020年の成長率予想を発表しました。

それによれば、2020年の実質経済成長率がマイナス7.27%になるとの事です。

2020年3月時点ではマイナス3.99%だったので、大幅に下方修正された形です。

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