【最新】インド株式の動きとまとめ

ここではインド株式の動きについてフォーカスしてみていきます。SENSEXなどインド株式指数の動きなどを中心に定点観測していきます。

金融政策や政治的な動きについては別の記事でご確認ください。

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インド経済の基本的な強み

インドは世界的に見ても有数の潜在力の高い国と言えます。

  1. 人口13億人の経済規模
  2. 生産年齢人口が増加する人口ボーナス期にあること
  3. モディ首相が推し進める一連の構造改革(インフラ投資・整備、税制・財政改革、メイクインインディアによる製造業育成)
  4. 海外からの直接投資の増加による製造業の拡大
  5. 国際競争力の高い業種・企業の存在(IT、医薬)

など、中長期的なインド経済の強みはざっとあげるだけでもこれほどあります。

【執筆中】

インドの株式指数(チャート)の推移

インドの代表的株式指数、SENSEXの推移です。


2022年9月

引き続き堅調なインド株

インド株の堅調さが際立っています。

今年に入り、インフレ鎮静化のためアメリカをはじめとする世界の中央銀行が利上げを相次いで行ったため、世界の株式市場は大きく調整しました。

結局9月になっても世界株の値動きは荒い状況となっていますが、インド株は過去最高値に迫る堅調な展開となっています。

年初来のリターンは、MSCI全世界株指数の▲15.9%に対し、インドの代表的な株価指数のSENSEX指数は9月時点で+3%を超えています。

堅調な背景には、ここ最近の原油安の傾向と相対的に高い経済成長への期待があるとみられます。

原油安でインド株式が上昇

アジアの株式市場はまちまちな動きながら、原油価格の下落を受け、インドの上昇が目立つ展開となっています。

【直近3か月のSENSEXの推移(出所:TradingView)】

【直近3か月のWTIの推移(出所:TradingView)】

©Trading View

2022年8月

0.5%の利上げも、株式市場は反応せず

インド準備銀行は8月5日、政策金利(レポ金利)を0.5%引き上げて5.4%にすると発表しました。

インフレ抑制とともに通貨ルピーの防衛を図る目的です。

今回で、政策金利のレポ金利は0.5ポイント引き上げられ5.40%となり、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前と同水準となりました。

中銀は、2022年通年のCPIの伸び率が⽬標レンジの「4±2%」を上回ると⾒込んでおり、これでは中銀の責務(3四半期以内にCPI伸び率を⽬標レンジへ回帰させること)が果たせないこと
となります。

そのため、インフレ抑制へ断固とした引き締めを⾏う姿勢を⽰す必要があったわけです。

インド国債相場は下落する一方、ルピーは上昇しました。

【直近半年のインドの政策金利の推移(出所:TradingView)】

©Trading View

利上げは3会合連続です。

インド中銀は新型コロナで打撃を受けた経済の回復後押しが求められる一方、足元で許容範囲を超えるインフレに直面しており、苦渋の対応を余儀なくされています。

【直近1か月のSENSEX指数の推移(出所:TradingView)】

株式市場は大きく反応はしなかったようです。

2022年7月

【2022年7月のSENSEXの動き(出所:TradingView)】

©Trading View

他の新興国に比べて上昇率高い

SENSEXの7月の月間騰落率は前月比で9%高となり、中国の上海総合指数(4%安)やタイのSET指数(1%高)など他のアジア新興国と比べて上昇が目立ちました。

インドの自動車の販売台数は新型コロナウイルス禍前の水準にまで回復している状況で、大手のマルチ・スズキが7月27日に発表した2022年4~6月期の純利益は前年同期比2.2倍に拡大しています。

IMFによるインドの実質経済成長率見通しは22年に7.4%、23年に6.1%と中国(22年3.3%、23年4.6%)など他の新興国と比べても大きくなっており、元々期待値が高い国だけあって、懸念が払しょくされると大きく上昇します。

2022年6月

【2022年6月のSENSEX指数の推移(出所:TradingView)】

©Trading View

利上げ局面で上値重い

6月も利上げを行うなど、インドは金利上昇局面となっており、株価の上値は重くなっています。

6月8日の利上げを受けて、SENSEX指数は、下落基調となっています。

金利上昇に加えて、インフレ率の高止まりが景気減速を招くとの懸念が重荷となっているとみられます。

インフレ鎮静化の兆しがみえるまで上値の重い展開が想定されます。

海外投資家は足踏みも底堅い

インド株式は今年に入り、FRBの金融引き締め加速観測や、ロシアのウクライナ侵攻による原油価格の上昇、中国のゼロコロナ政策によるロックダウンなどを受けて、上値の重いやや軟調な展開となっています。

SENSEX指数は、FRBの金融引き締め加速を警戒した世界的な株安を受けて、3月上旬に53,000ポイントを割り込みました。

その後60,000ポイントを回復したものの、米国株が大きく下落したことを受けて、インド株も同様に下がり、ボラティリティの大きい展開となっています。

インド株下落の背景は、米国の金融引き締め加速を受けて海外投資家が新興国への投資を引き揚げていることがあるでしょう。

実際、インド株市場への海外資金フローをみると、今年に入ると大幅な売り越しになっています。

ただ、それでもインド株はそれなりに底堅く推移しているのです。

元々のインド経済のポテンシャルに加えて、最近では、中国によるゼロコロナ政策の長期化や台湾有事などのリスクを懸念して、世界の有力資本が中国から流出する動きがみられる事や、物価高と金融引き締めが続くなかでも景気拡大が継続するとの予想があることから、上値は重いながらも底堅く推移する可能性があります。

2022年4月

【2022年4月のSNSEX指数の推移(出所:TradingView)】

©Trading View

インフレ率が想定以上に上昇し、下落

4月中旬のインドの株式市場は、3月のCPIが前年同月比+6.95%と市場予想以上に加速したことを受け下落しています。

食品価格の上昇が気がかりな材料ですが、燃料価格については政府補助金やベース効果を受け、前年比伸び率が低下しています。

2022年2月

【2022年2月のSENSEX指数の推移(出所:TradingView)】

©Trading View

海外マネーが離反するものの、国内投資家の買い意欲は強い

インドのモディ政権が財政赤字を穴埋めするために国営保険会社の上場を計画するなか、海外投資家によるインド株売りが世界的な金融危機以降の最高水準に達し、優良企業の株価が下落しています。

インド株式の売越額は1月だけで45億ドル(約5200億円)にのぼり、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まって以降で月間最大の規模となりました。

インドの代表的な株価指数SENSEXは2022年の年明けに世界の主要株価指数で最高レベルのパフォーマンスを示していましたが、その上昇分のほとんどが消えました。

インド株式市場で海外投資家の売却により売り越しになったのは1月で4カ月連続で、その期間中の売越額は93億ドルに達しています。

この金額は世界的な金融危機のさなかに売りが膨らんだ7カ月間に記録した過去最高の99億ドルに迫っています。

2021年にSENSEXは22%上昇したものの、今はその時の投資家の手じまい売りが主流となっています。

SENSEXは2月1日、インド政府の予算案発表を受けて1%以上上昇しました。

モディ政権は4月から始まる22年度の予算案で、対GDP比6.4%まで膨らむ財政赤字を削減するため、国営生命保険会社ライフ・インシュアランス・コーポレーション・オブ・インディア(LIC)の上場を計画しています。

国内のトレーダーが注目しているのは政府予算と月内に始まる主要4州の地方議会選で、いずれも1~3月期のインド市場の流れを決めるとみられています。

インド政府はLICの株式売却で得た資金を4月から始まる年度の財政支出計画に織り込みたい考えで、その上場時期が重要になります。

LICの正式な評価額は目論見書を待つしかありませんが、政府はこれまで最大2030億ドルと推計していました。

LICの上場において、政府は少なくとも5%の株式を売り出す必要があるとマーケットでは指摘されています。

5%を売り出せば調達額は102億ドルを超える見込みになるという事で、決済サービスPaytm(ペイティーエム)を運営する金融テック企業が昨年11月に上場した際の調達額25億ドルの4倍に相当します。

一部のマーケット関係者はLICのIPOが3月末までに実施され、同社の時価総額がインド企業有数の規模に達すると見込んでいます。

海外投資家によるインド株売りが続いているものの、インドの個人投資家は22年最大のIPO案件で一斉に動くとみられます。

国内投資家のインド株への投資意欲は今も非常に強く、個人投資家が株に注目しているのは、インドの実質金利がマイナス圏にあるためだと思われます。

2022年1月

FRBの年内利上げでハイテク株下落

FRBの年内の利上げ方針を受け、インドのハイテク株への逆風が吹いています。

これはインドに限った話ではなく、東南アジアでも同様です。

成長期待で買ってきた投資家が巨額の赤字を厳しく評価するようになっているようです。

2021年のインド企業のIPOに伴う調達額は171億ドルと過去最高でした。

東南アジア企業の調達額も154億ドルと、前の年の2.1倍に達していました。

インドのネット通販大手スナップディール、インドネシアの配車大手ゴジェックとネット通販のトコペディアが統合したGoTo(ゴートゥー)など、22年も大型案件の上場が見込まれていますが、にわかに不透明感が増しているようです。

中長期にアジアのネット通販市場や金融市場の成長余力が大きい点について、投資家の肯定的な認識は変わっていません。

しかし、赤字企業でも成長期待から買われてきた局面が終わり、今後は個々の企業の収益力や市場支配力の強さに焦点が移るかもしれません。

2021年11月

オミクロン株出現で軟調

11月26日に南アフリカでオミクロン株が確認されたこと等によりインド株式は調整色を強めつつあります。

インドのGDP発表日当日の株式及びインドルピーは前日比ほぼ横ばいで推移しており、成長率がRBIの予想を上回ったことの影響は限られたようです。

やはり、当面、株式やインドルピーはオミクロン株の感染力等に左右されるかもしれません。

2021年10月

CPIの伸びがインド株式の高パフォーマンスの背景の一つ

足元のインド株式が史上最高値圏で推移する一方、新興国株式は2021年5月頃を境に下落傾向となっています。この違いを生んだ一つはCPIの動向かもしれません。

10月中旬時点のインド株式の年初来のパフォーマンスは+25%程度と、同期間の新興国株式(MSCI)の-3%程度を大きく上回っています。

これはCPI動向の違いも影響しているものと思われます。

主要新興国のCPI(前年同月比)動向を見ると、低下基調にあるインドに対し、多くの国は上昇傾向となっています。

IPOブームに沸く

楽観的な景気見通しと個人投資家の資金流入を追い風に、インドの株式相場が活況です。

SENSEXは過去最高値を何度も更新し、インド企業が市場で資金調達する絶好の機会ともなっています。

投資家に株を売りつけようとしているのは民間会社だけではありません。

インド市場では今、大富豪やベンチャーキャピタル、インド政府までが株式売却にいそしんでいます。

インド政府は国有企業のIPOを計画しています。

ライフ・インシュアランス・コーポレーション・オブ・インディア(LIC)の政府保有株を10%まで売り出して9000億ルピーを確保し、インド最大のIPOとなる見通しだ。株売却で得た資金は社会保障の不足分に充て、悪化する財政のてこ入れを図る予定です。

インドの財閥もIPOブームの波に乗っています。

アディティヤ・ビルラ・グループは傘下の投資信託事業を上場させましたし、アダニ・グループもシンガポール企業と合弁で設立した食用油の会社の上場申請を済ませました。

インドで時価総額最大のリライアンス・インダストリーズを率い、国で一番の富豪でもあるムケシュ・アンバニ氏はIPOを2社予定しています。

グーグルやフェイスブック、プライベート・エクイティ・ファンドのKKRも投資する同社の携帯電話会社リライアンス・ジオと小売部門のリライアンス・リテールです。

専門家からは一部の銘柄が極端に割高との指摘もあります。

SENSEXのPERは31倍程度とITバブルや1990年代半ばに比例する水準で高止まりしています。

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