2018年10月30日更新。
この国の事を理解するためにはこの国のトップに君臨する人間について知る必要があります。
習近平です。
習近平を知るためにはこの国の統治機構を知る必要があります。
というわけで、習近平と共産党の統治機構の一部分についてまとめてみる事にしました。
中国に関する本ブログは↓!!
米中貿易摩擦については↓
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中国の統治機構
中国 国家主席、共産党総書記、軍事主席
この国のトップとして君臨するために大切なポストがいくつかあります。
国家の代表としての国家主席、共産党のトップとしての共産党総書記、軍のトップである共産党中央軍事委員会主席(軍事主席)です。
特に、中国は共産党の国であること、国を掌握するには人民軍をコントロールする必要があること、等から総書記、軍事主席が重要で、国家主席はやや形式的な面があるとも言われます。
いずれにせよ、2018年現在において習近平はこの三つすべてに就任しています。国のトップよりも共産党のトップの方が序列としては上というのが、他の国からすると不思議です。
全人代(全国人民代表者会議)
全人代(全国人民代表者会議の事で、国会に相当します)は毎年1回開かれ、国の重要事項を決定します。
その場で議題が提出され多数決を取ります。もちろん全て根回しされての事なので、決議自体は出来レースです。会期は今までは10日間程度が多かったようです。
2018年の全人代は注目されていました。
国家主席や首相など国家人事を5年ぶりに改選する手続きに加え、14年ぶりの憲法改正を行う為です。
この改正によって、最高指導者の在任期限が事実上撤廃されることとなりました。憲法改正の記述は以下をご確認ください。
2018年の全人代では習近平が国家主席に選ばれたのはもちろんのこと、彼の側近であり、昨秋に引退した王岐山が異例の形で国家副主席に選出され外交を担当する事となりました。
彼は序列は八位ですが、事実上ナンバー2と言われています。逆に李克強は首相に再任されたものの、その存在感は薄れたと言われていました。
習近平とは
現在の中国の最高指導者です。
2012年より共産党総書記を務めています。父親の習仲勲も政治家で国務院副総理まで務めた人物。
習近平は太子党の一員で精華大学の出身。
太子党とは共産党の高級幹部の子弟等で特権階級にいる者たちのことを指します。
世襲的に受け継いだ特権を基にして、大きな影響力を持っているのです。習近平も父親の築いた人脈やネットワークをフル活用して今の地位を手に入れています。
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