【最新】中国株式マーケットの経緯とまとめ

ここでは中国株式に絞って内容を追記していきます。

中国株式市場は上海や香港、A株市場など色々な切り口がありますが、それらすべてを中国株式市場でひとくくりにしてまとめていきます。

中国は世界第二位の経済大国で、マーケット規模も大きく、また世界的な指数にもA株が新たに組み込まれる等、存在感が日増しに高まっている市場です。

日本でも中国株式に投資をするETFや投資信託は沢山ありますので、それらへの投資の検討材料としてこのブログをご活用ください。

中国株式市場(上海総合及び香港ハンセン(H株))のチャート

invstem.com

まずはチャートから。

下のグラフの「000001」で上海総合、「HSI」で香港ハンセン指数をご覧いただけます。(出所:TradingView)


H株は香港の頭文字であるHから取られており、香港証券取引所に上場している中国本土企業を総称してH株と言います。海外投資家が中国株を取引きしたいと考えたとき、このH株を取引する事が一般的でした。

中国H株と中国A株の違い

中国株のマーケットは本土市場と香港市場の二本立てで構成されています。A株はこの内本土市場で取引される銘柄の一部を指して使われており、上海証券取引所と深セン証券取引所に上場している銘柄が多いです。

一方でH株は香港で外国人含め取引ができる銘柄をいうのです。

A株を含めた中国本土市場の株売買は、様々な規制が存在しており、外国人にとっては直接投資を行うのはなかなかハードルがあります。

もっとも、個人の投資家でも投資信託経由でA株に投資することは普及しているため、本土市場の銘柄に投資をしたいと思っている人は投資信託で間接的に投資をするのも一つの手です。

本土株(上海市場と深セン市場)の中のA株とB株

中国本土の上海市場と深セン市場で取引される株式には、それぞれA株とB株の2種類があります。

このA株とB株はどちらも本土企業が発行するまったく同一の株式なわけですが、取引を行う投資家の違いによって分けられています。

A株とは、中国国内で上場され、中国A株市場で取引されている株式のことを言っており、基本的に中国の国内投資家専用の市場となっています。

B株とは、外貨建ての株式のことを指しています。しかし、B株も外貨で取引されるものの、人民元建てで表記されています。

これまでの中国株式市場 相場のトピック

ゼロコロナ政策 負の影響

2020年、全世界が新型コロナウイルスで大きくダメージを受けていた時、中国は比較的良好な経済状態を維持していました。

しかし、2022年2月ごろより、遅ればせながら中国でCovidが蔓延してから自体が変わり始めます。

中国政府は、新型コロナウイルス患者の完全封じ込めを意図して、上海市などの大規模都市で大規模なロックダウンを実施したのです。

いわゆるゼロコロナ政策です。

これによって中国の経済状況は完全にストップ。中国株はもちろんのこと、全世界に大きな負の影響を与えてしまう事になったのです。

米中貿易摩擦

アメリカのトランプ政権時に始まった本格的な米中貿易摩擦問題。これによって中国株式市場は大きく売られたと言っていいでしょう。

代表的な香港株式市場の指標であるCSI300の推移を見てみましょう。

【2018年以降のCSI300の推移(出所:TradingView)】

2018年の米中貿易摩擦によって大きく下げている事が分かります。

中国株式はこれ以外にも共産党の政策で大きく影響を受けることが多々あり、この点はある意味諦めておく方が精神衛生上良いでしょう。

2020年のコロナ相場における中国株式市場

2020年は世界中が新型コロナウイルスの問題で右往左往したタイミングだったわけですが、中国は欧米の株式市場に比べると比較的ダメージが小さめに済んだ印象です。

【2020年のCSI300指数の動き(出所:TradingView)】

テック企業(アリババやテンセント)への締め付け

テック企業への締め付けが始まったのは、2021年の上半期でした。

共産党指導部が締め付けを強めるアリババ集団をはじめ、テンセントなど主要10社合計の時価総額は201年の2月をピークにして下落し始めたのです。

たった3か月でテック企業主要10社の時価総額は90兆円近く減少したのです。

【2021年初頭から7月にかけてのCSI300の推移(出所:TradingView)】

【2021年初頭から7月にかけてのNasdaq Golden Dragon China指数の推移(出所:TradingView)】

【2020年前半の中国株式市場の推移(出所:TradingView)】

©Trading View

2022年5月以降の中国株式は逆行高も7月以降は若干息切れ

2022年前半の中国株は、アメリカの⾦融引き締めやウクライナ危機などの外部要因に加えて、中国国内で新型コロナウイルスの感染拡⼤による景気への悪影響が懸念され、3⽉から4⽉にかけて⼤幅調整する場⾯がありました。

しかし、5⽉以降は逆行高になりました。

この背景としては

  1. 政策総動員による政府の景気下⽀えの姿勢が鮮明になったこと
  2. 新型コロナ懸念の後退
  3. 上海市のロックダウン解除で経済活動が回復に向かったこと

などがあります。

また、テック企業への締め付けも徐々に弱まり、⽶中関係の改善期待も中国株浮上の追い風となったようです。

因みに2022年4月からCSI300指数を仕込み始めたとすると、7月上旬までの3か月の間におよそ20%は儲けられたはずです。

【2022年5月のCSI300の推移(出所:TradingView)】

【2022年5月のS&P500指数の推移(出所:TradingView)】

2022年7月の中国の株式市場は失速気味

【2022年7月の上海総合指数の推移(出所:TradingView)】

コロナウイルスの再拡大や、中国の住宅市場におけるネガティブなニュースが多くあったこと、政府が事実上今年の経済成長目標達成をあきらめた事がセンチメントの悪化につながった可能性があります。

中国株式のETF、投資信託

日本からでも証券会社の口座で香港証券取引所、上海証券取引所(A株市場)に上場している株式や投資信託、ETFに投資をすることが出来ます。

基本的には、現地通貨(人民元・香港ドル)を保有してなくても中国株式に投資することができます。ただ、これは為替ヘッジがされているという事ではなく、単純に手持ちの日本円をその時の為替レートと為替手数料を加味したレートで現地通貨に替えて投資をする、というだけですのでご注意を。

個別銘柄は香港上場のものならきわめて多くの銘柄に投資ができますし、ETFでも各種インデックスに沿ったものなど、ネット証券でも数十種類のラインナップがある事が殆どです。

執筆中

中国株式の今後の見込み

2022年9月時点において、中国株はゼロコロナ政策や地政学的な懸念、中国政府の政策支援が期待外れなど、いくつか弱含んでしまうテーマが多く存在しています。

ただ、少なくともゼロコロナ政策や地政学的な懸念といったものは、短期中期の一過性のものというとらえ方もできるため、今すぐに保有しているものを手放すには少し惜しいところがあるような気もします。

年後半にかけてまた統計の数値が戻ってくるタイミングになると株式市場もまた活気づいてくる可能性があります。

中国株式市場の過去の経緯を参考にして、今後の投資戦略を練る

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2022年9月

バイオ株が下落

中国のバイオテクノロジーや医薬関連株が下落しています。

9月12日、バイデン米大統領がバイオ産業の研究開発や生産の国内回帰を促す大統領令に署名した事が影響しています。

医薬品原料の生産などの中国依存を下げる狙いがあるとみられ、半導体に続いてバイオ分野でも米中対立が激化する懸念が強まっています。

【直近のCSIバイオメディスン指数の推移(出所:TradingView)】

©Trading View

中国株目利きの投資家が中国株放出

目利きの株主が、相次ぎ持ち中国株を手放しているようです。

こうした中国企業への出資で大きな利益を上げてきた投資家の動きは、中国共産党の習近平総書記が民間セクターに対する政府の監視を強める中で、大企業の先行きに対する不安が広がっていることを裏付けています。

政府が堅持している新型コロナウイルスを徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策も企業業績に影を落としており、注視が必要です。

中国株式が一か月ぶりの大幅上昇

9月6日の中国・上海株式市場で上海総合指数が3日続伸しました。

終値は3243.4466と前日比43.5348ポイント(1.4%)高で、8月11日以来およそ1カ月ぶりの上昇幅となりました。

【直近1か月の上海総合指数の推移(出所:TradingView)】

©Trading View

中国人民銀行(中央銀行)が前日、市中銀行から強制的に預かる外貨の預金準備率の引き下げを発表し、対ドルで約2年ぶりの安値にある人民元安に歯止めをかけるなど、当局への政策期待から幅広い業種で株が買われたようです。

コロナ懸念で、CSIは前週末比でマイナス

中国のコロナ懸念はなかなか収まりません。

海外のリスク回避の流れと、深セン市での新型コロナの感染拡大等が嫌気され、本土株のCSI300指数は前週末比で▲1.6%となりました。

【2022年8月~9月2日までのCSI300の推移(出所:TradingView)】

2022年8月

【2022年8月のCSI300の推移(出所:TradingView)】

【2022年8月の上海総合指数の推移(出所:TradingView)】

©Trading View

アメリカ上場回避の可能性が高まり、米上場の中国株が上昇

8月下旬、米国上場中国ADRの代表指数のナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数が大きく上昇しました。

中国ADRの米上場廃止の回避に大きな進展がみられたことが主な背景で、週間で10%程度も上昇しています。

【2022年8月下旬のナスダックゴールデンチャイナ指数(出所:TradingView)】

©Trading View

香港株が大きく上昇

8月25日の香港株式相場は、中国のハイテク株を中心に終盤にかけ大きく上昇しました。

中国政府が新たな刺激策を打ち出し、米カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム、いわゆるジャクソンホール会合を前に買いが入ったようです。

ハンセンテック指数は6%高で引け、4月以降で最大の上昇率となり、香港株の指標であるハンセン指数は3.6%高で終了しました。

【8月25日前後のハンセンテック指数の推移(出所:TradingView)】

©Trading View

自動車株が急落

8月23日の香港株式市場で自動車メーカー株が急落しました。

自動車部品の製造工場が集まる中国・四川省で政府当局が電力供給の制限措置を延長すると伝わったことが悪材料視されたようです。

完成車を含めて工場の操業に影響が出るとみられており、景気減速や一部地域の新型コロナウイルスの感染再拡大などもあり、中国市場の重荷になっています。

地政学リスク懸念が若干緩和されて上昇

8月の第二週は、地政学的なリスクの緩和で若干上昇しました。

中国軍が台湾周辺での軍事演習を8月10日で終了したと宣言したことや、事前予想を下回る物価関連指標などを好感し、CSI300指数は前週末比で+0.9%となりました。

【2022年8月8日の週のCSI300の推移(出所:TradingView)】

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不動産株が不安定

不動産株の不安定な動きが続いています。

7~8月にかけて償還日を迎えるオフショア米ドル建ての社債が多いことや、建築未完了物件への住宅ローン支払い拒否などを受け、資金繰りが不安視されることが背景にあります。

【直近3か月のCSI不動産指数の推移(出所:TradingView)】

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ゴールドマンは中国株への強気を維持

ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストは、地政学的リスクで短期的にボラティリティーがさらに上昇する可能性があると警告しながらも、中国株に関する強気の見方を維持しています。

ゴールドマンのストラテジストは8月4日のリポートで中国株の見通しについて、7-9月(第 3 四半期)の景気回復観測やインフレ抑制、緩和的政策に下支えされていると指摘し、地政学的緊張の一段の高まりがなければ、リスクリワード状況は再び好転すると予想しました。

米中対立激化観測で恩恵を受ける銘柄が急騰

中国半導体企業が8月3日に大幅高となりました。

ペロシ米下院議長の台湾訪問が米中関係に新たな波紋を広げたのを受け、中国の半導体メーカーが恩恵を受ける可能性があるとの見方が広がった事が背景のようです。

香港市場では中芯国際集成電路製造(SMIC)が一時9.8%高と、3月16日以来の大幅高となり、華虹半導体もm6.2%上昇しました。

中国本土市場ではSMIC株は一時6.2%上昇しています。

【2022年8月3日前後の香港ハンセンテック指数の推移(出所:TradingView)】

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アリババの好決算を受けて、ゴールデンドラゴンチャイナ指数は上昇

市場予想を上回るアリババの決算等を好感し、米国上場中国ADRの代表指数のナスダック・ゴールデン・中国指数は同+3.4%と大きく上昇しました。

本土株が地政学リスクを意識して下落したのとは対照的な動きです。

【2022年8月第一週のナスダックゴールデンドラゴンチャイナ指数の推移(出所:TradingView)】

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地政学リスクに身構える投資家

ここ最近、中国株を避ける理由が増えるばかりです。

ペロシ米下院議長が8月2日にも台湾入りするとみられる中で、地政学的リスクの高まりに投資家は身構えています。

8月2日の香港株式市場で、中国本土銘柄から成るハンセン中国企業株(H株)指数は一時3%を超える下げとなり、年初来の下落率が約20%に達しました。

中国本土のCSI300指数も一時2.8%安となりました。

【8月2日前後のハンセン指数の推移(出所:TradingView)】

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2022年7月

最終週は軟調

7月最終週の中国株式は軟調でした。

ゼロコロナ政策による局地的なロックダウンや、住宅ローン支払い拒否の問題などが重荷になったようです。

7月の政治局会議でも、追加の景気対策がみられなかったことや、2022年の経済成長目標の「5.5%前後」を事実上放棄したことを認めたことなども、失望感につながりやすかったのだと思われます。

【2022年7月のCSI300の推移(出所:TradingView)】

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【2022年7月の上海総合指数の推移】

滴滴グローバルへの調査決着で株式市場が上昇

中国は配車サービスの滴滴グローバルに対し、10億ドルを超える罰金を科す見通しだとの報道がありました。ただ、1年に及ぶ滴滴への調査が決着し、株式市場は前向きです。

香港上場の中国テクノロジー株は7月20日に上昇しました。

上記報道を受けてテクノロジーセクターへの締め付け終了期待があらためて広がったのです。

ハンセンテック指数は一時2.8%上昇し、特にアリババグループやフードデリバリーの美団の上げが目立っています。

【2022年7月14日~20日のハンセンテック指数(出所:TradingView)】

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住宅ローン支払い拒否で不動産株が下落

購入後に建設停止になった住宅に関し、購入者が集団で住宅ローンの支払いを拒否する動きが計230のプロジェクトに上ると伝わり、不動産株が売られました。

規模は限定的ですが、消費者の住宅購入意欲に影を落とし、不動産株が下落してしまいました。

但し、当局が工事再開などの前向きな対応を取り始めているため、問題は深刻にならずに済みそうな様相です。

【2022年6月下旬から1か月にわたるCSI本土不動産指数の推移(出所:TradingView)】

©Trading View

7月中旬時点では、若干の息切れ?

7月の中国株式市場のパフォーマンスは中旬時点では、若干の息切れ感があります。

【CSI300指数の直近の動き(出所:TradingView)】

©Trading View

ゴールドマンも中国株を選好

中国株は明るい材料になるとゴールドマン・サックス・もみているようです。

ゴールドマンのストラテジストは7月1日付のリポートで、過去の下落局面を分析した結果、米国がリセッション入りすると、新興市場の株価はさらに8-15%下落する可能性があると指摘しました。

しかし、MSCI中国指数には好機となり、マクロ経済指標の改善とともに上昇する可能性があるとの見方を示しました。

高インフレとそれに対応する中央銀行の政策が懸念され、MSCI新興市場指数は年初来で約19%下落しています。

しかし、ゴールドマンによると、過去にS&P500が少なくとも10%下げた時に新興市場指数は平均で26%下げてきたため、今回の下げはそれほどきつくはないという事です。

中国株が投資マネーの受け皿に

中国株が世界の投資マネーの受け皿となっています。

4~6月は中国株が4.5%高と主要国で唯一上昇しました。

【2022年4-6月の上海総合指数の推移(出所:TradingView)】

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新型コロナウイルス下での緩和的な金融政策が相場を下支えしています。

コロナ後の需要回復やネット企業統制の緩和期待、米国による対中制裁関税の引き下げ検討など好材料がそろい、6月の外国人マネー流入額は2021年12月以来の高水準となったようです。

2022年6月以前

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1 COMMENT

Frankie Burgun

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