【最新】ブラジルレアルの動きのまとめ

ここではブラジルレアルの動きに特化して記述していきます。

このブログでは既にブラジルに関連した記事を多数作成していますが、ここでは為替だけに特化しますので、多角的にご覧いただく場合は他の記事をご参考ください。

過去の経緯を網羅的にご覧いただきたい場合は、以下をご参考ください。

kindle unlimietdであれば無料でご覧いただけます。

ブラジルレアルのチャート(ブラジル・レアル円、ドル・ブラジルレアル)

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まずはいつも通りチャートからです。


過去の経緯を含めて網羅的にご覧いただきたい場合はこちら↓

ブラジルの通貨、ブラジルレアル

  2022年のブラジルレアルの見通しは・・・

まずはどの投資家も10月の大統領選挙を見極めています。ルラ氏になったとして、どこまで現実路線が採られるかも重要です。

やはりオススメはじっくり腰を据えて一定程度の金利収入を確保しつつ気長に押し目買いをしながらリターンを積んでいくといった所が正攻法ではないでしょうか。

仕込むタイミングは政治的な情勢をしっかり見据えておくことが大切でしょう。

ブラジルレアルの長期的な見通しは?ブラジルレアルの底は?

今後の見通しを考える場合、まずは直近の最下限はどこなのかを知っておく必要があります。

それは、

2020年5月12日 1米ドル=5.88レアル
2020年5月12日 対円で1レアル=18.0円で史上最安値を更新

の二つです。

【2020年~2022年6月までのUSD-BRYの動き(出所:TradingView)】

©Trading View

ブラジルレアル建て債券への投資

2022年現在、ブラジルの短期金利はかなり高いものとなっています。

このため、今発行されているブラジルレアル建ての債券はクーポンが高くなり、今後金利引き下げ局面に入る可能性が高いことを考えると、今ブラジルレアル建ての債券に投資をすることはありかもしれません。

(執筆中)

ブラジルレアルの今後の見通し

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繰り返しになりますが。。。

今後の見通しを考える場合、まずは直近の最下限はどこなのかを知っておく必要があります。

それは、

2020年5月12日 1米ドル=5.88レアル
2020年5月12日 対円で1レアル=18.0円で史上最安値を更新

の二つでしょうか。

ビッグマック指数(≒購買力平価)で考えた場合のBRL

もう一つ、通貨が割安か否かを考える時のツールであるビッグマック指数と実際のレートを検討してみましょう。

ビッグマック指数の説明等は↓をご参考ください。

割安な新興国通貨はどれだ??購買力平価(ビッグマック指数)で考える簡単チェック

日本のビッグマックは390円、ブラジルでは22.9ブラジルレアル(2022年2月現在)。

1BRL 17.03円(2022年2月末時点)

が購買力平価説を基にした簡易的なブラジルレアル・円の為替レートになります。

こうした所からすると今の為替レートは高めになっているという事ですね。

ブラジルレアルの急落・暴落の可能性は?

2018年7月のトルコショックの様に、極端なレアル安になる可能性はあるのか。

もちろん可能性はあります。

まずは政治の混迷です。

何度も繰り返しになってしまいますが、ボルソナロ政権がしっかりと政治改革を遂行できるか。

注意
例えば、汚職疑惑などで国会が空転したりすると、前政権や前々政権の様に遅々として物事が進まず、そのままレアルも下降といった事になりかねません。

もう一つは、やはりグローバル経済の低迷です。

貿易摩擦問題や、その他世界政治に絡む問題でリスクオフになったりすると新興国通貨はまず売られてしまいます。

例えば、2019年8月などには、なんとなくブラジルの内政(改革の進展など)などよりも米中摩擦の激化やアルゼンチンペソの急落といった外部要因でブラジル経済が危ぶまれる感じが強くなっていました。

【2019年7-9月ごろのUSD-BRLの動き(出所:TradingView)】

©Trading View

もっともこれはどの新興国通貨にも言える事であり、ブラジルレアル特有の問題ではありません。

ブラジルレアル安の理由、政治の混乱

2015年に史上最安値を更新した背景として、政治の混乱がありました。

現在も大統領選挙は混とんとしているので、政治不安につながるともっと大きな下落圧力につながる可能性があります。

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当時ブラジルレアルが回復したのは、ルセフ前大統領が辞職し、テメル大統領代行の大統領昇格となった後、政治機能の回復が見られたためです。
MEMO
2019年においてお政治が重要テーマであることは変わりありません。まずは年金改革の行方を見守る所からです。

2024年4月

久しぶりの為替介入を実施

4月1日、米ISM製造業景況感指数の上振れを受けて米ドル高・レアル安が進行し、為替介入を行いました。

ブラジル中銀は、足下の通貨安を受けて4月2日に2022年以来となる通貨スワップ入札を活用したレアル買いの為替介入を実施し、3日はレアルが反発しました。

【直近5年のUSD-BRLの推移(出所:TradingView)】

2023年10月

1レアル4ドル台へ戻す

財政健全化への取り組みなどが好感され、ブラジル・レアルが上昇しています。

対米ドルでは再び4レアル台に戻しています。

また、ボベスパ指数は世界株に対して逆行高となっており、国債利回りも全般に低下して、ブラジル国債指数は史上最高値を更新しています。

中銀の柔軟姿勢を示唆し、レアルは上昇

ブラジル中銀の金融政策担当ガリポロ理事が10月17日、為替相場が金融政策に及ぼす影響を懸念していると発言しました。

これは、レアル安が進みすぎると、利下げ幅を縮小する可能性を示唆したものです。

当然こういった中銀の姿勢はレアル相場の安定につながると期待され、レアルは上昇しました。

金利差縮小でレアルは軟調

レアルが対ドルで軟調に推移しています。

中央銀行が8月に利下げを開始したことを受けて、米国との金利差が縮小しているためです。

中銀は利下げを続ける意向を示しており、当面は軟調に推移する可能性が高そうです。

2023年9月

利上げ姿勢のアメリカとのコントラストでレアルは下落

ここのところのレアルは、高金利政策を続けるドルとの比較感の中で下落傾向にあります。

高金利政策を維持するFRBの方針と利下げを継続するブラジル中銀の方針とのコントラストが意識されているのでしょうか、ブラジル・レアルはドルなどの主要通貨に対して下落しています。

この傾向は一方向というわけではないのですが、8月以降そういった動きの中でレアルは動いているような気がします。

【直近半年のUSD-BRLの推移(出所:TradingView)】

2023年7月

再び上昇し、1年2か月ぶりの高値

ブラジルレアルが再び上昇しています。

7月28日に1㌦=4.6レアル台後半と2022年5月以来1年2カ月ぶりのレアル高・ドル安水準をつけました。

インフレが鈍化するなか、ブラジル中銀は政策金利を据え置いており、これが実質金利が上昇するとの見方につながって、レアルが買われているようです。

上値が重くなる

ブラジルレアルの上値が重くなってきました。

7月に入ると対ドルでは6月に1ドル=4・7レアル台半ばとおよそ1年ぶりの高値を付けていましたが、その後は伸び悩んでいます。

ブラジルの物価上昇率の鈍化で利下げ観測が浮上しており、レアルの重荷となっているようです。

2023年6月

4年ぶりのレアル高

レアル円は2019年3月以来の高値まで上昇しています。

6月14日にS&Pがブラジルの国債格付け見通しを「安定的」から「ポジティブ」に引き上げ、これが好感されたようです。

持続的な経済成長と新たな財政枠組みが、財務をより健全にさせる趣旨の説明がなされました。

新たな財政枠組み案はまだ上院で承認されていないため、このタイミングでの格付け見通し引き上げはサプライズと言えるでしょう。

【直近5年のBRL-JPYの動き(出所:TradingView)】

【直近5年のUSD-BRLの動き(出所:TradingView)】

成長率上振れでレアル高

ブラジルレアルが、成長率上振れで上昇しています。

1-3月期実質GDPの上振れを受け、今年の成長率の市場予想が1週間前の1.26%から1.68%に高まったことなどを好感し、ブラジル・レアルは対米ドルで上昇しました。

【直近1年のUSD-BRLの動き(出所:TradingView)】

2023年5月

利下げも意識してレアル安に

5月の最終週のブラジル・レアルは米ドルに対して下落しました。

新たな財政枠組み案の下院承認などが好感されてレアル高が進む場面もありましたが、米ドルの強さに加えて、インフレ下振れによる利下げ前倒し観測がレアル安に作用したようです。

アメリカの利上げ停止観測でブラジルレアルに資金流入

外国為替市場で上昇する新興国通貨が目立っています。

年初からの対ドル上昇率はブラジルレアルでは6%になっています。

米利上げ停止観測や金融不安の後退を受けて投資家が運用リスクを取りやすくなり、高金利通貨に資金が流れている可能性があります。

通貨は選別されていますが、先進国の利上げによる資金流出局面からの転換が鮮明です。

【年初来のUSD-BRLの推移(出所:TradingView)】

2023年3月

新しい財政の枠組みへの期待後退と中銀と政府の対立を嫌気

3月下旬のブラジル・レアルは軟調な動きです。

ハダジ財務相はルラ大統領の外遊(3月26~31日)前に新たな財政枠組み案を発表する意向を示していたものの、ルラ大統領はこのタイミングを否定したため、これが大統領が新たな財政枠組み案に納得していないと捉えられたようです。

これによって新たな財政枠組みへの期待が後退したほか、ブラジル中銀の利下げに慎重な姿勢も、高金利政策に批判的なルラ大統領との対立が更に深まるのではないかとの憶測が広がり、軟調な動きとなりました。

【直近3か月のUSD-BRLの推移(出所:TradingView)】

ドルが強い中でもレアルは上昇

3月上旬、米国で利上げ到達点の市場織り込みが切り上がる中においても、ブラジル・レアルは堅調です。

レアル円は前週末比で1%弱上昇です。

【直近半年のUSD-BRLの推移(出所:TradingView)】

2023年1月

年初はトリプル安に

ブラジル金融市場では、年初の1月2日と3日に株安・債券安(金利上昇)・通貨安のトリプル安となりました。

2日間の合計で、株式市場ではボベスパ指数が5.1%下落し、債券市場では10年国債利回りが12.7%から13.2%に上昇(債券価格は下落)、為替市場ではブラジル・レアル円が3.6%下落しました。

【年末年始を挟んだUSD-BRLの推移(出所:TradingView)】

【年末年始を挟んだボベスパ指数の推移(出所:TradingView)】

【年末年始を挟んだブラジル10年金利の推移(出所:TradingView)】

2022年11月

財政政策への懸念が和らぎ、株価・通貨共に上昇

ルラ次期政権による財政政策への懸念が一段と和らぎ、株高・債券高・通貨高となっています。

政権移行チームは11月29日、憲法改正案を議会に再提出しました。16日に提出していた原案では、低所得者向け現金給付などに掛かる歳出を歳出上限法の対象から「恒久的に」除外することを求めていましたが、金融市場がこれにネガティブに反応したこと等で修正案を出しており、そこでは「4年間」の期限付きになるなど譲歩が見られました。

また、財務相をアダジ氏(労働者党・左派)ではなく、アルキミン次期副大統領(ブラジル社会党・中道左派)に兼任させるとの観測報道も好感されました。

これを受けてレアルは買われ、株価も通貨ほどビビットではありませんが上昇しています。

【直近1か月のUSD-BRLの推移(出所:TradingView)】

【直近1か月のボベスパ指数の推移(出所:TradingView)】

下旬にかけて落ち着きを取り戻す

11月中旬以降、ブラジルレアルはボックス圏に入っています。

ブラジル・レアルは対米ドルで上昇し、ルラ次期政権の拡張的な財政政策への懸念で今月上旬から安くなっていた所から一旦下げトレンドは落ち着いています。

【11月以降のUSD-BRLの推移(出所:TradingView)】

財政悪化懸念で大幅に下落

ルラ次期大統領の政権移行チームが大規模な財政支出計画を11月8日に発表するとの観測報道を受け、11月7日はレアル安になりました。

発表自体は延期されましたが、やはり大規模な財政支出への懸念は拭えず、その後も金融市場は不安定な動きを続けています。

【直近1か月のUSD-BRLの推移(出所:TradingView)】

ルラ氏は10日に改めて社会保障支出の拡大を優先する姿勢を示したほか、金融市場は理由もなく神経質になっていると発言し、市場の懸念に応じる様子が見られなかったことも売りに拍車をかけたようです。

大統領選挙通過で上昇

大統領選挙を通過したことで不確実性が後退し、市場は株高・金利低下(債券価格上昇)・通貨高のトリプル高で反応しました。

【直近1か月のUSD-BRLの推移(出所:TradingView)】

【直近1か月のBRL-JPYの推移(出所:TradingView)】

2022年10月

中国の独裁強化とルラ氏後退報道で大幅に下落

10月24日の週のブラジル・レアルは米ドルや円に対して大幅に下落しました。

ボベスパ指数も下落しています。

中国共産党の新体制が習近平国家主席への予想以上の権力集中を示すものとなった事を嫌気したのと、加えて大統領選挙の決選投票を控える中で、先週高まったボルソナロ大統領の逆転勝利への期待が後退したことなどが市場センチメントを冷やしたようです。

【直近1か月のUSD-BRLの推移(出所:TradingView)】

【直近1か月のBRL-JPYの推移(出所:TradingView)】

ボルソナロ氏がルラ氏との差を縮めているとの報道でレアル高

ブラジル・レアルは、10月14日から20日まで米ドルに対して2%超、円に対して3%超上昇しました。

ボベスパは4.55%上昇しています。

【直近1か月のUSD-BRLの推移(出所:TradingView)】

【直近1か月のBRL-JPYの推移(出所:TradingView)】

米長期金利の上昇が続いているものの、ブラジルの10年国債利回りは12%付近での安定的な推移が継続しています。

背景には大統領選挙の決選投票に向けた世論調査で、ボルソナロ氏ルラ氏との差を縮めていることが示され、市場はこれを好感した事がありそうです。

決選投票へ進むことが決定しレアルと株価上昇

ブラジルの金融市場で10月3日、通貨レアルと株価が上昇しました。

2日投開票の大統領選で現職の右派ボルソナロ大統領が事前の世論調査よりも善戦して、左派のルラ元大統領と共に30日の決選投票に進出を決めたためです。

金融市場参加者の間では、国営企業の民営化に後ろ向きなルラ氏よりも、民営化や減税に取り組む考えのボルソナロ氏への期待の方が高いのはこれまでと同じです。

通貨レアルは1ドル=5.2レアル程度で推移し、前週末に比べて4%ほどレアル高・ドル安水準で取引されました。

【2022年8月から10月初旬までのUSD-BRLの推移(出所:TradingView)】

また、主要株価指数ボベスパの終値は11万6134と、前週末に比べて5.5%上昇し、今年4月14日以来の高値となりました。

【2022年8月から10月初旬までのボベスパ指数の推移(出所:TradingView)】

 

2022年9月以前

こちらをご覧ください。

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