【最新】ブラジルレアルの動きのまとめ

ここではブラジルレアルの動きに特化して記述していきます。

このブログでは既にブラジルに関連した記事を多数作成していますが、ここでは為替だけに特化しますので、多角的にご覧いただく場合は他の記事をご参考ください。

過去の経緯を網羅的にご覧いただきたい場合は、以下をご参考ください。

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ブラジルレアルのチャート(BRLーJPY、USDーBRL)

invstem.com

まずはいつも通りチャートからです。


過去の経緯を含めて網羅的にご覧いただきたい場合はこちら↓

2021年2月

ペトロブラス問題とアメリカの金利上昇で大きく下げる

政府が国営石油会社ペトロブラスの最高経営責任者を更迭したことで、マーケットは大きく崩れました。

まずペトロブラスの株価は20%超急落し、ボベスパ指数も5%近い下落となりました。

株式市場からの資金流出が通貨安にもつながりました。

その直後、アメリカの長期金利上昇による米国株の下落を受けて、レアルやボベスパも再び下落しました。

2020年11月

地方選挙でボルソナロ氏の人気低迷で、気になる財政悪化

2020年11月15日の地方選挙では、ボルソナロ大統領が支援した候補者が苦戦を強いられ、今後の政権運営によってはレアルがまた低迷する可能性があります。

ボルソナロ氏は13都市で推薦する候補者を示しましたが、当選したのは2人だけでした。

主要都市であるサンパウロ市では敗北し、リオデジャネイロ市では2位で決選投票に進んだものの劣勢が予想されています。

ボルソナロ大統領が2期目をめざす2年後の選挙に向けて、支持率を高めるために、財政悪化を伴う経済支援を強化する姿勢を示すと、財政悪化懸念でレアルが中長期的に軟調となる可能性があります。

ゲジス大臣の発言でレアルが上昇

2020年11月、ゲジス経済相が来年の成長率は4%を超えるとの見通しを示したことを受け、レアルは上昇しました。

景気回復への期待の高まりと財政悪化への懸念の後退などが背景です。

2020年10月

引き続き軟調なレアル

年初来のレアルの対ドルの騰落率は10月時点でマイナス27%を超え、主な新興国の中でも下落率は最大で、アルゼンチンやトルコより下落しています。

新型コロナウイルスの影響に加え、政策金利の低下などいくつの要因が背景として挙げられますが、恐らく一番の不安材料は財政規律の喪失懸念と思われます。

まず新型コロナですが、死亡者数の多さから想定される困難だけでも通貨安要因となるでしょう。

また、コロナ対策を巡り経済優先のボルソナロ政権と国民の健康を優先する一部閣僚との対立なども通貨安要因と見られます。

政治的な対立で通貨が弱くなるのはどこの新興国でも同様です。

2点目は政策金利の低下があります。

経済の低迷で政策金利は過去最低の2.0%にまで引き下げられています。ブラジルの長期金利(10年)は8%前後ですが、短期金利は高金利とはいえないようです。

ただ、今後については通貨安抑制、インフレ率上昇の兆し、経済の回復期待などから金利先物市場では利上げが織り込まれています。

最後のポイントとしては財政拡大懸念が挙げられます。

ブラジルが深刻な経済状況ながら消費が回復したのは財政支援によります。

これはコロナ対応を誤ったボルソナロ政権がバラマキで人気を維持していると言えるかもしれません。

さらにボルソナロ政権は21年度予算に向けベーシックインカム制度ともいえる「レンダブラジル」、「シチズン」などを提案しています。

もちろんいずれ来る選挙に向けた動きの一つでしょう。

こうなると最も注目すべきは、ブラジルが債務上限(21年度で1兆5千億レアル)を守れるか否かです。

2018年のブラジル大統領選挙においてボルソナロ氏を押し上げた原動力は財政規律でした。

これがレアルを安定化させていたわけです。

しかしコロナの感染拡大を受けて繰り出される政策は左派政権のような内容になっていて、ルラ時代と同じ感じでレアル安要因となっています。

財政については8月末の予算案提出後の1ヵ月あまり、政権(ゲジス経済相)と議会(マイア下院議長)の間で債務上限維持を巡り激しい論戦が行われてきました。

財政支援は必要ながら、歳出上限の順守に歩み寄っているようです。

外国人投資家としては、引き続きブラジル政治に注目していく事になるでしょう。

2020年9月

財政規律破る懸念からレアルは軟調

ボルソナロ大統領は、財政規律を損なう恐れがあると投資家が懸念する社会プログラムの導入計画を復活させた事もあり、2020年9月のレアルは軟調です。

社会プログラムの導入計画を受け、9月28日の外国為替市場では緊縮財政の要である歳出上限のルールが危うくなるとの観測でブラジル・レアルが急落、中央銀行は自国通貨下支えのため市場に介入しました。

レアルは一時2%下げました。

政府が「シチズン・インカム」に名称を変更した社会プログラムの財源について、裁判所の決定により命じられた支払いを制限する措置や、歳出上限の対象から外れている基礎教育開発基金から資金を利用することで賄う可能性を示唆したことが背景です。

ボルソナロ大統領は、閣僚や連邦議会議員との会合後、歳出上限を尊重し、財政責任を担いながら財源を探すと説明し、数日中に緊急法案を議会に送る意向を示しました。

政府支出の増加に制限を設ける歳出上限は憲法で定められており、社会プログラムの財源確保はボルソナロ大統領にとり頭痛の種となっていますが、新型コロナウイルス対策として導入した緊急支援金の給付がまもなく終了するため、多くの国民への支援を継続するためには代替案を見つける必要があるとボルソナロ大統領は考えています。

ブラジルではコロナ関連の死者数が14万人を超えていますが、こうした現金給付が大統領の支持率を記録的な水準に押し上げてきたと大統領は信じているのです。

2020年8月

ブラジルレアル、売り優勢

財政規律のゆるみが嫌気され、ブラジルの通貨レアルが売られています。

2020年8月17日には対ユーロで過去最安値を更新し、対ドルでも約3カ月ぶりの安値を記録しました。

通貨安は輸入物価の上昇によるインフレを招く可能性があり、ブラジル経済にとって新たな不安要素となっているようです。

ブラジル市場の終値で1ユーロ=6.54レアルと、過去最安値を更新した。年初来の下落幅は31%に達しています。
対ドルでも1ドル=5.5レアルと同27%安で、約3カ月ぶりの安値となりました。
通貨下落の背景にあるのが、財政規律の緩みに対する警戒感です
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、政府内では失業者向けの現金給付の再延長や大規模な公共事業案が浮上しています。
経済政策を統括するゲジス経済相は財政赤字の拡大に反対していますが、次の大統領選を巡って財政支出を拡大させるべきという人間もおり、政権内での不一致が取り沙汰されています。
ゲジス氏とボルソナロ大統領は17日にも会談したようですが、結論は出なかったようです。
相次ぐ利下げで政策金利が過去最低の2%となる中、先進国との金利格差縮小で財政赤字と経常赤字の「双子の赤字」を抱えるブラジルの通貨は売られやすい地合いとなっていた所、今回の財政規律のゆるみ問題が出てきて一気に売り優勢となったわけです。
新型コロナ対策が長期化する中、ボルソナロ政権の改革路線が鈍化したとして、経済省からは幹部が次々と離脱しているのも気がかりです。
17日にもマクロ経済政策を担当する次官が辞意を表明しており、経済政策の先行きに不透明感が増し、これもレアル売りの材料となっています。

2020年7月

ブラジルレアルは横ばい推移?

2020年7月現在の状況を考えると、ブラジルレアルが大きく下落する可能性は低いものの、上値を追うような展開も考えにくそうです。

背景

要因はいくつかあると思われます。

  1. 証券投資による売り圧力が和らいでいること(下落圧力弱まる)
  2. 経常収支も改善(上昇要因)
  3. インフレ懸念が乏しい中で、ブラジル中銀が通貨安を警戒する可能性が低い(横這い)
  4. 海外からブラジルへの投資が大幅に増加するような経済状態ではない(横這い)

等です。

ただ、世界経済の先行きが依然として不透明で、金融市場のボラティリティも高止まりしているため、横ばいと言ってもその動く範囲は少し大きくなるかもしれません

2020年6月

レアルが5月下旬以降急反発

ブラジル・レアルは、年初から5月13日までに対米ドルで32%下落したものの、そこから6月上旬までに20%程度上昇しました。

要因

反発の要因として、

  1. 世界的な投資家心理の改善
  2. 国内の政治的不透明感の後退
  3. 実需の資金フローの改善

などがあげられそうです。

ブラジルでは引き続き新型コロナウイルス問題の収束の目処は立っておらず、投資家を不安にさせています。

しかし、相対的な経済の弱さは貿易収支を改善させ、また、渡航制限の継続もブラジルのサービス収支にとっては好材料となります。

単に新型コロナウイルスの新規感染者数が多いことや経済の弱さが通貨安に直結するとは限らないと言えそうです。

2020年5月

ボルソナロ大統領の汚職疑惑でレアルが最安値を更新

2020年5月12日、レアルが対ドルで前日比1.1%安の1ドル=5.88レアルで取引を終え、ブラジル市場の終値で最安値を更新しました。

ボルソナロ大統領が家族のために警察人事に介入した証拠が出たと地元メディアで報じられ、通貨安が進みました。

新型コロナウイルスによる1日の死者数も過去最多を記録し、政治や経済の混乱が嫌気されています。

レアル投資家にとって受難の状況が続きます。

対ドル、対円両方で最安値を更新

ブラジルレアル相場は、5月に入ってから格付け会社の格付け見通し引き下げ等から下落し、5月8日時点では1ドル=5.8レアル台、対円でも1レアル=18.1台となりいずれも過去最安値です。

今後のレアル相場については、当局の通貨安けん制姿勢が下支え要因となるとみられる一方で、大統領を巡る政治動向がマイナス方向に働きそうです。

大統領の言動を巡る政局の混迷は、国内で急拡大するコロナ禍への政策対応の妨げになるだけでなく、構造改革の進展にも悪影響を及ぼすと懸念されます。

まずはコロナ感染者の拡大がどこまで進むのかに注目する事になりそうです。

感染拡大が進めば、結局その影響が多方面に出て最安値更新が続く可能性があります。

2020年4月

ブラジルレアルが対円、対ドルで史上最安値を更新

2020年4月24日、レアルは対円・対ドルで史上最安値を更新しました。

対円では1レアル=19.2円、対ドルでは1ドル=5.59レアルです。

背景は、

  1. コロナウイルス問題に伴う経済の停滞
  2. 原油安によるブラジル経済への懸念
  3. 金利低下
  4. 政治の混乱

でしょうか。。。

ここ数か月で何度も史上最安値を更新しています。

新型コロナウイルスはしょうがないことかもしれませんが、政治問題について人為的なものです。

海外の投資家としては見守るしかない所ですが。。。

コロナウイルスが引き続き重しに

ブラジルレアルは4月に入ってもコロナウイルスの直接・間接的な要因でなかなか上値が重そうです。

中国での新型肺炎流行による景気減速懸念を受けて2020年初頭からレアル相場には下落圧力が掛かっていましたが、そこにコロナウイルスの間接要因であるOPECプラスの協調減産瓦解による原油市況の低迷が重なり、レアルはかなり厳しい状況となっていました。

足下も基本構造は変わっていません。

OPECプラスによる協調減産期待から底打ちしているものの、既に企業マインドは過去最低となっており、新型肺炎流行に伴う景気悪化や、財政悪化懸念はレアル相場にとって大きな重しです。

2020年3月

引き続きコロナウイルスに振り回される展開?

ブラジルでの感染者数の急増があるのではないかという懸念がレアルの先安観に拍車をかけているようです。

2020年3月時点ではブラジル国内の感染者数は数百人というレベルですが、これが今後ヨーロッパの様に急増するという懸念がマーケットにはあるようで、それを警戒したレアル安が起きているようです。

コロナウイルスの影響がピークアウトしたと判断できるようになるまで、レアルの軟調さは続くかもしれません。

中央銀行が為替介入

2020年3月9日、ブラジル中央銀行は対ドルでのレアル安を止めるため、合計2回の為替介入をした模様です。

金額は35億ドル規模と見られます。

中銀のブルノ・セラ理事は同日、必要な限り介入を続けるとして市場参加者をけん制しました。

対ドル、対円で最安値を更新

世界的な大暴落が起きた3月9日、ブラジルにも大きな影響が及んでいます。

ブラジル主要株価指数のボベスパは9日午前に前週末比で10%下落し、すべての株式売買を30分間中断するサーキットブレーカーが発動されました。

通貨レアルも売られ、対ドルで前週末比2.4%安となる1ドル=4.7レアルと、過去最安値を更新しました。

また、対円では一時21.1円まで下げました。

中銀がコロナウイルス対策を発表

2020年3月4日、ブラジル中銀が新型コロナウイルス問題に対応する政策を打つ旨の声明文を公表しました。

金融市場ではブラジルレアル安が収まらない中、3月18日の金融政策会合で利下げに踏み切るとの見方が浮上し、短期金利は低下したが、通貨安圧力が更に強まりました。

ブラジル中銀はレアル買いの為替介入を行っていますが、そこまで本腰を入れている感じでもありません。

本気を出せば通貨安を止めるだけの外貨準備を保有しているとされていて、今後の中央銀行の姿勢にも注目が集まります。

下げ止まらないレアル円

2020年3月3日、ブラジルレアルは円高の影響もあり、1BRL=23.6円と過去最低値を更新しました。

ブラジルレアルの対ドルは大きな変化はないものの、急激な円高の影響で過去最低値を更新ししてしまいました。

ブラジルレアル側に大きな影響があったというよりは円が買われたため、といった所ですが、当面こうした動きを想定して、丁寧に下値を拾っていく事が大切になると思われます。

当面のブラジルレアルの想定

軟調状態が続いているレアル相場は、引き続きコロナウィルスに伴う報道に左右されそうですが、それゆえ、その問題が収束すればいくつかの点で以下の点で回復する見込みがあります。

まず、中銀が利下げ休止を示唆している事が挙げられるでしょう。

2020年2月の会合後の声明で今後の利下げ休止を示唆した一方で、世界経済の減速懸念から各国中央銀行への利下げ圧力が強まっており、これまでのように相対的なブラジルの金利低下によるレアル安の進行は収まる可能性があります。

次に現在のレアルの割安感が挙げられます。

レアルはこれまでの下落で割安感が強まっており、レアルは実質実効為替レートの過去10年平均に対し約20%割安な水準にあるとのレポートもあります。

ブラジル経済の改善も挙げられますが、これはコロナウイルスの影響がどう出てくるか再び不透明になりましたので、よく分かりません。

ただ、直近の実質GDP成長率は2019年見込みの+1.2%から2020年は2%台前半への加速が予想されています。

インフレ率は中央銀行の目標圏内で低位安定しており、財政赤字が縮小方向であるなど、経済の改善に期待が持たれます。

また、比較的余裕のある外貨準備も味方になるでしょう。

ブラジルの外貨準備高は2019年12月現在で3,569億米ドルとなっていて、必要となれば為替介入に活用することが可能です。

2020年2月

コロナウイルスで大きく下落

コロナウイルスの懸念で、資源国通貨の側面もあるブラジルレアルは大きく下げています。

主な輸出品である鉄鉱石や石炭は、世界最大の消費地である中国経済の先行きが懸念され、価格が下落しているのです。

輸出が価格・数量ともに落ち込めば、これらの国々は大きな影響を受けるため、ブラジルレアルも下落しているのだと考えられます。

ブラジル中央銀行は連日でレアル買いの為替介入を実施しているようですが、通貨安に歯止めがかかっていません

【BRL-JPYの2020年1月末~2月28日の推移(出所:TradingView)】

過去最安値を再び更新

2020年2月7日、レアルは前日比0.9%安の1ドル=4.32レアルで取引を終え、対ドルで過去最安値を更新しました。

理由

新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、中国への輸出が減速するとの懸念が広がっている為です。

ブラジル中央銀行は利下げサイクルの終了を示唆しましたが、通貨安に歯止めがかからない状況です。

既に年初来からの下落率は7%に達しました。
中銀は2月5日に政策金利を0.25%引き下げ、過去最低の年4.25%としましたが、これによってアメリカとの金利差が縮小したことも売り材料となっていると思われます。

2020年1月

過去最安値で取引を終える

2020年1月31日、新型コロナウイルスによる肺炎を巡り、レアルは前日比0.9%安の1ドル=4.28レアルと、過去最安値で取引を終えました。

中国と経済的なつながりが強い南米通貨は総崩れです。

各国とも新型ウイルスの感染者は確認されていないものの、輸出が鈍化するとの警戒感があるのです。

レアルは対ドルで3営業日連続で続落し、年初からの下落率は6.1%となってしまいました。

ブラジル中央銀行は1月30日にドル売りレアル買いの為替介入を実施すると発表したが、通貨安を食い止められていません。

ブラジルにとって中国は最大の輸出先で、輸出総額の3割近くを占めていますが、今回のコロナウイルスで、対中輸出の減速は避けられないとの見方が強まっています。

中国のコロナウイルス問題で対円でも弱い

中国で新型ウイルスの感染が拡大したことで、経済活動への懸念などから投資家のリスク回避姿勢が強まり、レアルも下落しました。

今回の動きは特にリスク回避の側面が強く、円が強含んで推移したため、特に対円での下落が大きくなりました。

中国はブラジルにとって最大の貿易相手国なので、ウイルス拡大による中国経済への影響でレアルも多少影響が出てくるでしょう。

ブラジルレアルは米中貿易合意の余波で逆に安くなる?

2020年1月、ブラジルの通貨レアル相場は頭打ちする対照的な展開をみせていますが、これは米中貿易摩擦の合意第一弾が影響していると思われます。

ブラジルは米中摩擦の背後で中国向け輸出を拡大させていましたが、今回はその逆回転といった所でしょうか。

米中合意に伴う中国の米国産農産品輸入拡大の「しわ寄せ」がブラジル経済にとってはマイナスとなり、それが嫌気されてレアルが売られる、といったものです。

ここ最近はインフレ率も底入れして追加緩和余地が限られる一方、政府は通貨安を容認する姿勢を示すなど相場の上値は重い状況です。

こうした中では、構造改革の進捗が引き続き試されるかもしれません。

2019年12月

ブラジル株式が好調なのにレアルが弱い理由

2019年11月頃から、ブラジル株は強いのにレアルが弱い状況が続きました。背景は政治的な要因です。

2019年10月以降、年金改革成立を受けて、税制など企業業績面でプラスに繋がるさらなる構造改革が前進するとの期待が高まり株価は最高値を更新しました。

しかし、レアル相場は対照的に上値が重く、対ドルで過去最低値を記録したりしました。

この背景には、

  • 与党PSL内での派閥抗争が激化するなどの動きが表面化したこと
  • 収監されていたルラ元大統領が釈放され『反ボルソナロ』派の結集を呼び掛け、政界再編を目指す動きを活発化させたこと
  • 中南米諸国での反政府デモの動きが伝播し政治的に不安定な状況が続くのではないかという懸念があったこと
  • アメリカがブラジルに対して鉄鋼の関税引き上げを表明したこと

がありそうです。

レアル投資家は、株投資家と比べて少し慎重になっていたという所でしょうか。

2019年11月 対ドルで最安値を記録

ルラ元大統領の釈放で左派結集を嫌気し、レアルは対ドルで最安値。

2019年11月、ルラ元大統領が釈放され左派勢力結集で反ボルソナロを看板に政界復帰を目指している事を受け、レアルは下げました。

11月下旬、大統領在任中の収賄の疑惑で有罪判決を受けて収監されたルラ元大統領が釈放され、同氏が所属する左派政党、労働党を軸に『反ボウソナロ派』を結集して政界復帰を図る姿勢を鮮明にしました。

これを受け、左派勢力の結集がボルソナロ政権の交代が起こるというリスクが嫌気され、レアルが売られたようです。

相場が下落して対ドル相場は一時過去最安値を更新しました。

政治的な発言からレアルは上下に振られる

閣僚や中銀総裁の発言でレアルは過去最安値近辺をウロウロしています。

2019年11月24日、ゲデス経済相が低率で推移する政策誘導金利と高止まりする米ドルが共存する事に慣れる必要があると発言し、レアル安が進行しました。

しかし、今度はネト中央銀行総裁が短期的にはドル急騰への措置として為替介入を継続する姿勢を示したことでブラジル・レアルの下落幅は縮小しました。

ブラジルレアルが対ドルで最安値

2019年11月26日、レアルが前日比0.15%安の1ドル=4.23レアルと、過去最安値で取引を終えました。

年初来からの下落率は8%を超えています。

レアルが売られる理由

政策金利が過去最低にとどまる中、レアルを売る動きが続いているようです。

ブラジル中央銀行は同日、ドル売りレアル買いの為替介入を実施していますが、効果はそこまで出ていないようです。

少しずつレアル買いをするタイミングかもしれません。

油田採掘権の入札額が予想を大幅に下回り、レアル安に

2019年11月の第二週、ブラジルリオ州沖の油田採掘権の入札が行われ、落札総額が予想を下回った事から、ブラジルレアルは下がりました。

落札総額が政府の事前予想の7割程度と、落札総額が大幅に少なくなったことで、ブラジルへの米ドル流入期待がはく落したことや来年度の財政への懸念が高まり、ブラジル・レアル安となりました。

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