【最新】ブラジルレアルの動きのまとめ

ここではブラジルレアルの動きに特化して記述していきます。

このブログでは既にブラジルに関連した記事を多数作成していますが、ここでは為替だけに特化しますので、多角的にご覧いただく場合は他の記事をご参考ください。

ブラジルレアルのチャート(BRLーJPY、USDーBRL)

invstem.com

まずはいつも通りチャートからです。


2020年3月

引き続きコロナウイルスに振り回される展開?

ブラジルでの感染者数の急増があるのではないかという懸念がレアルの先安観に拍車をかけているようです。

2020年3月時点ではブラジル国内の感染者数は数百人というレベルですが、これが今後ヨーロッパの様に急増するという懸念がマーケットにはあるようで、それを警戒したレアル安が起きているようです。

コロナウイルスの影響がピークアウトしたと判断できるようになるまで、レアルの軟調さは続くかもしれません。

中央銀行が為替介入

2020年3月9日、ブラジル中央銀行は対ドルでのレアル安を止めるため、合計2回の為替介入をした模様です。

金額は35億ドル規模と見られます。

中銀のブルノ・セラ理事は同日、必要な限り介入を続けるとして市場参加者をけん制しました。

対ドル、対円で最安値を更新

世界的な大暴落が起きた3月9日、ブラジルにも大きな影響が及んでいます。

ブラジル主要株価指数のボベスパは9日午前に前週末比で10%下落し、すべての株式売買を30分間中断するサーキットブレーカーが発動されました。

通貨レアルも売られ、対ドルで前週末比2.4%安となる1ドル=4.7レアルと、過去最安値を更新しました。

また、対円では一時21.1円まで下げました。

中銀がコロナウイルス対策を発表

2020年3月4日、ブラジル中銀が新型コロナウイルス問題に対応する政策を打つ旨の声明文を公表しました。

金融市場ではブラジルレアル安が収まらない中、3月18日の金融政策会合で利下げに踏み切るとの見方が浮上し、短期金利は低下したが、通貨安圧力が更に強まりました。

ブラジル中銀はレアル買いの為替介入を行っていますが、そこまで本腰を入れている感じでもありません。

本気を出せば通貨安を止めるだけの外貨準備を保有しているとされていて、今後の中央銀行の姿勢にも注目が集まります。

下げ止まらないレアル円

2020年3月3日、ブラジルレアルは円高の影響もあり、1BRL=23.6円と過去最低値を更新しました。

ブラジルレアルの対ドルは大きな変化はないものの、急激な円高の影響で過去最低値を更新ししてしまいました。

ブラジルレアル側に大きな影響があったというよりは円が買われたため、といった所ですが、当面こうした動きを想定して、丁寧に下値を拾っていく事が大切になると思われます。

当面のブラジルレアルの想定

軟調状態が続いているレアル相場は、引き続きコロナウィルスに伴う報道に左右されそうですが、それゆえ、その問題が収束すればいくつかの点で以下の点で回復する見込みがあります。

 

まず、中銀が利下げ休止を示唆している事が挙げられるでしょう。

2020年2月の会合後の声明で今後の利下げ休止を示唆した一方で、世界経済の減速懸念から各国中央銀行への利下げ圧力が強まっており、これまでのように相対的なブラジルの金利低下によるレアル安の進行は収まる可能性があります。

次に現在のレアルの割安感が挙げられます。

レアルはこれまでの下落で割安感が強まっており、レアルは実質実効為替レートの過去10年平均に対し約20%割安な水準にあるとのレポートもあります。

ブラジル経済の改善も挙げられますが、これはコロナウイルスの影響がどう出てくるか再び不透明になりましたので、よく分かりません。

ただ、直近の実質GDP成長率は2019年見込みの+1.2%から2020年は2%台前半への加速が予想されています。

インフレ率は中央銀行の目標圏内で低位安定しており、財政赤字が縮小方向であるなど、経済の改善に期待が持たれます。

また、比較的余裕のある外貨準備も味方になるでしょう。

ブラジルの外貨準備高は2019年12月現在で3,569億米ドルとなっていて、必要となれば為替介入に活用することが可能です。

2020年2月

コロナウイルスで大きく下落

コロナウイルスの懸念で、資源国通貨の側面もあるブラジルレアルは大きく下げています。

主な輸出品である鉄鉱石や石炭は、世界最大の消費地である中国経済の先行きが懸念され、価格が下落しているのです。

輸出が価格・数量ともに落ち込めば、これらの国々は大きな影響を受けるため、ブラジルレアルも下落しているのだと考えられます。

ブラジル中央銀行は連日でレアル買いの為替介入を実施しているようですが、通貨安に歯止めがかかっていません

【BRL-JPYの2020年1月末~2月28日の推移(出所:TradingView)】

過去最安値を再び更新

2020年2月7日、レアルは前日比0.9%安の1ドル=4.32レアルで取引を終え、対ドルで過去最安値を更新しました。

理由

新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、中国への輸出が減速するとの懸念が広がっている為です。

ブラジル中央銀行は利下げサイクルの終了を示唆しましたが、通貨安に歯止めがかからない状況です。

既に年初来からの下落率は7%に達しました。
中銀は2月5日に政策金利を0.25%引き下げ、過去最低の年4.25%としましたが、これによってアメリカとの金利差が縮小したことも売り材料となっていると思われます。

2020年1月

過去最安値で取引を終える

2020年1月31日、新型コロナウイルスによる肺炎を巡り、レアルは前日比0.9%安の1ドル=4.28レアルと、過去最安値で取引を終えました。

中国と経済的なつながりが強い南米通貨は総崩れです。

各国とも新型ウイルスの感染者は確認されていないものの、輸出が鈍化するとの警戒感があるのです。

レアルは対ドルで3営業日連続で続落し、年初からの下落率は6.1%となってしまいました。

ブラジル中央銀行は1月30日にドル売りレアル買いの為替介入を実施すると発表したが、通貨安を食い止められていません。

ブラジルにとって中国は最大の輸出先で、輸出総額の3割近くを占めていますが、今回のコロナウイルスで、対中輸出の減速は避けられないとの見方が強まっています。

中国のコロナウイルス問題で対円でも弱い

中国で新型ウイルスの感染が拡大したことで、経済活動への懸念などから投資家のリスク回避姿勢が強まり、レアルも下落しました。

今回の動きは特にリスク回避の側面が強く、円が強含んで推移したため、特に対円での下落が大きくなりました。

中国はブラジルにとって最大の貿易相手国なので、ウイルス拡大による中国経済への影響でレアルも多少影響が出てくるでしょう。

ブラジルレアルは米中貿易合意の余波で逆に安くなる?

2020年1月、ブラジルの通貨レアル相場は頭打ちする対照的な展開をみせていますが、これは米中貿易摩擦の合意第一弾が影響していると思われます。

ブラジルは米中摩擦の背後で中国向け輸出を拡大させていましたが、今回はその逆回転といった所でしょうか。

米中合意に伴う中国の米国産農産品輸入拡大の「しわ寄せ」がブラジル経済にとってはマイナスとなり、それが嫌気されてレアルが売られる、といったものです。

ここ最近はインフレ率も底入れして追加緩和余地が限られる一方、政府は通貨安を容認する姿勢を示すなど相場の上値は重い状況です。

こうした中では、構造改革の進捗が引き続き試されるかもしれません。

2019年12月

ブラジル株式が好調なのにレアルが弱い理由

2019年11月頃から、ブラジル株は強いのにレアルが弱い状況が続きました。背景は政治的な要因です。

2019年10月以降、年金改革成立を受けて、税制など企業業績面でプラスに繋がるさらなる構造改革が前進するとの期待が高まり株価は最高値を更新しました。

しかし、レアル相場は対照的に上値が重く、対ドルで過去最低値を記録したりしました。

この背景には、

  • 与党PSL内での派閥抗争が激化するなどの動きが表面化したこと
  • 収監されていたルラ元大統領が釈放され『反ボルソナロ』派の結集を呼び掛け、政界再編を目指す動きを活発化させたこと
  • 中南米諸国での反政府デモの動きが伝播し政治的に不安定な状況が続くのではないかという懸念があったこと
  • アメリカがブラジルに対して鉄鋼の関税引き上げを表明したこと

がありそうです。

レアル投資家は、株投資家と比べて少し慎重になっていたという所でしょうか。

2019年11月 対ドルで最安値を記録

ルラ元大統領の釈放で左派結集を嫌気し、レアルは対ドルで最安値。

2019年11月、ルラ元大統領が釈放され左派勢力結集で反ボルソナロを看板に政界復帰を目指している事を受け、レアルは下げました。

11月下旬、大統領在任中の収賄の疑惑で有罪判決を受けて収監されたルラ元大統領が釈放され、同氏が所属する左派政党、労働党を軸に『反ボウソナロ派』を結集して政界復帰を図る姿勢を鮮明にしました。

これを受け、左派勢力の結集がボルソナロ政権の交代が起こるというリスクが嫌気され、レアルが売られたようです。

相場が下落して対ドル相場は一時過去最安値を更新しました。

政治的な発言からレアルは上下に振られる

閣僚や中銀総裁の発言でレアルは過去最安値近辺をウロウロしています。

2019年11月24日、ゲデス経済相が低率で推移する政策誘導金利と高止まりする米ドルが共存する事に慣れる必要があると発言し、レアル安が進行しました。

しかし、今度はネト中央銀行総裁が短期的にはドル急騰への措置として為替介入を継続する姿勢を示したことでブラジル・レアルの下落幅は縮小しました。

ブラジルレアルが対ドルで最安値

2019年11月26日、レアルが前日比0.15%安の1ドル=4.23レアルと、過去最安値で取引を終えました。

年初来からの下落率は8%を超えています。

レアルが売られる理由

政策金利が過去最低にとどまる中、レアルを売る動きが続いているようです。

ブラジル中央銀行は同日、ドル売りレアル買いの為替介入を実施していますが、効果はそこまで出ていないようです。

少しずつレアル買いをするタイミングかもしれません。

油田採掘権の入札額が予想を大幅に下回り、レアル安に

2019年11月の第二週、ブラジルリオ州沖の油田採掘権の入札が行われ、落札総額が予想を下回った事から、ブラジルレアルは下がりました。

落札総額が政府の事前予想の7割程度と、落札総額が大幅に少なくなったことで、ブラジルへの米ドル流入期待がはく落したことや来年度の財政への懸念が高まり、ブラジル・レアル安となりました。

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