ベトナム株式の推移と状況

ベトナム株式市場は、高い経済成長見通し、安定した政治体制、積極的な内需やインフラ投資を背景に企業収益の拡大が見込まれること等から中・長期的でみた投資環境は非常に魅力的です。

ここではベトナム株式の動向に的を絞って推移と状況を記述していきます。

ベトナムVN指数のチャート

【直近5年のチャート】(出所:TradingView)


2021年11月

VN指数が最高値更新

ベトナムのVN指数は、25日に1,500を超え、再び過去最高値を更新しました。

海外企業の投資拡大が期待される等、ポストコロナの経済見通しが明るいことや、緩和的な金融環境が支えとなり、個人投資家の資金流入が株式市場の上昇を牽引しました。

2021年10月

先進国利上げ懸念の中でも逆行高

先進国中銀がタカ派スタンスを強めたことや、石炭等一部の資源価格の下落を受け、新興国株は総じて下落したものの、ベトナム株だけは逆行高となっています。

10月最終週、ベトナムのVN指数は他の新興国とは別に、上昇しました。

27日、28日と連日で過去最高値を更新。

当局は、事前予想よりも早い段階となる11月にも一部地域で外国人観光客を隔離なしで受け入れ始めると発表しました。

経済活動の本格的な再開が期待され、株価を押し上げたとみられます。

2021年9月

コロナ感染を警戒も、堅調

ベトナム株は引き続きコロナショック以降も堅調に推移しています。

VN指数はほぼ右肩上がりの上昇トレンドをたどり、今年7月初には1,420ポイントを付け、過去最高値を更新しました。

新型コロナウイルスの感染拡大で多くのアジア株式市場は上値が重くなっていましたが、ベトナム株は相対的にコロナ感染が抑制されているとして、年前半はアジア株のなかで選好されていました。

2021年7月

コロナ感染で調整

7月に入ると、デルタ型の感染拡大でベトナムでも1日当たりの新規感染者数が1,000人を超え、これまで抑制されていた同国のコロナ感染者数が急増し、ベトナム株は調整しました。

コロナ感染の急拡大を受けて、ベトナム株は大きく調整しました。

VN指数は一時1,268ポイントまで急落しました。

最高値を更新

ベトナムは相対的にコロナ感染が進んでいないということで株式相場は最高値を更新しました。

ベトナムはアジアの中でもコロナ感染が相対的に抑えられており、それが好感されていて右肩上がりでした。

代表的な株価指数であるVN指数はほぼ右肩上がりの上昇トレンドをたどり、7月初旬に1,420ポイントを付け、過去最高値を更新しました。

2021年3月

VN指数が過去最高値を更新

3月の最終週にVN指数が過去最高値を更新しました。

3月29日に発表された1-3月期GDPは、製造業にけん引され、前年同期比+4.5%を記録しました。

輸出を通じて米財政政策の恩恵を受けることや、コロナ後の観光業の回復などが期待されるなど、良好な景気見通しを背景に、株価の一段の上昇が期待出来そうです。

2021年1月

利益確定売りで一時5%超下落

ベトナムVN指数は、1月19日に5%超下落しました。

ただ、同じ週後半は下落の約半分を取り戻しまいした。

株価下落については、特に要因が見当たらず、国内投資家の利益確定が要因と考えられているようです。

ベトナム株式は国内の緩和的な金融環境の下、個人マネーが流入し、昨年11月初から1月中旬までVN指数が、約29%の大幅上昇をしています。

2020年6月

ベトナム株式は回復途上

ベトナム株式市場は3月後半以降のリスクオン相場で回復途上にあります。

ベトナムでは新型コロナの抑制が上手くいっており、経済の早期持ち直し観測が強まっています。

元々ファンダメンタルズの中長期的な優位性が改めて評価されやすい状況で、それが株式相場にも反映されています。

ベトナム株式市場(VN指数)の業種別構成については、金融、不動産の構成比率が高く、これら2業種の指数影響が大きくなっています。

この2業種は新型コロナによるマイナス影響が大きいと見られたこともあり、大きく指数も下げましたが、今後のキャッチアップが期待されています。

不動産はベトナムの高い経済成長を享受できるセクターとして注目されています。

ベトナム政府は低い持ち家比率の引き上げを重要政策として掲げており、特に低価格住宅の開発を促進しようとしている状況です。

今回の相場上昇は、2018年当時の相場上昇と違って国内投資家主導です。

外国人投資家はむしろ売り越しています。

相場が急反発した後だけに、コロナの第二波や二番底懸念でグローバルなリスクオフがあった場合は利食い売りに押される可能性もありますが、バリュエーションに割高感はなく、中長期的なファンダメンタルズの優位性、外国人投資家資金の再流入の可能性を考慮すると、強気になって良いと考えられます。

2019年8月

国営93社の株式を来年末までに売却

ベトナム政府は、アグリバンクやベトナム郵電公社モビフォンといった国営企業93社の株式を2020年末まに売却する計画のようです。

民営化目標の達成に苦しんでいる政府がウェブサイトで発表しました。

invstem.com

売買できる大企業銘柄が増えると株式マーケットの流動性も増えて、良い事です。
最大35%売却する銘柄

  • アグリバンク
  • ベトナム・ナショナル・コール&ミネラル・インダストリーズ・ホールディング(ビナコミン)
  • ベトナム・ノーザン・フード

など

最大49%売却する銘柄

  • ベトナム郵電公社
  • モビフォン
  • ベトナム・ナショナル・コーヒー
  • ベトナム・セメント・インダストリー
  • サイゴン・トレーディング・グループ

など全62社

最大100%売却する銘柄

  • サイゴン・ジュエリー
  • ハウジング・アンド・アーバン・デベロップメント
  • パワー・ジェネレーション・コーポレーション
  • ハノイツーリスト

など27社

政府によると、政府が今年民営化する予定の18社のうち、2019年中に株式売却が行われたのは1社のみという事で、かなり低調です。

2019年7月

7月のベトナム株式市場

2019年7月のVN指数は、7月末時点で991. 66となり、前月比+4. 4%、年初来+11.1%となりました。

VN指数のバリュエーション

  • 予想PER:16.4倍(2019年7月末時点)
  • 予想EPS(1株あたり純利益)成長率:20%

上記の数値を見る限り割高感はないようです。

また、MSCI の「エマージング」指数への採用も引き続き期待されていて、これらも今後の同国株式市場を支える要因とみています。

invstem.com

指数に採用されると、インデックスファンドからの資金流入が期待できるので、株式市場にとってはかなりプラスです。

6月のベトナム株式市場は大きな動きなし

ベトナム株式市場の動きを表すベトナムVN指数は、直近大きな動きはりません。

引き続き好調な輸出や海外投資により、2019年第2四半期のGDP成長率も前年同期比+6.7%と成長が続いています。

最近、国営企業の新規株式公開に関する修正案を発表し、2019-2020年における新規株式公開をする国営企業が103社に上る事が分かりました。

これらが株式市場の活性化と、継続的な経済成長の為の国営企業改革へとつながる事がが期待されます。

【2019年6月のベトナムVN指数の動き(出所:TradingView)】

2019年6月

5月のベトナム株式市場

5月のベトナム株式市場は一か月間で見ると下落しました。

月初は、FRBによる早期利下げ観測が後退して新興国株式全体が売られる中で、ベトナム株も同様の動きをしました。

しかし、その後、米中貿易摩擦の激化を受けてマーケットが軟調になる中でも、ベトナムが米中貿易摩擦によって恩恵を受ける可能性があることから、むしろベトナムマーケットは堅調な推移となりました。

しかし、最終的には

  • 予想より悪いアメリカやヨーロッパの経済指標
  • BREXIT関連での混乱
  • アメリカの金利の逆イールド現象

などから海外株式市場と同様にベトナム株式市場は前月末比で下落して終了しています。

2019年4月

2019年4月は月次で見ると大きな動きなく、引き続き割高でもなく底堅い

ベトナム株式市場の指数であるベトナムVN指数の4月一か月の動きは前月と比べてほぼありませんでした。

加えて同指数の予想PERは16倍程度、予想EPS成長率が20%であることを考慮すれば割高感がない状況も変わりません。

今後MSCI の「エマージング」指数への採用が決まれば、更なる資金流入も期待できるでしょう。

割高感なく引き続き底堅く推移

ベトナム株の株価バリュエーションを示す予想PERは、2019年4月中旬で15倍前後となっています。

ここ3年の推移でみるとその範囲は11~21倍前後で推移しているので、2019年4月現在では株価バリュエーション的に割高感はみられません。

今後も引き続き、ベトナム株は堅調な経済成長とパラレルに上昇していく期待が持てます。

2019年3月

2019年3月のベトナム株式市場は上昇

ベトナム株式市場の動きを表すベトナムVN指数は、2019年3月末時点で980. 76となり、前月比+1. 6%となり、また年初来+9. 9%となりました。

取引高もホーチミン証券取引所における3月の日次取引高が2億190万米ドルとなり、2月の1億8,540万米ドルを超える取引高となりました。

ベトナム株式は、やはりまだまだ海外の影響を受けやすくベトナム特有のトピックで上下動はそこまで激しく起こりません。

2019年3月においては

  • ⽶中貿易協議の進展期待
  • ⽶国の利上げ⾒通しの解消

で上昇したと見られます。

ただ、VNインデックスが心理的節目である1000ポイントを超えると、どうしても利益確定売りが出やすい状況になっているようです。

ここ最近、ベトナムへの海外直接投資の増加が取りざたされています。

同国への海外直接投資額は41.2億米ドルに達し、前年同期比+6.2%となりました。今後の国策として海外からの投資を増やしていく予定であり、海外マネーがベトナム株式の上昇をけん引していく可能性もあります。

2019年1月に底打ちし、3月には年初来高値を更新

ベトナム株の代表的指数であるベトナムVN指数は、2019年1月3日に底打ちしてから堅調な推移となり、3月18日には年初来高値の1,011.86ポイントをつけました。

貿易摩擦問題や中国の景気問題など、不透明感のある環境ではあるものの、ベトナムの安定的な政治体制と外資導入政策等、比較的盤石な成長基盤が整っている事を背景に、雑音がなければ上昇が期待できる相場になっています。

2019年以前

2018年7月中旬に底入れか??

結構凄い上昇で昨年等は上がってきたベトナム株が、2018年に入ってからずっと調整を続けるのはうなづけるところがありました。

米中貿易摩擦や米ドル高に伴う新興国市場からの資金流出懸念などを嫌気し、大きく調整したわけですが、それを契機に一度利益確定した投資家も沢山いたはずです。

ただ、その流れも7月中旬頃から一服しているような感じになっています。底入れしたのでしょうか。ベトナムの代表的な株式指数のベトナムVN指数は、2018年7月中旬以降6週連続で上昇しています。

2017年大幅上昇、2018年前半調整

チャート的にはずっと上り調子で、2017年のベトナムVN指数は+48%も上昇しました。

しかし、2018年4月上旬位から下落に転じています。一つのきっかけとして挙げられるのは、同じタイミングでベトナム財務省が発表した自動車や不動産に対する新たな課税案でした。これが、上昇が続いていたベトナム株式において、利益確定売りを誘発したと思われます。

ただし、その後政府は新課税案の導入を見送っており、当面は増税の影響はないと思われます。

もう一つ挙げられるのは需給。株価上昇局面で積み上がっていた信用取引の買い残が、最近減少しています。これも株価下落の一つの要因になっていたでしょう。

今回の相場調整により、株価も落ち着いた水準に戻ってきた感じになっています。バリュエーションも相応で、起業業績の伸びとともに、株価もそれ沿った価格形成が期待出来るのではないでしょうか。2018年6月は仕込み時期としてもありかもしれません。

ブルームバーグ提供のチャートもご参考ください。

ベトナムVN指数(ブルームバーグ社提供)

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