ベトナムの統計・データについてのまとめ

ここでは、ベトナムの経済データについてフォローしていきます。

2022年9月

ムーディーズ、ベトナムを格上げ

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、ベトナム政府の長期発行体の格付けをBa3からBa2へ1段階引き上げました。

力強い経済成長や、世界的なサプライチェーンでの地位向上、慎重な財政政策等による財政基盤の向上などが評価されたようです。

2022年8月

経済指標は引き続き好調

ベトナムの8月経済指標は、絶好調な景気状況を示しています。

懸念されていた輸出は前年同月比+22.1%へ加速し、鉱工業生産も製造業を中心に同+15.6%となり、世界的な景気減速の影響は現時点ではみられません。

2022年7月

主要経済指標が好調

7月29日に発表されたベトナムの7月主要経済指標は、多くが好調でした。

小売売上高の前年同月比は、比較対象の2021年7月に広範囲のロックダウンが実施されたこともあり、+42.6%と上振れし、鉱工業生産も製造業などが好調で、同+11.2%。

また、物価上昇率は+3.1%と抑制され、マクロ環境は引き続き良好です。

【翌週のVN指数の推移(出所:TradingView)】

©Trading View

2022年6月

第2四半期の成長率がポジティブサプライズ

ベトナムの4-6月期GDPは前年同期比+7.7%と2009年以来の高水準となり、ポジティブサプライズとなりました。

ベトナム統計総局が6月29日に発表した2022年4~6月期のGDPは前年同期比7.72%増でした。

  1. 最大輸出先の米国向けが高い伸びを続けていること
  2. 新型コロナウイルスに関する規制が撤廃され、個人消費も回復してきたこと

などが背景です。

ただし足元では原油価格の高騰でインフレ圧力が強まり、高成長を持続できるかは不透明ですが、政府の2022年の成長目標である「6~6.5%」が上振れする可能性も視野に入ってきました。

因みに、4~6月期の成長率は四半期としては09年以降で最も高く、1~3月期の5.05%からさらに成長が加速した形です。

ベトナム経済は外需依存度が比較的高いなか、中国経済の正常化は景気の追い風になり得る一方、中銀のタカ派傾斜は欧米など主要国経済の不透明要因となり得ます。

2021年12月

2021年は2.5%成長

12月29日、2021年のGDPが前年比2.58%増だったと発表しました。

政府は21年通年で6.5%の経済成長を目標に掲げてきたが、大幅な未達になり、2020年実績(2.91%増)も下回ってしまいました。

具体的な数値としては、

  1. 輸出は堅調だったものの、新型コロナウイルスの感染拡大で移動制限が長引き、個人消費が大きく低迷。
  2. 2021年通年の輸出額は今夏までの生産が比較的好調だったこともあり、前年比19%増加。
  3. 10~12月期の小売売上高(サービス含む)は前年同期比2.8%減少。

ベトナムは今春までコロナ対策の「優等生」でしたが、7月以降、デルタ型の感染拡大に見舞われました。

封じ込めのため、一部地域で工場内に従業員をとどめる「工場隔離」を企業に義務付け、その結果工場の停止や減産が相次いでしまいました。

政府は10月以降、厳格な外出規制を段階的に緩和してきたため、新規感染者が増えています。

足元ではアジア最多の連日1万5000人前後に上っており、本格的な経済再開の足かせになっています。

IMFは2022年の成長を6.6%成長と予測しています。

ベトナムは米中貿易戦争の激化による中国からの生産拠点の移転を追い風に、19年まで2年連続で7%成長を実現してきました。

ただ、医療体制が脆弱なベトナムでコロナの感染拡大が長引けば、周辺国よりも厳しい防疫措置を再導入する必要が出てきます。

コロナ対策と経済再開の難しいかじ取りが必要となります。

2021年9月

初のマイナス成長

ベトナム統計総局が29日に発表した7~9月期のGDPは前年同期比6.17%減でした。

新型コロナウイルスの感染拡大で、個人消費が大きく低迷しました。

流行地域のホーチミン市など南部を中心に従業員が敷地内などで寝泊まりして働く「工場隔離」が厳格に運用されたことが影響したようです。

現地メディアによると、四半期ベースで統計を遡れる2000年以降で初めてのマイナス成長になりました。

やはり周辺国と比べて厳しい行動制限が、経済に大きなインパクトを与えているようです。

2021年6月

経済の回復進む

ベトナムでは新型コロナウイルスの流行が再燃する中、経済の回復が続いています。

29日発表された4~6月期のGDPは前年同期比6.61%増でした。

4月下旬から変異ウイルスが流行し、行動制限を強化しているものの、対米輸出が年初から前年同期比で4割強増えていることが成長をけん引しました。

足下では企業マインドに大きく下押し圧力が掛かっている上、人の移動も鈍化するなど景気は減速が避けられなくなっているようです。

政権は表面的に落ち着いていますが、批判が強まる懸念もあり、監視国家色を強める新たなリスクも出てくるかもしれません。

2021年3月

1-3月は4.48%増

ベトナム統計総局が3月29日発表した1~3月期のGDPは前年同期比4.48%増となりました。

同国は新型コロナウイルスの感染拡大を基本的に抑え込んでおり、底堅い成長を続けています。ただ、政府予想(5.12%)をやや下回っています。

成長率は2020年10~12月期の4.48%と同じ水準でした。

2020年12月

2020年の実質GDPは2.91%のプラス

ベトナム統計総局は12月27日、2020年のGDPの増加率が実質で2.91%だったと発表しました。

パソコンや電子部品関連など最大の輸出国である米国向け輸出が24.5%増えた事が主因です。

新型コロナウイルスの感染拡大で周辺主要国がマイナス成長に陥る可能性が高い中、輸出主導でプラス成長を維持しました。

10~12月の成長率は前年同期比4.48%でした。

ベトナムは新型コロナの封じ込めが上手くいき、外出制限措置の期間を4月の約3週間にとどめることが出来ました。

これによって経済への影響が比較的軽く済み、また、周辺国からの代替生産需要も取り込むことに成功しました。

米中貿易戦争による米国からの制裁関税を避けるため、グローバル企業による中国からの生産シフトも続いています。

対米黒字が日本越え

アメリカが12月16日にベトナムを制裁措置の対象となる「為替操作国」に認定しました。

中国の代替先として製造業が集積した結果、対米輸出が急速に膨らみ、アメリカの警戒を招きました。

外資誘致を軸に経済発展を図ってきたベトナムの国家戦略に影響を及ぼす可能性があります。

2020年11月

ベトナムがコロナ禍で独り勝ち

東南アジア経済でベトナムが一人勝ちとなっています。

既報の通り2020年7~9月期のGDPはプラス成長を維持し、ベトナムは2020年中に名目GDPでシンガポールなどを上回る見通しです。

新型コロナの感染拡大で東南アジアの主要国が軒並みマイナス成長に陥る中で、新型コロナの抑えこみに成功したベトナムは成長を続けています。

中国などから生産拠点の移管が増え、輸出が拡大しているのです。

IMFは、ベトナムが20年中に名目GDPでシンガポールやマレーシアを抜き、ASEAN4位になると予想しています。

2020年9月

第3四半期GDPは加速

ベトナムの統計当局が発表した第3・四半期のGDPは、前年比2.62%増加し、数十年ぶりの低い伸びとなった第2・四半期の0.39%増(改定値)から加速しました。

ただ、伸び率は、新型コロナウイルスの感染が拡大する前の前年同期(7.31%)を大きく下回りました。

改定前の第2・四半期成長率は0.36%でした。

それ以外のデータとしては、

  • 貿易収支は169億9000万ドルの黒字
  • 9月の消費者物価指数は前年比2.98%上昇
  • 1-9月の消費者物価指数伸び率平均は3.85%。
  • 9月の鉱工業生産は前年比3.8%増加。
  • 9月のモノとサービスの小売売上高は前年比4.9%増加

2020年6月

4-6月期のGDPはプラスを維持

2020年6月29日に発表となった4~6月期のGDPは前年同期比0.36%増となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大でアジア周辺国が1~3月期時点でマイナス成長になる中、早期の対策が奏功しプラス成長を維持しました。

1~3月期の3.68%増からは減速しましたが、一部でマイナスになると予想されていた1.3%減は上回りました。

ADBは20年通年のベトナムの成長率予想を4.1%としています。

東南アジア主要国では比較的高い水準です。

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