【最新】原油・資源関連ニュースのまとめ

この記事では、新興国投資に関して知っておくべき原油関連マーケットについて、これまでにあった大きなニュースを大まかにまとめる形で書いていきたいと思います!

そもそも新興国で資源国という国は、ブラジルやメキシコ、インドネシア等沢山ありますし、また、インドの様に原油を殆ど輸入に頼っている国にとって、資源価格の動向は経済動向を占う上でとても重要です。

新興国を深く理解するために知っておくべき資源関連の情報をまとめます。

石油・原油関連ニュースで注目するキーワード

WTI指数の推移(原油価格のチャート)

invstem.com

まずは原油指標の代表的な指標であるWTIの推移から確認をします

ちなみに、WTIとは、「West Texas Intermediate」の略で、アメリカ・テキサス地方で採れる原油のことです。ガソリンが多く生成される上質な原油で、非常に取引量が多い商品です。

WTIの推移(出所:TradingView)


北海原油・北海ブレントとは

イギリスとノルウェーの領海に広がる北海油田で生産される英国産の原油のことを言い、WTI と並んで、商品市場で主要な位置を占める原油銘柄のひとつです。

世界の原油取引は、その消費地でアジア、北米、欧州の三市場が形成されていますが、このうち北海原油または北海ブレントは欧州の原油市場の指標で、インターコンチネンタル取引所(ICE)で取引されています。

OPEC+の動向

2018年はイランのOPEC脱退やサウジアラビアの記者殺害問題などでかなり動揺があったOPEC。

その後はシェールオイルの影響力が増す中で、影響力の低下を指摘されていました。

しかし、その後コロナウイルスの蔓延で劇的に原油価格が下落したことでシェールオイルが窮地に立たされると、がぜん影響力が再注目されます。

2020年以降はOPECではなく、そこにロシアなどが加わったOPECプラスが注目されます。

シェールオイルの増産・停滞

シェールオイルは原油価格の動向でどこまで増産するか結構流動的です。

増産が進めばシェール企業は儲かるけど、原油価格の上値も重いでしょう。

その原油価格は景気や政治的な思惑、OPECの減産状況によってかなり変わりますので、予想がなかなか難しいものです。

コロナウイルスが蔓延してからは、脱炭素政策を進めるバイデン政権の動きもあって、シェールはどんどん話題性がなくなっていきました。

今後どうなっていくのかは色々な面で要注目でしょう。

ロシアなど非OPEC諸国の動向

OPECがその影響力を維持したいと考えている中で、何とか共同歩調を取りたいと思っているのがロシアなどの非OPEC諸国です。

ただ、そこは外交でしたたかなロシアやその他諸国なのでどういった動きをするかこちらも分かりにくい所があります。

invstem.com

ここでデータを見ておきましょう
2017 2018 2019
供給量(百万バレル) 96.1 99 99.9
内OPEC 32 31.9 30.5
内非OPEC 64.1 67.1 69.4
MEMO
もはや、非OPECの方がOPECの2倍の量の原油を産出しています。OPECの地位が落ちたと言われる所以です。

但し、2022年2月に起きたウクライナ危機でロシアが今後どのようにかかわっていくのか、注目されます。

財政均衡レート

各国の動きを考える上で参考になるのが、各国の財政均衡レートです。

サウジアラビアの財政均衡レートは1バレル80ドル、ロシアの同レートは40ドル、アメリカのシェールオイル企業の採算レートは40~50ドル程度と言われています。

ヘッジファンド等、投機家の動向

原油相場が思惑などで動く場合、大体背後には投機筋がいます。

投機筋の動きを知る為には、彼らの買い建玉を売り建玉で割った「ロング・ショート比率」なる数字を見ると分かります。

このブログではその指標は出しませんが、買い建て玉と売り建て玉の数値は、大まかに商品投資を扱っているブローカーのHPなどで確認することが出来ます。

ロング・ショート比率の動きとWTI等の指標が重なっている時は、投機筋がマーケットを動かしていると考えてよいのではないかと思われます。

戦争・地政学的な影響

アメリカとイランが核問題をめぐって長年対立していますが、こういった原油産出国が絡む政治・外交的な問題が原油価格に与える影響は相応にあります。

この点はなかなか先を読むことが難しいので、地政学的な懸念が増加した場合においては静観するといった事も重要でしょう。

この問題は、

  • トランプ大統領は大統領選挙を意識し、イランの核保有を避けたかった
  • アメリカもイランも戦争は避けたい
  • イランは合意そのものを壊す意図はなく、違反を繰り返して協力国を増やしたかった
  • アメリカとイランで対話のチャネルが細っており、相互理解が不足して偶発的に事態が悪化するリスクもあった

といった、かなり政治的な問題をはらんでいました。こうった状況下、マーケットは政治・外交に振り回されます。

こういう時は情報の伝達スピードが一番大切なので、一般投資家はうまく儲けようと考えるべきではないでしょう。

また、2022年はロシアがウクライナに侵略するというショッキングな事態が起きています。

この際は、供給懸念とともにロシア産の原油が市場から締め出される可能性も出てきて、原油価格はとてつもない高さまで跳ね上がっています。

政治的な動向にも注意が必要です。

原油マーケットに投資をするための投資信託やETF

日本で購入できる原油ETFの中でも代表的なものをご紹介します。

WTI原油価格連動型上場投信

銘柄名 WTI原油価格連動型上場投信
信託報酬 0.935%
参考指標 WTI原油先物の直近限月の清算値
管理会社 シンプレックス・アセット・マネジメント

WisdomTree WTI 原油上場投資信託

銘柄名 WisdomTree WTI 原油上場投資信託
信託報酬 0.49%
参考指標 Bloomberg WTI Crude Oil Multi-Tenor Excess Return Index
管理会社 ウィズダムツリー・マネジメント・ジャージー・リミテッド

(執筆中)

NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信

原油マーケットのこれまでの推移を調べるためのツール

過去(2018年~)の資源関連ニュースのまとめは以下をご参考ください。

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基本的に、新しく起きたものが上に来るように記述していきます!

これまでの大まかな動き~原油が急騰・急落した局面~

協調減産の動き

OPECにロシアなどを加えたOPECプラス内で、原油価格の安定化のために行っているものです。

減産することで供給量を調整し、原油価格の値段を下落させないための措置です。

減産することである程度価格の維持は出来るものの、生産量が減ることで原油の販売量も減るため、産油国はいつも必ず前向きにやる、というものではありません。

出来れば、自分以外の生産国が減産し、自分たちは減産せずこれまで通り生産し続ける事で漁夫の利を得たいというのが本音でしょう。実際にこれの通り行動した国が例えばロペスオブラドール氏率いるメキシコでした。

この協調減産の話し合いがもつれたりすると、急に原油価格が不安定になったりします。

実際にこの枠組みが壊れたのが、新型コロナウイルスの蔓延で原油需要期待が急速に縮小した時です。

各国とも原油価格が下がりすぎると自国は少しでも増産して実入りを増やしたいと思うので、減産するインセンティブが著しく弱くなってしまうのです。

ロシアはOPECプラスで合意していた減産の約束を破って増産を一方的に行い、その結果更に原油価格が落ちてしまいました。

コロナウイルスの影響

新型コロナウイルスが世界的に蔓延したことで、原油に対する需要が一気に細り、その結果原油価格は大きく下落しました。

上記にも記した通り、OPECプラスで行っていた協調減産の枠組みが各国の思惑によって一度崩壊します。

その後やはり協調で減産した方が良いのではないかとの考えに各国が立ち戻り、元の枠組みで減産をするという事となりましたが、OPECプラスの結束も大したものではないことを世界に知らしめる結果となってしまったのです。

【2020年におけるWTIの推移(出所:TradingView)】

©Trading View

原油高騰のトレンド ーウクライナ危機における動き

ウクライナ危機とは2022年2月からロシアが行ったウクライナへの侵攻を言います。

記述の通り、ロシアはOPECプラスの主要国であり、ガスや原油を大量に輸出している資源大国であり、原油マーケットやその他の資源関連の動きにはかなり大きく影響しました。

また、コロナウイルスの影響で大きく原油価格が下がって以降、積極的な投資を控え、分配重視となっていたアメリカのシェール企業が復活ののろしを上げる契機になったと言えるかもしれません。

【2022年2月1日から半年間のWTIの推移(出所:TradingView)】

©Trading View

2022年3月に大きく上昇している局面

もちろん、ウクライナ危機が影響しています。

ロシアのウクライナ侵攻で供給不安が高まるなかでの追加増産見送りとなり、ニューヨーク市場の原油先物は約10年ぶりの高値まで上昇しました。

またその一方でアメリカのシェールオイルは増産を急がないなど、供給不安が大きく高まり、一気に急騰したわけです。

2024年6月

4か月ぶりの安値

6月3日のWTI先物は4日続落し、2月上旬以来およそ4カ月ぶりの安値をつけました。

OPECプラスが6月2日に減産縮小を決め、供給増による需給の緩みが意識されたようです。

協調減産を延長

OPECプラスは6月2日、年末までだった協調減産について2025年末までの延長を決めました。

参加国で一致して減産を打ち出し、原油価格を下支えする姿勢を強めています。

OPECプラスは2022年秋以降に協調減産を始めいて、減産規模は日量366万バレルに達しています。

この減産は2024年末まで続く予定でしたが1年延長となったわけです。

2024年5月

3か月ぶりの安値

5月23日、WTI先物価格は4日続落し、1バレル76ドル台と約3カ月ぶりの安値をつけました。

米国で早期の利下げ期待が後退し、需要が伸び悩むとの見方が広がったようです。

原油80ドル割れ

2024年5月1日、WTI先物は前日比4%下落しました。

3月中旬以来およそ1カ月半ぶりに1バレル80ドルを下回ったことになります。

アメリカの石油統計で需要が弱いとの見方が広がった上、中東での停戦合意への期待が高まったことが背景にあります。

2024年4月

地政学リスクで原油価格が上昇

イスラエルとハマスを中心とした中東の紛争が激化する兆しを見せる中、北海ブレント原油が昨年10月以来となる1バレル=90ドル台に値上がりしました。

4月4日、北海ブレント6月限は1.5%上昇し90.65ドルとなりました。

このまま中東の状況が悪化していくと、更なる値上がりとなるかもしれません。

85ドル台を突破

原油価格が上昇し、85ドルを突破しました。

WTI先物価格は4月2日、一時1バレル85ドル台前半と約5カ月ぶりの高値をつけました。

4月1日までに発表された米国や中国の経済指標が好調であり、世界的に原油需要が伸びるとの見方が広がったことや、中東やロシアの地政学リスクが供給減につながるとの警戒が価格を押し上げている背景のようです。

2024年3月

シェールが再び注目を集める

米国の石油企業がロシアやベネズエラ産原油に対する制裁措置の恩恵を受けているようです。

これによってOPECプラスの支配している原油市場においてアメリカ企業が存在感を増しています。

西側諸国が2022年に対ロシア制裁を発動して以来、米国の原油輸出は月間ベースの記録を5回更新しています。

インドなどで、米国産の原油が取って代わりつつあるようです。

80ドルを突破

3月14日、WTI先物が一時1バレル81.62ドルと前の日から2%上昇し、2023年11月以来およそ4カ月ぶりの高値をつけました。

IEAが24年の需給が引き締まるとの見通しを発表し、供給不足が意識されたようです。

80ドルを手前で足踏み

原油価格が節目の1バレル80ドル台手前で足踏みしています。

3月上旬にOPECプラスが自主減産の延長を打ち出したものの、国際指標は週間で2%下げて78ドル近辺にとどまっています。

減産の実効性を疑問視する見方に加え、中国の景気不安も重なり、相場の上値が重くなっています。

【直近5年のWTIの推移(出所:TradingView)】

2024年1月

原油価格は80ドル突破

1月22日の欧州市場で原油価格が上昇しました。

北海ブレント原油先物価格は前週末から一時3%上昇し、1月12日以来10日ぶりに1バレル80ドルとなりました。

ロシアの燃料生産施設がウクライナによる攻撃を受けて稼働停止し、世界的な供給不安が意識されたようです。

シェールの生産量が過去最高続く

米エネルギー情報局は1月9日、米国の原油生産量が少なくとも2025年まで増え続けるとの見通しを公表しました。

2025年は日量1344万バレルの見込みで、過去最高だった23年に比べて52万バレル増加する見込みです。

シェール革命を経て世界最大の産油国となった米国の重要性が一段と高まると言えるでしょう。また、原油価格の低下にも寄与してほしいところです。

2023年12月

紅海航行の混乱は落ち着き、原油価格が下落

12月28日の原油先物は3%安となりました。

紅海の航行ルートを通過する準備が整ったとの発表が海運大手から相次いだことを受け、供給の混乱を巡る懸念が和らいだことが背景とみられます。

原油価格は北海ブレント先物3月限で77.15ドルとなっています。

アンゴラがOPECを脱退

11月末にサウジアラビアが主導しようとした協調減産に反発したアンゴラが、12月21日に脱退を決めました。

非OPECプラスの積極増産で供給シェアは過去最低になり、原油価格も低迷しています。

脱炭素の逆風も受けOPECプラスをめぐる環境は厳しさを増していると言えるでしょう。

実際、ある報道では、OPECの加盟国による2024年前半の原油生産量は世界シェアの27%弱となる見込みで、2020年以来、約4年ぶり低水準となる見通しとなっています。

シェールが復活の兆し

米国のシェール産業が、復活の兆しを見せています。

アメリカのシェール企業が石油市場で再び存在感を強めてきています。

OPEC一強で手をこまねいていた先進国にとっては朗報となるでしょうか。

シェール産業についての見方は数カ月前と状況は変わりつつあります。

OPEC、需要予測据え置き

OPECは12月13日公表の月報で、2024年の世界の石油需要見通しを据え置きました。

中国経済が回復するなか、世界経済の堅調な伸びによって支えられると説明しています。

2023年の需要見通しも据え置きとしています。

原油、70ドル割れ

原油相場が下落基調になってきています。

米原油先物は12月6日、1バレル70ドルを下回り、約半年ぶりの安値圏に落ち込みました。

【直近半年のWTIの推移(出所:TradingView)】

景気減速と原油需要の弱さが改めて意識されています。

サウジアラビアなど主要産油国は11月末に自主減産を発表していますが、あまり効果はなく、供給過剰感は拭い切れていません。

来年も減産の予測

ロシア高官は12月5日、OPECプラスが2024年第1・四半期に減産を強化する用意があるという認識を示しました。

ロシアのプーチン大統領は12月6日にUAEとサウジアラビアを訪問し、7日にはロシアでイランのライシ大統領と会談する予定で、共に石油市場における協力などについて協議される見通しとのことです。

2023年11月

追加減産を決定

OPECプラスは11月30日、来年初に日量約220万バレルの自主減産を実施することで合意しました。

産油国トップ10入りしているブラジルを加盟国として招待し、ブラジルのエネルギー相は1月の加盟を望んでいるとコメントしています。

直近高値から2割安

原油価格が下がってきています。

11月16日にはWTIが4カ月ぶりの安値をつけました。

9月下旬の年初来高値からは2割超安い水準です。

【直近半年のWTIの推移(出所:TradingView)】

米国や中国での景気減速が意識され、石油需要が減るとの見方が広がって売られました。

市場では産油国による追加減産も取り沙汰され始めています。

2023年10月

節目の80ドル割れに近接

原油価格に下げ圧力がかかっています。

サウジアラビアなど主要産油国の財政悪化につながるとされる節目の80ドル割れが目前に迫ってきています。

【直近半年のWTIの推移(出所:TradingView)】

夏場の急騰を演出した主要産油国の減産効果が息切れし、世界的な景気懸念による需要減も意識されています。

ただ、イスラエルとハマスの関係緊迫化による供給途絶リスクはあるわけで、先行きは不透明です。

中東地域のリスクが減り、原油価格下落

10月30日、3%超下落しました。

イスラエルとハマスの紛争によって中東地域からの原油供給が途絶えるとの懸念が和らいだほか、FOMCを控えて投資家が慎重姿勢になったことも影響したとおもわれます。

原油相場は不透明感

脱炭素への移行期に向かうなか、原油相場の不透明感が増していると言えます。

消費国と産油国の間で脱炭素の道筋をめぐって姿勢が違ってきており、需給バランスが見通しにくくなっているのです。

脱炭素で世界全体の石油依存度は下がったとしても、縮小した石油市場ではむしろ中東産油国の価格支配力が増す可能性が高いと言えます。

シェブロン、シェール会社を買収

米シェブロンは10月23日、シェールオイルや海底油田の開発を手掛ける米ヘスを530億ドルで買収すると発表しました。

エクソンモービルも9兆円規模の米シェール大手の買収を発表したばかりですが、この背景には再生可能エネルギーだけでは世界の需要を賄えないという考えがあるようです。

こうして、石油メジャーによる化石燃料の大型投資の動きが鮮明になってきたと言えます。

3%価格上昇

10月19日のWTI先物は前日から一時3%上昇しました。

これで、約2週間ぶりに1バレル90ドル台にのせた事になります。

中東情勢の緊迫化と、米国が戦略石油備蓄の積み増しを打ち出したことが供給不足の観測につながったようです。

アメリカの在庫大幅減などで上昇

10月18日、原油先物が約2%上昇しました。

2週間ぶりの高値となります。

米原油在庫が予想以上に減少した事や、イスラエル・ハマスの紛争で、イランが、イスラエルに対する石油禁輸などの制裁措置を取るよう呼びかけたことなどが背景にあります。

イスラエルでの地政学リスクで急騰

10月9日、原油先物が4%超急騰しました。

中東イスラエルで起きたハマスによる攻撃で、今後イスラエルとハマスの軍事衝突が拡大した場合、石油の供給に打撃を与えかねないとの懸念が高まったようです。

【直近1か月の原油価格の推移(出所:TradingView)】

原油価格が急落

10月4日、原油先物は5ドル超下落しました。

燃料需要の後退とマクロ経済の悪化を受けたものとされますが、原油価格は先週から約10ドル下落しています。

2023年9月

1バレル95ドルに接近

9月18日の原油先物市場では、北海ブレントが続伸し、1バレル=95ドルに接近しました。

OPECプラスによる供給抑制を受けた上昇傾向が続いています。

夏以降、市場予想に反して主要な産油国は減産の手を緩めませんでした。

景気回復の遅れが懸念されてきた中国でも需要が底堅く、これらが原油需給の逼迫を招き、原油高につながっています。

90ドルを突破

9月14日の市場で原油先物が1バレル=90ドル突破しました。

原油高により、インフレに拍車がかかるとの懸念が高まっています。

【直近半年のWTIの推移(出所:TradingView)】

原油価格の上昇止まらず

9月12日の原油先物市場では指標価格が一時、1バレル88ドル台と節目の90ドル台に迫りました。

OPECが同日公表した9月月報によると今年の世界需要は過去最大となる見通しである一方で産油国はむしろ減産姿勢を強めており、逼迫感が強くなっていることが原油高の背景になっています。

10営業日ぶりの反落

やっと原油価格の上昇が一服しました。

WTI先物価格は9月7日、10営業日ぶりに反落しました。

【直近半年のWTIの推移(出所:TradingView)】

産油国の減産による供給減の思惑から上昇が続いてきたわけですが、中国経済の弱さを示す経済指標を手掛かりに需要不安が意識されたようです。

また、投機筋による利益確定の売りも出たようです。

減産延長で上昇

9月5日も原油先物は上昇しています。

背景はサウジアラビアとロシアが現行の自主的な原油供給制限を年末まで延長すると発表したことです。

これによって、1バレル当たり1ドル上昇し、1バレル90ドル近辺で推移しています。

引き続き上昇で、9か月ぶり高値

原油価格が上昇しています。

ドバイ原油現物は9月4日、前週末比2%高の1バレル89.7ドルをつけました。

WTI先物も9月1日、前の日から一時3%高い同86ドル台まで上がっています。

これらは2022年11月以来、およそ9カ月半ぶりの高値です。

2023年8月

米国内稼働リグ数の減少続く

米国内で稼働している石油掘削リグが8月は9カ月連続の減少となりました。

天然ガス掘削リグも4カ月連続で減少しています。

報道によると石油・天然ガス掘削リグ稼働数は8月25日までの週に10基減少して632基となっていますが、これは2022年2月以来の低水準です。

ちなみに、WTI先物は年初来で約6%高となっている一方、天然ガス先物は年初から約37%下落しています。

9か月ぶりの高値

原油価格が騰勢を強めています。

WTI先物価格は8月9日、9カ月ぶりの高値をつけました。

米景気が軟着陸できるとの期待から需要が堅調に推移するとの見方が広がっているようです。

2023年7月

上昇が鮮明な原油市場

原油価格の上昇が鮮明になっています。

WTI先物価格は7月31日、一時3カ月半ぶりの高値をつけました。

【年初来から2023年7月末までのWTIの推移(出所:TradingView)】

産油国の減産で供給が細っていることと、底堅い米国経済が需要を支えている構図があります。

7~9月期には6四半期ぶりに供給不足になる見通しで、需給逼迫を見越し投資マネーが流入しています。

ただ、主要消費国の中国の景気懸念から、上昇が続くかはまだ分かりません。

3か月ぶりの高値

7月24日の取引では、原油先物が2%強上昇しました。

これで、約3カ月ぶりの高値となりました。

7月は調子のよい原油市場です。

供給の逼迫や米ガソリン需要拡大、中国の景気刺激策への期待が背景にあるとされています。

原油先物が3%高

7月7日の原油先物は3%上昇しました。

9週間ぶりの高値です。

一段の利上げで経済成長が鈍化し、その結果として原油需要が減退するとの懸念が出ていましたが、供給懸念があることやテクニカルな買いによってほぼ解消されています。

【年初来から2023年7月上旬までのブレントの価格推移(出所:TradingView)】

2023年6月

シェールが成長が頭打ちに?

シェールオイルの成長が曲がり角になっているかもしれません。

シェール革命によって石油・天然ガスの生産が急増して純輸出国となったアメリカで、シェール生産の急成長が止まりかけています。

背景は原油相場弱含み・採掘効率の低下・株主からの要求の3つが主要因と思われます。

開発企業の株価は低迷し、開発を見合わせる動きが広がっています。

原油価格が底堅く推移

原油価格の下値が堅くなってきているようです。

6月30日のWTIは1バレル70.64ドルと、前の週から2%上昇しています。

上昇は2週間ぶりですが、徐々に底堅くなっています。

アメリカの在庫が減少し原油価格が3%上昇

6月28日、原油先物は3%近く上昇しました。

米原油在庫が2週連続で予想以上に減少したことが背景です。

清算値は、北海ブレント先物が1.77ドル(2.5%)高の1バレル=74.03ドル。

【年初来から2023年6月末までのブレントの価格推移(出所:TradingView)】

FRBが年内利上げ示唆で原油先物下落

6月14日、原油先物は1.5%安となっています。

FRBが年内の利上げを示唆したほか、米原油在庫の予想外の大幅増を受けた事が背景にあると思われます。

OPECプラスが原油価格を下支え

OPECプラスがここ最近の原油相場を下支えしているようです。

6月4日、協調減産を2024年まで続けると決め、サウジアラビアが世界需要の1%にあたる日量100万バレルを7月に独自に減産すると表明しました。

ただ、2024年にUAEが増産する方針を掲げていたり、アフリカ勢の不満が渦巻くなど、加盟国の足並みの乱れも見られ、どこまで効果があるかどうかは分かりません。

米債務上限問題の終息で2週間ぶりの高値

6月1日の原油価格は2%超上昇しました。

約2週間ぶりの大幅高となりました。

背景としては米債務上限停止法案が下院で可決されたことが挙げられます。

米原油在庫の予想外の増加という悪材料もありましたが、これよりも米債務問題解決のポジティブ反応が勝りました。

【直近半年のブレントの価格推移(出所:TradingView)】

2023年5月

減産をしない、という報道で原油価格が3%下落

5月25日、原油先物が約3%下落しました。

背景はOPECプラスが6月の会合で新たな減産措置を発表しないというロシアの見通しがあるようです。

【2023年3月から5月末までのブレント先物の推移(出所:TradingView)】

ガス採掘リグ稼働数が2021年9月以来の大幅減

米国内の石油・天然ガスの掘削リグ稼働数が前週比11基減の720基となり、およそ1年ぶりの低水準となりました。

前週も17基減っていて、2020年6月以来の大幅減です。

米中経済指標が悪く、原油価格が下落

5月11日、米中の弱めの経済指標などを受けて原油先物は2%下落しました。

米国の債務上限を巡る政治的対立も景気後退懸念をあおっていると思われます。

【年初来から5月中旬までのブレント先物の推移(出所:TradingView)】

原油が年初来安値圏に

原油価格が年初来安値圏まで下がっています。

米国の原油先物価格は3週連続で下落しています。

米国や中国の景気懸念の再燃に加え、ロシアからの輸出が高止まりして需給の緩みが意識されることが背景です。

5月から産油国が自主減産を始めたばかりですが、市場では追加減産の観測も浮上してきました。

【年初来から5月上旬までのブレント先物の推移(出所:TradingView)】

2023年4月

原油が2%超上昇

4月28日、原油先物価格が2%超上昇しました。

米国の原油生産が減少する一方で、EIAが原油需要が拡大していることを示すデータを発表したこと、また石油大手の好決算が材料視されたようです。

ただ、4月以降原油価格の下落トレンドはそのままと言えそうです。

【年初来から4月末までのブレント先物の推移(出所:TradingView)】

OPEC、世界需要見通しを据え置き

OPECは4月13日に発表した月報で、従来の世界需要予想を据え置きました。

2023年の世界石油需要が日量232万バレル(2.3%)増えるという見通しを先月の月報で発表していましたが、これを据え置きました。

これと同時にOPECプラスが今月2日にサプライズの追加減産を発表した根拠として、今年夏に石油需要の下振れリスクがあるため、と指摘しました。

OPECのサプライズ減産で原油6%高

OPECプラスは4月2日、5月から日量100万バレルを上回る減産を実施すると発表しました。

清算値は北海ブレント先物が5.04ドル(6.3%)高の1バレル=84.93ドルまで上昇し、一時、3月7日以来の高値となる86.44ドルも付けました。

【直近3か月のブレント先物の推移(出所:TradingView)】

2023年3月

供給不安で5%高

3月27日のWTI原油先物の期近物は1バレル72.81ドルで取引を終えました。

前営業日比で5%高く、上げ幅は約半年ぶりの大きさです。

【直近3か月のWTI先物の推移(出所:TradingView)】

イラクからトルコへ原油を運ぶパイプラインが停止した影響で供給懸念が高まったと見られます。

もちろん、これの他に米欧の銀行不安による景気悪化への過度な警戒感が弱まって相場を押し上げた事もあります。

金融不安が薄れ原油が上昇

3月22日、原油先物が2%超上昇しました。

UBSが苦境に陥っているクレディ・スイスを買収する事や中央銀行による流動性供給策などにより、世界的な景気に対する懸念が和らいだことが背景です。

【直近1か月のWTI先物の推移(出所:TradingView)】

ゴールドマン、年内の100ドル調達が困難と予想を転換

ゴールドマン・サックスは原油相場の予想を下方修正しました。

背景はクレディスイスなどを巡る懸念とリセッションの見通しが、中国からの需要急増をしのぐレベルで影響を及ぼしている事を挙げています。

原油先物が70ドル割れ

原油相場の下落が続いています。

原油先物は約1年3カ月ぶりの安値圏となっています。

【2021年12月以降2023年3月下旬までのWTI先物指数の推移(出所:TradingView)】

背景は、シリコンバレー銀行やクレディスイスの経営不安で、リスク資産を手放す動きがあることです。

3月16日には下げ止まりましたが、世界景気の先行き不透明感から原油需要が下押しされるとの見方が根強いようです。

アメリカの備蓄放出で上値抑え込み

米国の戦略石油備蓄(SPR)の追加放出が原油相場の上値を抑えています。

2月に2600万バレル分の放出を決定しており、これにはロシアの減産による価格上昇圧力を打ち消す狙いがあるとみられます。

実際に先物価格で1バレル80ドルを上値とするレンジ圏内にとどまっており、この作戦はある程度功を奏しています。

備蓄は約40年ぶりの水準まで減り、有事に放出できる余力が限られる懸念も浮上しています。

【直近1年のWTIの推移(出所:TradingView)】

1バレル100ドルも視野に

原油マーケットのアナリストらは今年下期までに原油市場が供給不足に直面するとみており、その時1バレル100ドルも視野に入ると考えているようです。

これは、世界がクリーンエネルギーの比重を高めても石油需要は簡単には減退しないことを示していると言えます。

供給不足は生産者と投資家には追い風でしょうが、消費者には打撃です。

特に、インフレ抑制に向けた金融当局は悩みの種となるかもしれません。

2023年2月

IEA、中国の回復で需要上昇

IEAのビロル事務局長が、中国経済の回復が予想以上の可能性があり、原油や天然ガスの需要拡大につながるとの考えを示しました。

中国の回復によって今年見込まれる日量200万バレル近い世界原油需要増加分のうち、同国が約半分を占めると予測されると述べています。

2023年1月

中国の景気回復期待で原油価格上昇

下落基調で推移してきた原油相場が上昇に転じ、約1カ月半ぶりの高値を付けました。

中国の新型コロナウイルス対策の緩和で、需要回復期待が高まった事が背景にありそうです。

【直近半年の原油価格の推移(出所:TradingView)】

IEAによると、世界の石油需要は2023年に過去最高になる見通しである一方、ロシア制裁の影響で供給の伸びは鈍化する見込みとなっており、需給逼迫が価格の上昇圧力を強める可能性があります。

OPECによって価格は下落しない予想

ゴールドマン・サックスは今年の石油価格見通しについての1月9日付顧客資料で、価格は下落しないと予想しました。

OPECプラスが価格決定力を強めているとし、過度に需要を減退させずに価格を引き上げる能力が向上しており、今年の価格下振れリスクは限定的との見方を示しました。

2022年12月

ロシアの減産示唆で上昇

12月23日、ロシアが減産の可能性を示唆したことを受け、1バレル当たり約3ドル上昇しました。

【12月1日以降下旬までのWTIの推移(出所:TradingView)】

ロシア高官は、ロシア産の原油・石油製品に対する価格上限措置に対応するため、2023年初めに石油生産を5ー7%削減する可能性があると述べたのがこの背景です。

原油価格が急落

原油相場が急落しています。

12月初旬、米原油先物は1バレル71ドル台と約1年ぶりの安値を付け、節目の70ドル割れが迫っています。

【12月1日~13日までのWTIの推移(出所:TradingView)】

世界景気の悪化懸念が強まり、原油需要を鈍化させるとの見方が市場で広がっているためです。

12月5日に発効したロシア産原油への制裁措置が原油供給を混乱させるとの警戒感がひとまず後退したことも、需給緩和観測を強める要因になっているようです。

2022年11月

年初来安値に下落

11月28日、米原油先物が一時1バレル73ドル台に下落し、年初来安値を更新しました。

中国で新型コロナウイルスの感染者が急増し、原油需要が鈍化するとの見方が強まったことに加え、ゼロコロナ政策への抗議行動が投資家の不安を高めたようです。

【年初来のWTIの推移(出所:TradingView)】

米政府がベネズエラ向けの経済制裁の一部を緩和すると発表したことも供給懸念の緩和につながったと思われます。

1バレル、80ドル割れ

米原油先物は節目の1バレル80ドルを下回り9月下旬以来約2カ月ぶりの安値圏に落ちました。

各国中央銀行の利上げに伴う世界景気の減速懸念に加えて、中国で新型コロナウイルスの感染が再拡大し、原油需要が鈍化するとの見方が強まった事が背景とみられます。

【直近3か月のWTIの推移(出所:TradingView)】

先行きの供給懸念はくすぶる一方、足元では需給の緩和感が強まっています。

週間で2週連続安

 11月18日、原油先物は約2%下落し、週間では2週連続安となりました。

中国の需要減退と米国の追加利上げへの懸念が背景と思われます。

WTI先物は1.56ドル(1.9%)安の80.08ドルとなっています。

【直近半年のWTIの推移(出所:TradingView)】

原油価格の動向に影響を与えているのは来年以降の原油需給見通しです。

ただ、先行きを見通すことがなかなか難しく、原油価格の方向感がなかなか定まりにくい展開となっています。

原油需要の先行きが見通しにくいのは、米国と中国の動向が読みにくいことや、中国の景気、特に中国の新型コロナの新規感染者数の動向などがどうなるかわからないという事があると思われます。

OPEC、需要予想をまた引き下げ

OPECは11月14日、世界の石油需要見通しを再び引き下げました。

OPECは市場の均衡を維持する目的だとして、10月に減産に合意していた所ですが、また減産をするための布石の可能性があります。

OPECは月報で、10ー12月に必要となる原油生産量の見通しを日量52万バレル引き下げています。

アメリカの原油生産予想を下方修正

米エネルギー省のエネルギー情報局は11月8日、来年の国内原油生産見通しを日量1231万バレルに下方修正しました。

従来見通しは過去最高となる日量1236万バレルでした。

今回の下方修正は、シェールオイルの生産量が新型コロナウイルスの感染拡大前のレベルに回復しないことを示唆しており、OPECの減産とウクライナ危機による供給途絶で、米国産原油の需要が高まっている世界市場に一段の打撃となるでしょう。

EUのロシア産石油の禁輸迫り、大幅上昇

11月4日の原油先物は上昇しました。

FRBによる利上げの先行きが不透明な中、EUによるロシア産原油の禁輸措置導入が12月に迫っていることや、中国が新型コロナウイルス感染対策を一部緩和するとの観測が相場を支えました。

清算値は、北海ブレント先物が3.99ドル高の1バレル=98.57ドル。週間では2.9%上昇しました。

【11月4日近辺のブレント原油の推移(出所:TradingView)】

2022年10月

アメリカの原油輸出が最高で3%上昇

10月26日の原油先物は約3%上昇しました。

米原油輸出が過去最高となったことなどを受けたようで、ドル安も支援しました。

清算値は、北海ブレント先物が2.17ドル(2.3%)上昇の1バレル=95.69ドル、WTI先物は2.59ドル(3%)上昇し87.91ドルとなりました。

【10月26日前後のWTIの推移(出所:TradingView)】

米油田開発のシュルンベルジェが好調な決算

米油田開発サービス大手シュルンベルジェが10月21日発表した第3・四半期決算は、純利益が9億0700万ドル(1株当たり0.63ドル)と、前年同期の5億5000万ドル(同0.39ドル)から増加し、四半期利益として2015年以来の最高を記録しました。

油田掘削と設備販売が堅調だったためで、リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均の1株当たり0.55ドルも上回りました。

総売上高は28%増の74億8000万ドルで、予想平均の71億ドルを上回りました。

資材高がシェールの増産を阻む

世界最大の産油国である米国でシェールオイルの増産が進んでいません。

油井管など開発に必要な資材が値上がりし、機動的な生産の拡大を阻んでいるようです。

米国産原油の供給が停滞すると原油価格は下がりにくくなります。

資材価格の上昇がエネルギー高をもたらし、インフレ圧力が一段と強まる負の連鎖を招きかねません。

OPECが需要見通しを引き下げ

OPECは10月12日公表した月報で、2022年と23年の世界の石油需要見通しを下方修正しました。

非加盟のロシアなどを加えたOPECプラスが11月から日量200万バレル減産すると決めたばかりで、世界経済の減速などで需要が鈍るとの認識を改めて示しました。

ゴールドマン、原油価格の見通しを引き上げ

ゴールドマン・サックスは今年および2023年の原油価格の見通しを引き上げました。

OPECプラスが11月から日量200万バレルの減産を実施することで合意したことが原油価格にとって「非常に強気」という事です。

2022年の予想を99ドルから104ドルに、2023年の予想を108ドルから110ドルに引き上げました。

景気懸念で下落

10月10日の取引で原油先物は約2%安下落しました。

世界的なリセッションやそれに伴う燃料需要の後退を巡る懸念が圧迫しました。

過去5営業日は、世界的に石油需給がひっ迫するという見通しから上昇していましたが、ここから反落しました。ただ、まだ下落幅としては小さいレベルです。

北海ブレント原油先物の清算値は1.73ドル(1.8%)安の1バレル96.19ドル、WTI先物も1.51ドル(1.6%)安の1バレル=91.13ドルです。

【直近3か月のWTIの推移(出所:TradingView)】

OPECプラスが正式に減産を決定

OPECプラスは10月5日、ウィーンで閣僚級会合を開き、11月に日量200万バレル減産することで合意しました。

産油国の財政圧迫を招く原油価格下落に歯止めをかける狙いですが、エネルギー高に苦しむ米欧の反発は必至です。

減産報道を受けて3週間ぶりの高値

10月5日の取引で、原油先物が3週間ぶり高値を更新しました。

OPECプラスが、11月から日量200万バレルの減産を実施する方針で合意したことに反応したものです。

OPECプラスが大幅減産検討で急騰

10月3日、原油先物は1バレル当たり約4ドル上昇しました。

OPECプラスが大幅減産を検討していることが背景です。

OPECプラスは10月5日の閣僚級会合で、日量100万バレル以上の減産を検討する見通しです。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以降で、最大の減産幅となります。

【10月4日前後のWTIの推移(出所:TradingView)】

2022年9月

【2022年9月のWTIの推移(出所:TradingView)】

アメリカの石油輸出が最高に

米国の石油輸出が過去最高を更新しています。

生産が拡大し、港湾の積み出し設備が増強されたためです。

ロシア産の化石燃料への依存を減らしている欧州の需要が旺盛との事です。

中間選挙を11月に控えるバイデン政権と与党・民主党はガソリンの国内需給が引き締まり、価格に上昇圧力が強まる事態を警戒しており、これが何らかの影響を与えるかもしれません。

ゴールドマン、原油価格予想を引き下げ

ゴールドマン・サックス・グループは世界的な景気減速の兆候が増えていることを理由に、原油価格見通しを大幅に引き下げました。

ただ需給は依然極めてタイトだとして、価格は現行水準から上昇する可能性があると指摘しました。

ドル高と需要期待の低下はこれからも年末にかけて、価格への強い向かい風となると9月27日のリポートで予想しましたが、投資不足や低い余剰生産能力と在庫により、供給環境はむしろ強気な構造が顕著となっており、大幅な価格上昇が必要になることは必至だとも分析しています。

NY原油が80ドル割れ

9月23日のWTIで期近の11月物は一時、節目の1バレル80ドルを下回る78ドル台と、1月以来の安値を付けました。

前日終値は83ドル台でしたが、世界景気が減速し、需要が伸び悩むとの警戒感が広がりました。

【直近3か月のWTIの推移(出所:TradingView)】

OPECプラスの目標未達が過去最大

OPECプラスが発表したデータによると、OPECプラスの8月の産油量が日量で目標に対し358万バレル未達だったようです。

7月の未達分(289万バレル)を24%上回り、過去最大となりました。

リセッション(景気後退)懸念が石油価格を押し下げているにもかかわらず、石油供給がタイトな状況が浮き彫りとなりました。

OPECプラスはいつも自分たちに都合の良いようにしか動きません。

原油は下落

9月20日の原油先物は下落しました。

ドル高継続やFRBによる追加利上げ懸念を背景とするリスク資産の値下がりに追随しました。

原油市場は下落懸念と上昇期待の狭間にあるようで、懸念はリセッションの可能性が高まり、石油需要見通しの重しとなり得る欧米の積極的な金融引き締めで揺れています。

【9月20日前後のWTIの推移(出所:TradingView)】

シェール、欧州市場の需要を満たせず

米シェール業界が、エネルギー価格の高騰で苦しむ欧州を救済するのは難しいとの見方を示しているようです。

ロシア産石油の輸出が急減し、原油価格が再び1バレル100ドル台に達するのではないかとの懸念が高まっており、期待が高まっていますが、それを否定したわけです。

米国はここ10年のシェールオイル生産の急拡大により、世界最大の産油国になりました。

新型コロナウイルスの感染拡大前には生産量は日量1300万バレルに達し、世界の供給の10%以上を占め、シェールブームに伴う生産拡大は世界の需要増加を満たし、原油価格の抑制を支えていました。

ところが、コロナ禍での原油価格の低迷で米国の生産量は大幅に減り、コロナを克服したと思われる2022年9月時点でも1210万バレルにとどまっています。

市場関係者はOPECプラスの増産能力について懸念を募らせており、シェールの供給の伸び悩みについても改めて懸念が生じているようです。

IEA、需要見通しを引き下げ

IEAは9月14日、今年の世界石油需要見通しを下方修正しました。

新型コロナウイルス感染が再拡大している中国でロックダウン(都市封鎖)が増え、同国の経済活動が鈍ることが影響すると考えているようです。

IEAは最新月報で、2022年の世界石油消費が日量200万バレル増え日量平均9970万バレルになるとの予想を示しました。

従来の想定を約11万バレル引き下げた形です。

OPEC、需要の見通しを据え置き

OPECは9月13日公表した月報で、2022年と23年の世界の石油需要見通しを据え置きました。

2022年は前年比日量310万バレル増(3.2%増)の1億3万バレル、23年は同270万バレル増(2.7%増)の1億273万バレルとしました。

月報は2023年の需要について、主な消費国の堅調な経済や新型コロナウイルス関連の制限緩和、地政学的な不確実性の後退が下支えするとの見通しを示しました。

OPECプラスは需要回復を受け2021年から段階的に増産してきましたが、今月5日、10月は小幅ながら減産に転じると決めていました。

アメリカの石油・ガスリグ稼働数が1か月半ぶりの低水準

米エネルギーサービス企業ベーカー・ヒューズの週間データ(9月9日までの週)によると、米国内の石油・天然ガスの掘削リグ稼働数は前週比1基減の759基と、7月下旬以来の低水準となりました。

減少は過去6週間で5週間目です。

エネルギー価格は相対的に高止まりしていますが、リグ稼働数と生産は伸び悩んでいます。

前年同期比では256基(51%)増えた事になります。

石油の掘削リグ稼働数は5基減の591基と、6月中旬以来の低水準で、天然ガスの掘削リグ稼働数は4基増の166基と、2019年8月以来の高水準です。

NY原油が急落

9月7日の原油先物相場は急落しました。

ニューヨーク原油先物は1月以来の安値を付けました。

ロシアからの供給が途絶えるリスクはあるものの、ドル急伸と世界的な需要懸念が相場に重しとなっているようです。

WTIは、バレル当たり85ドルを下回り、北海ブレント先物も同90ドルを割り込みました。

【2022年9月7日前後のBRENTの動き(出所:TradingView)】

©Trading View

OPECプラスが減産合意で、原油が3%上昇

9月5日、OPECプラスが減産合意し、原油先物は約3%上昇しました。

「OPECプラス」は9月5日、10月の原油生産量を9月より日量10万バレル減らすと決めました。

2021年初から続けてきた段階的な増産を打ち止めとしたのです。

世界の需要鈍化やイラン産原油の国際市場への復帰を警戒し、小幅ながら減産に転じます。

これを受けて原油相場は上昇しました。

清算値は、北海ブレント先物の11月限が2.72ドル(2.92%)高の1バレル=95.74ドルです。

一時4ドル近く上昇する場面がありましたが、バイデン米大統領がエネルギー供給を強化し価格を引き下げるために必要なあらゆる手段を講じることを確約したとのホワイトハウスの発表を受け、上げ幅を縮小したようです。

【2022年9月5日前後のBRENTの動き(出所:TradingView)】

©Trading View

2022年8月

需要懸念で6ドル安

 2022年8月30日、原油先物は約6ドル下落し、約1カ月ぶりの大幅な下げとなりました。

各国中銀による利上げを背景に燃料需要が軟化するとの懸念のほか、イランの騒乱後もイランの原油輸出が減少していないことを受けました。

清算値は、北海ブレント先物10月限は5.78ドル(5.5%)安の1バレル=99.31ドル。一時97.55ドルまで下げました。

【2022年8月30日前後のWTIの推移(出所:TradingView)】

減産の可能性で急騰

8月23日の原油先物は4%近く急騰しました。

サウジアラビアが8月22日、イラン産原油の供給が再開した場合、OPECプラスが減産する可能性を示唆したことが背景です。

清算値は、北海ブレント先物が3.74ドル(3.9%)高の1バレル=100.22ドルです。

【8月23日前後のブレント原油の推移(出所:TradingView)】

©Trading View

良好な指標で3%上昇

8月18日、原油先物は約3%上昇しました。

良好な米経済指標と堅調な米燃料消費が他国の経済成長鈍化による需要減退懸念を相殺した形です。

清算値は、北海ブレント先物が2.94ドル(3.1%)高の1バレル=96.59ドル。WTI先物は2.39ドル(2.7%)高の90.50ドルです。

2月以来の安値

8月15日、WTI原油先物相場が前週末に比べて一時5%以上安い1バレル86ドル台となり、2月上旬以来の低水準となりました。

中国人民銀行が金融調節の金利を引き下げたことなどで景気の先行き不安が高まった事が背景です。

米国の景気指標も悪化したことで原油需要に不透明感が漂っています。

【8月15日前後のWTIの推移(出所:TradingView)】

©Trading View

IEA、需要予測を引き上げ

IEAは8月11日公表の石油市場リポートで、2022年と23年の世界の石油需要見通しを上方修正しました。

天然ガス価格の高騰や発電需要の伸びを背景に、代替エネルギー源としての引き合いが強まるとみているようです。

EUによる天然ガスの消費抑制方針も石油需要の上振れ要因として織り込みました。

アメリカの石油リグ稼働数、10週ぶりに減少

ベーカー・ヒューズの週間データ(8月5日までの週)によると、米国内の石油掘削リグ稼働数が7基減の598基と10週間ぶりに減少し、減少数も昨年9月以来最大となりました。

天然ガスのリグ稼働数は4基増の161基で、2019年8月以来の高水準となりました。

石油・天然ガスを合わせたリグ稼働数は前週から3基減の764基で、前年同期の水準は273基(56%)上回っています。

原油は続落で半年ぶりの安値

8月4日の原油先物は下落し、ロシアが2月にウクライナへの侵攻を開始する前の安値を付けました。

年後半のリセッション(景気後退)がエネルギー需要に打撃を与えると懸念されています。

清算値は、北海ブレント先物が2.66ドル(2.75%)安の1バレル=94.12ドルと2月18日以来の安値です。米WTI先物も2.34ドル(2.12%)安の88.54ドルと2月2日以来の安値を付けました。

【直近半年のWTIの推移(出所:TradingView)】

©Trading View

原油先物、更に4%急落

8月3日、原油先物が約4%下落しました。

米国の原油およびガソリンの在庫が予想外に増加したほか、OPECプラスが閣僚級会合で9月に日量10万バレルの追加増産を行うことで合意したことも影響しています。

清算値は、北海ブレント先物が3.76ドル(3.7%)安の1バレル=96.78ドル。米WTI先物が3.76ドル(4%)安の90.66ドルです。

【2022年8月3日前後のWTIの推移(出所:TradingView)】

©Trading View

原油先物が4%急落

8月1日の取引で、原油先物が約4%急落しました。

米国や中国、欧州などの製造業指標が低調な内容となり、原油需要減速を巡る懸念が強まった事が背景です。

清算値は、北海ブレント原油先物が3.94ドル(3.8%)安の1バレル=100.03ドル、米WTI先物も4.73ドル(4.8%)安の93.89ドルです。

【2022年8月1日前後のWTIの推移(出所:TradingView)】

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2022年7月

【2022年7月のWTIの動き(出所:TradingView)】

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アメリカの稼働リグ数、2020年3月以来の高水準

米国内の石油・天然ガス掘削リグ稼働数は4週連続で増加し、月間では24カ月連続の増加となりました。

前週から9基増の767基となり、2020年3月以来の水準になっています。

石油リグ稼働数は6基増の605基で、2020年3月以降で最高です。

ガスリグ稼働数も2基増えました。

WTI先物が95ドル割れ

2022年7月22日、WTI先物が4月以降で初めて95ドルを下回りました。

世界のエネルギー安全保障を巡るリスクの抑制に向け、EUが7月21日に合意した対ロシア制裁措置の調整により、ロシアの国営石油最大手ロスネフチとガスプロムは第3国への石油輸出が可能になる見通しになったことを受けました。

清算値は、WTI先物が1.65ドル(1.7%)安の1バレル=94.70ドル。北海ブレント先物は0.66ドル(0.6%)安の103.20ドルです。

【直近半年のWTIの推移(出所:TradingView)】

©Trading View

原油価格5ドル上昇

2022年7月18日、原油先物は5ドル超上昇しました。

ドル安とFRBの積極利上げ観測後退が背景にありそうです。

清算値は北海ブレント先物が5.11ドル(5.1%)高の1バレル=106.27ドル、WTI先物が5.01ドル(5.1%)高の102.60ドル。

終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が1週間ぶりの安値を付けています。

今回の上昇は、過去数週間の原油価格の変動要因となっていた米ドルの大幅かつ広範囲な下落が主因だという指摘も出ています。

【2022年7月18日前後のWTI先物の推移(出所:TradingView)】

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OPEC、世界の原油需要増加を予想

OPECは7月12日公表の月報で2023年の原油の世界需要が前年に比べて日量270万バレル増加するとの見通しを示しました。

増加分は前年比2.7%増に相当します。

世界的な経済成長と中国の需要回復がけん引すると見込んでいるようです。

世界の原油需要は日量約1億バレルとされています。

OPECによると、22年は21年に比べて日量336万バレル増加するとみており、新型コロナウイルスの感染拡大で需要が落ち込んだ20年から急回復しています。

2022年の世界需要はコロナ禍前の19年を上回る可能性もありそうです。

原油高は終わらない?

需給のダイナミクスが示すのは、数年とは言わないまでも、向こう数カ月にわたる価格高騰のようです。

新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウンが緩和され、燃料需要は依然として伸びています。

一方で原油の精製能力は不足し、世界有数の産油国は生産量の限界に直面しています。

必要な量の生産に苦戦する世界の現状は、新型コロナのパンデミックで原油需要が数十年ぶり低水準に落ち込んだ2020年春の状況とは対照的です。

供給は追いつきそうになく、JPモルガンは欧米による制裁がロシアの報復的な生産削減につながれば、原油相場は1バレル当たり380ドルに達する可能性があるとの見方を示しました。

ロシアの原油生産は制裁や同国とのビジネスを避ける動きを受け、既に日量100万バレル以上減っている状況です。

2日間で10%の下落でウクライナ危機での高騰分がなくなる

WTI原油先物は7月13日、一時1バレル93ドル台後半まで下げ、4月中旬以来約3カ月ぶり安値を付けました。

この2日間の下落率は10%に達しています。

米利上げや中国の新型コロナウイルス感染再拡大による景気後退懸念から売られたようです。

ロシアによるウクライナ侵攻後、一時は130ドル台の高値を付けていたものの、足元では急騰分をほぼ帳消ししました。

【直近4か月のWTIの推移(出所:TradingView)】

©Trading view

原油が急落

7月12日の取引で、原油先物が7%超急落しました。

北海ブレント原油先物は3カ月ぶりに100ドルを割り込んで清算しました。

ドル高に加え、需要減速を招くおそれのある中国のコロナ規制、世界経済減速を巡る懸念が圧迫要因となったようです。

清算値は、北海ブレント先物が7.61ドル(7.1%)安の1バレル=99.49ドル。WTI先物も8.25ドル(7.9%)安の95.84ドル。

北海ブレントは4月11日以来の安値となっており、WTIも3カ月ぶり安値をそれぞれ更新しました。

【2022年7月12日前後のWTIの推移(出所:TradingView)】

【直近半年のWTIの推移(出所:TradingView)】

©Trading view

WTIが一時95ドル台に

7月6日、WTIで期近の8月物は前日比0.97ドル(1.0%)安の1バレル98.53ドルで終えました。

世界的な景気後退を懸念する売りが続き、一時は95.10ドルと期近物として3カ月ぶりの安値をつけました。

【2022年7月6日前後のWTIの推移(出所:TradingView)】

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原油価格が急落

7月5日のニューヨーク市場で原油先物相場は大幅に反落しました。

WTIで期近の8月物は前営業日の1日と比べて8.93ドル(8.2%)安の1バレル99.50ドルで取引を終えました。

一時は97.43ドルと4月下旬以来の安値を付けました。

【2022年7月5日前後のWTIの推移(出所:TradingView)】

©Trading View

世界的な景気悪化の懸念から原油先物の売りが広がったようです。

ドル高が進み、ドル建てで取引される原油の割高感が意識されたのも相場の重荷となったのかもしれません。

アメリカのリグ稼働数が5週間ぶりに減少

米エネルギーサービス企業、ベーカー・ヒューズの週間データ(7月1日までの週)によると、米国内の石油・天然ガス掘削リグ稼働数は5週間ぶりに減少しました。

リグ稼働数は前週から3基減の750基で、前年同期比では275基(58%)増加しました。

石油リグの稼働数は1基増の595基となり、2020年3月以来の高水準です。

天然ガスリグは4基減の153基で、2021年8月以来の大幅減少となりました。

月間ベースでは6月まで過去最長の23カ月連続増を記録したのですが、週ベースでの増加はほぼ1桁にとどまっています。

つまり、企業は増産より投資家への還元や債務返済に資金を回している状況が続いているわけです。

2022年6月以前の原油マーケットの動き

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